昨日の夜から調子が悪い。
ちょっと熱っぽくて体がだるい。
コロナか?
でも、ずっと家にこもっているので感染する場面はほとんどなかったはずだ。
一晩寝たら平熱に戻ったが、それでもだるさは残って1日ゴロゴロして過ごした。
こんな時、オリンピックはありがたい。
午前中から夜までさまざまな競技が行われるので、それを片っ端から見て過ごしている。

スキージャンプ女子のエース高梨沙羅は4位。
惜しくもメダルに届かなかった。
ソチで4位、平昌で3位、そして北京でまた4位。
沙羅ちゃんはオリンピックとの相性が良くないようだ。
やはり絶対的な金メダル候補だったソチ五輪で優勝できなかったのが大きいのだろう。
今大会では、スロベニア勢が絶好調で、沙羅ちゃんの前に立ちはだかった。
怖いもの知らずの若手がどんどん出てくるので、ベテランになるほどオリンピックで勝つのが難しくなる。

スピードスケートで5種目に出場する高木美帆がまず3000メートルに登場した。
結果は6位。
ただ高木の本領は、1500mと1000m、そしてパシュートだ。

面白かったのはスノーボードのスロープスタイルだ。
真っ青に舞い上がりくるくると複雑な技を見せる選手たち。
東京オリンピックのスケートボード競技と同じく、勝敗を越えてお互いのスゴい技を讃えあう若い世代の姿が楽しい。

予選を2位で通過した17歳の村瀬心椛にメダルの期待がかかったが、決勝では3本全て失敗。
惜しくも10位に終わった。
20歳の岩渕麗楽が5位となったが、一発逆転のあるこの競技は最後の最後まで目が離せなかった。

そして、北京オリンピックで最初の日本人メダリストとなったのはモーグル男子のエース堀島行真。
予選で失敗したがその後挽回して、日本人で唯一決勝に残った。

決勝ではファーストエアで引っかかり、自慢の滑走が乱れたが、諦めずに最後まで滑り切り見事銅メダルを獲得した。
正直な話、最初のジャンプで失敗したところで「もうダメだ」と思った。
6人で争われる決勝で、堀島の前に滑った3人はほとんどミスがなかったためだ。

しかし、第1エアの着地が乱れたことが幸いしたのか、堀島は予選よりも直線的に滑走し、結果的にそれまでよりも早いタイムで滑り終えた。
このスピードが堀島を救ったのかもしれない。
平昌での失敗から4年、弱いメンタルと戦いながらメダルを掴み取った堀島選手を心から祝福したい。
だが、評価のポイントがわからない素人の私には、ちょっとモヤモヤしたものが残ったのも事実である。
モヤモヤしたといえば、今大会から採用されたショートトラック混合リレーでの中国の金メダルはとても不明朗だった。
世界ランキング1位の中国は、ライバルの韓国が予選で転倒したため断然有利と見られていた。
ところが、準決勝ではハンガリーとアメリカに負けて中国はまさかの3位、決勝進出を逃したと思われた。
ところが、である。
レース後の長い審議の末、アメリカとロシアが失格となり、中国の決勝進出が決まったのだ。
ロシアが中国のタッチを妨害したのはわかったが、なぜアメリカが失格となったのかはテレビでも説明が全くない。
IOCと中国の蜜月がささやかれる中、失格の理由ははっきりと示してもらいたかった。
IOCにしてみれば、開催国が金メダルを取れば盛り上がるので、多少贔屓したい気になるのは理解できるが、アメリカチームはこの判定に納得したのだろうか?
不可思議な判定で決勝に進んだ中国は、実力を発揮して見事金メダルを獲得し、混合リレー初めての王者となった。
私のモヤモヤは消えないが、ショートトラックのハラハラするレース展開はやはり面白い。
中国チームを指導するコーチ陣は全員韓国人だという。
スロープスタイルの男子選手を指導しているのは日本人のコーチだそうだ。
世界各国の一流コーチを招いてチーム力を強化する中国。
冬のオリンピックでも中国のメダルラッシュが見られるようになるのも、遠い将来のことではないかもしれない。