<吉祥寺残日録>岡山二拠点生活🍇畑仕事の後はこたつで大相撲、成人の日に味わう「じじいの悦楽」 #220110

今日は成人の日。

オミクロン株の感染が全国的に急拡大する中で、成人式の延期を決めた自治体もあったようだ。

天候に恵まれた三連休だったが、私は基本的に畑仕事をして過ごした。

私が励んでいるのは、今年近所の人にお任せする予定のブドウ畑の下草を刈る作業。

伯母の認知症が進み、お願いしていた近所の人も体調不良でできなくなり、去年1年間耕作放棄地となっていた。

ブドウ棚の高さを超える3メートルの雑草が生い茂り、中に足を踏み入れることさえできない状況だった。

去年の秋に、トンボと呼ばれる道具を使って見上げるような雑草を力づくでなぎ倒し、なんとかぶら下がっているぶどうだけは除去したのだが、下草は倒れたままの状態で枯れていた。

しかしまだ根は地面から生えたままなので、これを草刈機で全部刈り取り、邪魔にならないように片付けなければならない。

使用するのは草刈機と熊手。

まずは草刈機で倒れた草を刈ってから、熊手を使って畦道の近くまで引きづり出すのだ。

ある程度想像してはいたが、ブドウ畑の草刈りは、普通の畑の草刈りよりも何倍も手間がかかる。

その第一の理由は、ブドウ棚が低いため中腰で作業しなければならないこと。

ブドウ棚の高さは、主に作業する人、すなわち伯母の身長に合わせてオーダーメードで調整されている。

だから私のちょうど目の高さぐらいに無数に針金が張られていて、注意していなければ針金が目に突き刺さってしまうのだ。

そのため作業中は終始不自然な姿勢を強いられ、疲れたらビニールのトンネルの切れ目から頭を出して深呼吸するという具合である。

これでは同じ面積の通常の畑と比べて草刈りにかかる時間は何倍にもなってしまう。

ブドウ畑の草刈りが厄介な理由の2つ目は、ブドウ棚を支えるコンクリートの柱や針金の支えが草刈機の動きを制約することである。

何もない普通の畑の場合、草刈機を左右に振りながら前進する単調な作業の繰り返しなのだが、ブドウ畑の場合は、コンクリートの支柱や棚を地面に固定するための針金が草の中に隠れているため、どこに障害物があるのか慎重に見極めながら細かく草刈機を動かしていく必要がある。

そうでないと、草刈機の刃が損傷し場合によっては草刈機本体が壊れてしまう可能性があるのだ。

そのため、作業スピードはますます遅くなる。

さらに第3の理由を挙げるとすると、自業自得ではあるのだが、秋にトンボを使って草を押し倒したために、草が地面に張り付いていて、それを切るためには草刈機の回転刃を縦にしたり斜めにしたり状況に応じて使い分けなければならないのだ。

おまけに、枯れたイネ科の雑草が回転刃に絡みつき、たびたび作業を中断せざるをえなかった。

こうしてこの三連休ずっと私は一つのブドウ畑と格闘していたのだが、結果的にはまだ全部の作業を終えることができなかった。

草刈機で刈った雑草は、金属製の熊手を使って畦道沿いに集める。

これが思いのほか重労働で、普段運動不足の私はちょっと作業しただけで息が上がり、まるで溺れかけた人のようにトンネルの隙間から頭を出して腰を伸ばしながら肩で息をする。

ただ刈った草をかき集めているだけなのに、どうしてこんなに息が上がるのだろう。

こうして畦に沿って無数の草の山ができたが、まだ畑の5分の1ほどが残っていて明日以降の作業となる。

本当に疲れて大変だが、それでもなぜか畑仕事は楽しい。

3時半ごろ畑を後にして家に戻ると、シャワーを浴び、こたつに潜り込む。

やっぱり、冬はこたつだなあとしみじみ思う。

テレビをつけると大相撲が始まっている。

畑仕事から戻ってこたつで大相撲。

もう完全に農家のおやじだ。

秋場所からの連勝が続く横綱照ノ富士。

昨日は大栄翔の猛攻に土俵際危ない場面があったが、それでも凌いで白星スタート、今日も若隆景の鋭い攻めを受け止めて小手投げで勝った。

序二段から復活した照ノ富士はもはや無敵の大横綱だ。

同じく幕下まで陥落して這い上がってきた阿炎も素晴らしい速攻相撲で連勝スタートを飾った。

怪我や不祥事で栄光の座から転落した者たちの復活劇。

じじいになると大相撲にはまる男心が私もわかる年齢になった。

畑仕事の後はこたつで大相撲。

これぞ究極のコロナ対策と言えるかもしれない。

<吉祥寺残日録>岡山帰省5日目、耕作放棄地となっていたブドウ畑に恐る恐る踏み込む #211012

コメントを残す