<吉祥寺残日録>武漢でのコロナ確認から1年、イギリスではワクチン接種始まる #201208

今週は、暖かな日が続いている。

家に籠ってばかりいると、血圧が高くなると思い、井の頭公園で運動し、さらに公園内を散歩する。

今年の紅葉ももう終わりだと思っていたが、井の頭弁財天のモミジはまだ赤いままだった。

昨日高かった血圧は今朝には正常値に戻っていて一安心。

調子に乗って400mトラックを2周走ってみたが、目標の4分は切れなかったものの前回よりは少しタイムが上がった。

それにしても一生懸命走ると肺がビックリして咳が止まらなくなる。

コロナを口実に、体を甘やかしすぎているのだろうか?

走って肺をいじめるのはコロナ対策として有効なのか、それとも逆効果なのかすらわからないが、とにかく自分流のやり方でコロナ時代を乗り切るしかないのだ。

公園から戻ってテレビをつけると、中国武漢からの中継リポートをやっていた。

今日12月8日は、武漢で新型コロナウィルスの感染者が初めて確認されてからちょうど1年に当たるのだと報じている。

もう1年か、と思う。

1年前、世界は2020年がこんな年になるとは予想もしていなかった。

アメリカではトランプ大統領の弾劾が決議される一方、経済は絶好調。

トランプ再選もまだ有力視されていた。

中国では、独裁体制を盤石にした習近平総書記が香港問題も力で押さえ込み、2020年には日本への公式訪問が予定されていた。

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そして日本。

2020年のオリンピックイヤーへの期待と同時に、その後の経済落ち込みが心配されていた。

4選も囁かれていた安倍総理の一強体制は盤石に見え、まさか2020年に突然退陣するとは当時誰も予想していなかったはずだ。

ところが、あれから1年。

世界は劇的に変わった。

2020年という年は、100年に一度の世界的なパンデミックの年として歴史に記録されることになった。

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しかし、中国だけはちょっと違うらしい。

街には日常生活がほぼ戻っていて経済も復調、11月の貿易黒字は過去最高になったという。

習近平政権は、中国が世界に先駆けてコロナを克服したとアピールすると同時に、そもそも武漢がコロナ発生源ではなく、輸入食品などによって外国からウィルスが持ち込まれたと盛んに情報操作をやっているらしい。

社会主義国では歴史の書き換えは日常的、嘘も繰り返し主張しているうちに真実として定着するものだ。

まあ、社会主義国に限らず、トランプさんも同じ手法にしがみついているのだが・・・。

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こうした中で、イギリスでは世界に先駆け、今日からコロナワクチンの接種が始まる。

高齢のエリザベス女王夫妻も数週間以内に接種するそうだ。

イギリスが使うのはアメリカのファイザーなどが開発したワクチンだが、ロシアのプーチン大統領はこれに対抗して自国製のワクチン「スプートニク」の接種を始めるよう指示したという。

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まだ臨床試験中のワクチンを射てと命じるのもさすがロシアだ。

しかも、プーチンさん本人は射つ予定がないというから恐ろしい。

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トランプさんのアメリカでも近日中に保健当局の承認が出されワクチン接種が始まる予定だし、中国でも自国企業が開発したワクチンの接種を年内にも開始すると伝えられている。

欧米企業が開発した信頼性の高いワクチンは日本を含む先進国が自国民用に押さえていて、発展途上国は中国やロシアのワクチンに頼ることになる。

早くも中国製のワクチンがインドネシアなどに到着したと伝えられていて、コロナ後の世界で中国の影響力がどれほど高まるのか、感染の収束と共にとても気になるところだ。

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私はといえば、コロナのせいで海外にも行けない。

本当なら今すぐにでも武漢に飛んで行きたい、自分の目で今の中国を見てみたいと思うのだが、それがままならないのは何よりもどかしい。

コロナワクチンによって来年には感染が終息するのか?

東京オリンピックはどうなるのか?

そして、私の最大関心事は・・・

来年の今頃、私はもっと自由に、行きたいところに行けるようになっているのだろうか?

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