<吉祥寺残日録>吉祥寺で迎える2021年のクリスマス、我が家は平穏だが日本の未来が心配だ #211224

冬至ともなると、日の出の時間も7時近くになる。

今朝の東京の日の出時刻は6時49分だった。

田舎で迎える身震いするような朝もいいが、暖かなマンションから眺める朝日も悪くない。

贅沢な二拠点生活。

それが我が家の日常となりつつある。

岡山からコメと柚子と一緒に持ち帰った柿を剥いて朝ごはんの後で食べる。

樹上で完熟した富有柿はとても甘い。

今日はクリスマスイブ、

図書館に本を返しがてら井の頭公園を歩く。

コナラもコブシもすっかり葉を落とし、冬の景色に変わっていた。

去年の今頃には、こうして樹々を眺めても、その名前がわかる木はほとんどなかった。

御殿山の山野草エリアもすっきりと刈り込まれて、大半の植物たちは静かに来年の春を待っている。

その意味で冬の公園は寂しいものだが、人の手によってきれいさっぱりと刈り込まれている分、清々しい印象も受けるのだ。

そんなちょっと寂しげな山野草エリアで唯一花を咲かせていたのが「スイセン」だ。

寂しい冬に咲くスイセンは、その可憐な姿に似合わず草全体が有毒で、まれにニラと間違えて中毒症状を引き起こすことがあるという。

中には、まだしぶとく葉を残しているモミジもあった。

この葉が完全に落ちる頃には、手前の「アオキ」の木に赤い実がつくだろうか。

2021年の年間テーマとして続けてきた井の頭公園の植物観察ももうすぐ季節が一巡する。

お茶の水橋の上から七井橋方面を眺める。

井の頭池周辺の様子もすっかり寂しくなった。

今朝の気温は高くはないが、風がないのでさほど寒さは感じない。

自然文化園の「メタセコイア」や「ラクウショウ」もほとんどが落葉して骨張ったシルエットになった。

まあこれはこれで美しい樹形が楽しめる。

ほとんどの木が丸裸になる中で、こちらの木には葉が残っている。

見たところ「エノキ」のようだが、なぜまだ落葉しないのだろう?

私は常緑樹よりも落葉樹が好きなので、こうしたしぶとい落葉樹には大きな声援を送りたい。

果たしていつまで葉を維持できるのか、池の周りを歩く時には注目して見てみよう。

水辺に生えた「ガマ」の穂はすでに裂けて、白い綿毛が風に飛ばされていた。

ソーセージのような形をしたガマの穂は触ると「大爆発」するそうで、YouTubeにはわざと爆発させる動画がいくつもアップされている。

全然、知らなかった。

水上ではたくさんの冬鳥たちが群れている。

茶色の頭は「ホシハジロ」、その向こうの黒い奴は「オオバン」だろう。

岸からは距離があるため、望遠レンズで確認するしかないが、まだすぐには名前を判別できない。

鳥の名前や鳴き声については、来年に持ち越しの課題となる。

井の頭公園を離れてクリスマスイブの吉祥寺を歩く。

サンロード商店街の年末キャラクター、今年は水森亜土さんの可愛らしいイラストである。

水森さんは20代の時から吉祥寺界隈で暮らしている。

図書館に行った後で、「西友」で赤ワインと芋焼酎を買い・・・

「EPEE」でパンを買い・・・

「リベルテ・パティスリー・ブーランジェリー」でケーキを買い・・・

「青山フラワーマーケット」で花を買った。

クリスマス気分は味わえたが、買い物はやっぱり疲れる。

おまけに、予想された通りオミクロン株の市中感染が始まっている。

大阪や京都に続き、今日初めて東京でも市中感染が確認されたという。

そんな中で、混雑する商業施設で買い物をするのは気分の良いものではない。

田舎で農作業をした後に感じる疲れと、都会で買い物した後の疲れは全くの別物である。

家に帰ると、ちょっと気分が悪くなった。

心配なのはコロナだけではない。

岡山に帰省している間に、私が住む武蔵野市で全国的な注目を集めたニュースがあった。

松下玲子市長が提案した外国人住民にも投票権を与える住民投票法案。

賛成派・反対派の激しい対立が続いていたこの法案が、21日の市議会で否決されたのだ。

個人的には、市長をはじめとする賛成派がどうして今この条例制定を急ぐのか理解できなかったので否決自体は驚きではないが、懸念するのはこの条例が外国人参政権につながると主張して全国の極右勢力やネット右翼たちが激しいヘイトまがいの反対運動を繰り広げたことだ。

水面下では激しい多数派工作が展開され、中立的な議員たちには脅迫的な攻撃も集中したという。

否決という結果が、外国人排斥を訴えるこうした右翼勢力を勢いづかせるのではないか。

それが心配で仕方がない。

一方国政では、岸田内閣初となる来年度予算が閣議決定された。

一般会計の総額は107兆596億円、10年連続となる過去最大の予算規模となる。

世界に類を見ない超高齢化社会に突き進む日本。

今後も高齢者を支えるための社会保障費が増え続けることは間違いない。

しかし、岸田内閣は配分には熱心だが将来のビジョンというものが全く見えてこないのは心配である。

岸田総理はいい人で安倍さんに比べてずっと信頼できるものの、老人医療費の2割負担に切り込んだ菅総理のような「嫌われる政策」をやり切る気概が感じられない。

引用:日本経済新聞

来年度予算の中身を見てみる。

税収65.2兆円に対して国債発行額は36.9兆円。

「国債は借金ではない」との主張がまことしやかにまかり通っているようだが、ついに1000兆円を突破した国債残高をどうやって誰が処理していくのか?

この重要な問いには誰も答えようとしない。

一方歳出を眺めてみれば、社会保障関係費36.2兆円と国債費24.3兆円だけで税収をほぼ使い切り、その他の施策はすべて借金で賄っているようなものなのだ。

これでは日本の未来への投資などできるはずがない。

オミクロン株の感染拡大で、お正月に孫たちと会えるかどうかわからないということで、妻はお年玉を郵送することにしたらしい。

岡山で採ってきた柚子と吉祥寺で買った小さなチョコレートを添えて今日宅急便で発送した。

孫たちには国から1人10万円の現金給付が行われるので、私たちから送るささやかなお年玉は嬉しくもないかもしれないが、この子たちが大人になる頃、日本の将来がどうなっているのだろう?

我が家は平穏でも、日本の未来がマジで心配で仕方がない。

<吉祥寺残日録>武蔵野市の住民投票条例、市民そっちのけでの大騒ぎ #211204

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