いやあ、ボクシングの井上尚弥の強さは半端なかった。

昨夜、世界ボクシング協会(WBA)、国際ボクシング連盟(IBF)、世界ボクシング評議会(WBC)、3団体のバンタム級王座統一戦に望んだ井上。
プロデビュー以来ここまで22戦全勝、19KO勝ちという圧倒的な強さを誇る井上を過去最も苦しめたのが、昨夜の対戦相手フィリピンの元5階級王者ノニト・ドネアだった。
立ち上がりはほぼ互角、両者とも鋭いパンチを打ち合い仕上がりの良さを感じさせた。
しかし第1ラウンド終了間際、井上の強烈な右ストレートがドネアの顔面をとらえて最初のダウン。
第2ラウンドに入ると、井上の一方的なペースとなり、1分24秒でTKO勝ちを収めた。
いやはやその強さと言ったら歴代の日本人チャンピオンとは異次元だ。

さて私はといえば、岡山で朝夕農作業に勤しんでいる。
4月、5月と新たな作物に挑戦したため、今月は手を広げずにすでに植えた夏野菜の生育を見守り、必要な作業を調べながら自己流でやってみた。
まずは先月半ば、合掌型に支柱を立てて数種類の苗を植えたトマトの途中経過から。

2週間あまり放置している間に、果たしてトマトはどうなっただろうと気になっていた。
今回帰省してすぐに様子を見に行くと、案の定、支柱をのぼることなく地面でとぐろを巻いているのが目に飛び込んできた。
やっぱり人間の手で誘導しなければ支柱を立てるだけではダメなんだと痛感する。

それでも地面に横たわりながらも、トマトの実ができているではないか。
すごい生命力だ。

まずは伸びた茎を麻ひもで支柱に固定していく。
こちらの「すっぴんトマト」は比較的スッと立っていて、やはり実が2つぶら下がっていた。

茎を支柱に縛った後は、周辺に生えた雑草を抜いていく。
やはり6月になるといくらマルチを張っていても雑草がそれを突き破って伸びてくる。

そして続いては脇芽かき。
葉の付け根から分岐する脇芽を取っておかないと、脇芽に養分を吸い取られるだけでなく、葉が密集しすぎて病気が発生しやすくなるという。

本当は脇芽が5センチほど伸びたところで手で摘みとるのがいいらしいが、すでに脇芽も大きく育っていたのでハサミでジョキジョキ切っていく。
こうして摘み取った脇芽を眺めていると、本来トマトの花や実となる栄養がかなり脇芽に吸い取られたようにも感じられる。

それでもポツポツと黄色い花が咲き、これがやがてトマトの実へと変化していくと考えると何か不思議な感じがする。
地中で成長するタマネギやジャガイモと違って、その成長が目で確認できるのでトマトは面白いし、放置したまま栽培するのが難しい。

続いてはキュウリ。
トマトと同じ畝に植えたキュウリの苗も支柱を這い上がるのではなく、支柱の根元あたりに固まっていた。
キュウリの葉はトマトよりも一回り大きく、ザラザラした毛が葉にも茎にも全体に生えている。

その密集ぶりはかなりのものだが、よく見ると黄色い花と一緒に小さなキュウリができているではないか。
小さくてもキュウリはキュウリの形をしている。

こちらも手で上に引っ張り上げて、麻ひもを使って支柱に固定していく。
するとどうだろう、すでに支柱な3分の2ぐらいのところまで成長しているではないか。
この調子だと、東京に戻っている間にとてつもなく大きくなってしまいそうだ。

キュウリは下から5段目ぐらいまで脇芽をカットするらしい。
キュウリの葉、特に下の方の葉はとても大きいので、風通しをよくする意味合いもあるようだ。

こうして結構な量の脇芽を摘み、最後に追肥をして6月の作業は一応終了だ。
そうそう、一つ忘れてはならないのが、最初にできた2本のキュウリの実は小さいうちに摘みとること。
それを怠ると、3番目以降のキュウリの成長が遅れるそうだ。

ということで、できたての小さなキュウリを取ってきて味噌をつけていただいた。
小さくても新鮮なキュウリ。
とても瑞々しくて美味い。

この分だと私が岡山を離れている間に、トマトとキュウリが次々に実をつけることになりそうだ。
特にキュウリは花が咲いて1週間ほどで収穫のタイミングを迎えるそうで、それを過ぎると大きくなりすぎて中がスカスカで皮が厚くて生食には向かなくなるのだとか。
とりあえず、帰京する直前に小さな実もなるべく収穫してしまって、7月にどんな状態になるのか確認したうえで対応を考えるしか方法がない。

トマトとキュウリ。
夏野菜を代表するこの両者が無事に育てることができれば、今年の夏が楽しくなるに違いない。
果たしてどんな結果になるのか、今から7月が待ち遠しい気持ちだ。
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