雨のゴルフは久しぶりだった。
雨はプレーの間、ずっと降り続いていた。天気予報が憎いほど当たった。
朝5時起きで総武線に乗り、秋葉原から「つくばエクスプレス」の乗り換えた。つくばエクスプレス初体験だ。
地下深くに潜って、電車に乗り込む。向かい合わせの席もある普通の中距離電車の車両だ。6時45分発の区間快速に乗り「みらい平駅」まで行く。所要時間およそ40分。
途中の駅前は新興住宅地に変貌していた。中には「ららぽーと」や高層マンションなどが整備された駅もある。開業当時、沿線が地価の上昇率日本一を記録したというニュースも見た記憶がある。こういうことになっているのかと、ちょっと納得。
駅前で無料のクラブバスに乗り換え、向かったのは「取手国際ゴルフ倶楽部」だ。
ゴルフダイジェストオンラインには「首都圏から60分で行ける名門コース。重厚な松林に抱かれ、長い歴史に磨かれてきた円熟の36ホール」と紹介されている。
確かにクラブハウスも年代を感じさせる。
到着時にはまだ小雨だった。一応、上下ともレインウェアを着る。「天気予報よりマシですね。これならさほど苦になりませんね」などと話しながらスタートホール、東コースの1番に向かった。
松林で区切られたフラットなコースだ。メンバーさんのこだわりで、今日はバックティーを使う。広々したコースだし、私は比較的飛距離が出る方なので特に問題はない。
スタートホールはパー、2番のショートも1オンに成功し、幸先の良いスタートを切った。今日は一切練習なし、パター練習もせずに臨んだのがいいのかもしれない。
などと思っているうちに、次第に雨足が強くなってきた。ショットが右に出る。短いパットを立て続けに外す。ついに、この広いコースでOBも出た。
結局終わってみれば、OUT46、IN47の93。まあいつも通りだが、ずっと雨の中でのプレーなので満足すべきだろう。
最終18番、437ヤードある長いパー4であわやバーディーというOKパーが取れたのが今日の成果だ。
一日中雨の中でゴルフをしたのは、いつ以来だろう?
雨ゴルフの唯一の楽しみはプレー後の解放感だ。このホールが終われば温かいお風呂に入れるということが大きなモチベーションになる。プレー後のビールもうまい。
吉祥寺に帰り着いた時、やはり雨が降っていた。
取手国際のゴルフダイジェスト評価4.1、私の評価は3.8。
私にはこの名門ゴルフ場は少しフラットすぎる気がした。