浅田真央 引退

突然の引退発表だった。

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浅田真央は夜ブログにこう綴った。

『 突然ですが、私、浅田真央は、フィギュアスケート選手として終える決断を致しました。今まで、長くスケートが出来たのも、たくさんの事を乗り越えてこれたのも、多くの方からの支えや応援があったからだと思います。ソチオリンピックシーズンの世界選手権は最高の演技と結果で終える事ができました。その時に選手生活を終えていたら、今も選手として復帰することを望んでいたかもしれません。実際に選手としてやってみなければ分からない事もたくさんありました。復帰してからは、自分が望む演技や結果を出す事が出来ず、悩む事が多くなりました。そして、去年の全日本選手権を終えた後、それまでの自分を支えてきた目標が消え、選手として続ける自分の気力もなくなりました。このような決断になりましたが、私のフィギュアスケート人生には悔いはありません。これは、自分にとって大きな決断でしたが、人生の中の1つの通過点だと思っています。この先も新たな夢や目標を見つけて、笑顔を忘れずに、前進していきたいと思っています。皆様、今までたくさんの応援、本当にありがとうございました。』

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このコメントは、真夜中にアップされた。新聞も朝刊に間に合う時間だった。各メディアに平等に配慮した気配り。テレビは朝から浅田真央一色に染まった。

小さい頃の映像からソチ五輪の涙のフリーまで、各社が持つ秘蔵映像を倉庫から引っ張り出して彼女のスケート人生を振り返った。スタジオでは女性コメンテーターが流す。共にリンクの上で戦った織田信成は中継のインタビューでずっと泣いていた。

15歳でつかんだ世界女王の座。天才少女と呼ばれた真央は文字どおり天真爛漫だった。怖いものをまだ知らない強さ。あのまま絶対女王になっていたら、かなり違った印象の女性に成長しただろう。

しかし、天真爛漫な天才少女の前に強力なライバルが出現する。

キム・ヨナ。

生年月日も家族構成も身長体重もすごく近い、自らの分身のような韓国の少女。彼女は真央を上回る天才だった。上には上がいる。

ここから天真爛漫な少女に悲劇性が加わった。努力しても努力しても、その上を越えていく分身。キム・ヨナのいない大会で世界一になっても満たされない何かがあった。

バンクーバー五輪では史上初めて1大会で3回のトリプルアクセルを成功させたが、世界最高得点をたたき出したキム・ヨナに金メダルをさらわれた。

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ソチ五輪ではショートプログラムでまさかの16位。フリーでは自己最高得点をマークしたが6位に終わった。

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日本のフィギュア人気は浅田真央でピークを極めた。テレビの視聴率は彼女が出場するだけで跳ね上がった。これだけのアイドルはそうは出てこないだろう。

引退した彼女が第二の人生で何をするのか。楽しみである。

 

 

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