<吉祥寺残日録>世界のコロナ感染者2億人突破の一方で,東京五輪の日本のメダル数も過去最多に #210805

伯母のワクチン接種を終え、吉祥寺に戻ってきた。

今日の東京の新規感染者数は5042人、初めて5000人を超え留まるところを知らない。

感染は全国的に急増していて、今日初めて全国の新規感染者数が1万5000人を超えた。

こうした感染者急増の影響か、吉祥寺の街中の人出はかなり減った気がする。

政府がどれだけステイホームを呼び掛けても聞く耳を持たない人たちも、実際に感染のリスクが高まると外出を控えるようになるのだ。

結局は一人一人の意識の問題、この状況が続けば2週間後には第5波もピークアウトするかもしれない。

デルタ株の猛威は世界的に再び感染拡大をもたらしていて、4日には世界の累計感染者数がついに2億人に達した。

1億人突破から約半年で感染者数が倍増したことになる。

国別で見ると、ここまで最も多くの感染者を出したのはアメリカで3529万人、続いてインドの3176万人、ブラジル1998万人、ロシア627万人と続く。

これまでの感染者数と死亡者数のグラフを重ねてみると、去年の第1波の時期と比べると、感染者数に比して死亡者数がかなり抑えられるようになっているように見える。

ワクチンの効果だろうが、デルタ株による感染者がどこまで増えるかは予想ができない。

もしも桁外れの流行となれば、自ずと死者数も増えるだろう。

日本経済新聞が過去のパンデミックの感染者数を表にまとめていた。

これを見ると、今回の新型コロナは100年前のスペイン風邪と比べて感染者数はまだ半分にも満たない。

意外だったのは、2009年に流行した新型インフルエンザの感染者が7億人以上とされている点だ。

日本ではあまり大きな流行とならなかったので記憶に残っていないが、世界的にはスペイン風邪を超える感染者を出したようだ。

100年前に比べれば、世界的な感染者数の把握体制が整ったことも影響しているのだろう。

それを考えると、新型コロナが新型インフルエンザよりずっと感染者数が少ないことがむしろ意外な感じがする。

先の見えないデルタ株の脅威。

そんな絶望的な気分を打ち消してくれているのが、東京オリンピックでの日本選手たちの大活躍である。

大会14日目の今日、日本の獲得したメダル数がリオ五輪の41個を超え、過去最多となることが確実となった。

昨日行われた新競技スケートボード女子パークでは、19歳の四十住(よそずみ)さくらが金メダル、12歳の開心那(ひらきここな)が銀メダルを獲得し、日本人が1、2フィニッシュを飾った。

四十住は世界ランキング2位でもともとメダルが有力視されていた。

銀メダルを取った開は、まだ12歳11ヶ月。

これは夏のオリンピックでは最年少の日本代表選手であり、当然のことながら史上最年少のメダリストとなった。

実はこの種目の世界ランク1位も日本人で、予選をトップ通過した15歳の岡本碧優は圧倒的なスピードと高さで素晴らしい演技をしながら最後の大技で2度転倒し、惜しくも4位とメダルを逃した。

わざわざ最後にリスクの高い大技をしなければメダルは確実だっただろうが、世界ランク1位のプライドを賭けて誰もが驚く完璧な演技を見せたかったのだろう。

いずれにせよ、今大会から導入されたスケートボードは日本に多くのメダルをもたらした。

この種目の男子では、冬季五輪で2度メダルを獲得した平野歩夢が登場した。

スノーボードで培ったダイナミックな演技で夏でのメダルを目指したが、残念ながら予選敗退となった。

でも、このスケートボードという競技は、出場者がみんな仲がよくとても楽しそうに演技をする。

成功しても失敗しても笑顔で称え合う姿は、悲壮感が漂う他の競技とは違う新時代の匂いを感じさせてくれた。

今日から新種目の空手も始まった。

金メダル候補の空手女子形の清水希容は決勝でスペインのサンドラ・サンチェス ハイメと対戦、惜しくも敗れ銀メダルとなった。

しかし、今大会新たに採用された5つの新種目は日本のメダル数を大きく伸ばした。

スケートボード、サーフィン、空手、そしてソフトボールと野球。

しかし同じく新種目でメダルが期待されたスポーツクライミング男子総合の楢﨑智亜は残念ながらスピードとボルタリングでは上位につけていたが、最後のリードで逆転を許しメダルには手が届かなかった。

メダルを取るためにはリードの強化が不可欠なようだ。

既存の競技でも、日本人の躍進が目立った。

暑さ対策のために札幌で行われた競歩男子20キロでは、2人の日本人選手がメダルを獲得した。

30度を越す猛暑の中で行われたレースはトップグループ7人のメダル争いとなり、17キロあたりで世界ランク1位の山西利和がスパートを仕掛ける。

しかしイタリアのスタノと日本の池田向希がついていき、スパートに失敗した山西は徐々に遅れ銅メダルに終わった。

最後はスタノと池田のデッドヒートとなったが、スタノは最後までバテることなく優勝、池田が銀メダルとなった。

それでも競歩でのメダル獲得は日本人初の快挙。

マラソンでのメダル獲得が難しくなる中で日本に新たな得意種目が生まれた。

私が大注目だった卓球女子団体の3選手は、絶対王者中国に挑んだ。

第1試合のダブルスでは、石川・平野組が中国の陳夢・王曼昱組から第1ゲームを奪い一気に期待が高まる。

しかし、中国の壁はやはり厚かった。

その後の3ゲームを連取され、ダブルスを落とす。

第2試合はエース伊藤美誠が登場、女子シングルスで敗れた中国の若手エース孫穎莎と再び激突した。

伊藤は2ゲームを連取された後、1ゲームを奪い返して意地を見せたが最後は中国に押し切られる。

3試合目は平野がシングルスで登場。

今大会実に楽しそうに試合をしてきた平野の表情から笑みが消えた。

残念ながら平野は1ゲームも奪うことができないままストレート負け、日本はまたもや中国の厚い壁に跳ね返され銀メダルに終わった。

しかし、卓球女子団体はこれで3大会連続のメダル。

福原愛ちゃんの時代と比べても、確実に強くなっている。

そして柔道と並ぶ日本のお家芸レスリングでも、川井姉妹が連日の金メダルを獲得した。

昨夜は女子62キロ級で妹の川井友香子が初出場で優勝。

今夜は姉の川井梨紗子が女子57キロ級で見事に金メダルを獲得した。

リオ五輪では63キロ級の女王となった梨紗子だったが、東京大会では階級が減らされオリンピック5連覇を目指す伊調馨を国内選考会で破って代表権を勝ち取った。

これで今日までに日本が獲得したメダルは、金メダルが22、銀メダル10、銅メダル14の合計46。

リオオリンピックの41を大きく上回った。

中国も大きくメダル数を伸ばしていて、ここまでで金メダル34を含む74個、リオの70個をすでに超えた。

特に金メダルの数は34とアメリカの29を上回っていて、米中の金メダル競争は大会最終日まで目が離せない。

やっぱりコロナよりもオリンピックの方がいい。

せいぜい医療関係者にご迷惑をおかけしないよう、東京では自宅に篭りリスクを避けた生活をするつもりだ。

<吉祥寺残日録>【東京五輪4日目】卓球悲願の打倒中国&13歳の金メダリスト #210727

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