<吉祥寺残日録>ブログ開設から4年!安倍さんとイギリスの4年間 #201225

この「吉祥寺@ブログ since 2016」というブログを立ち上げたのは、2016年の12月24日のことだった。

昨日でちょうど4年が経ったことになる。

Embed from Getty Images

4年前の12月、世界中の話題をさらっていたのはトランプ新大統領の誕生だった。

過激な公約を掲げて当選を果たしたトランプさんは、勝利のお礼に全米の支持者回りをしていた。

一体どんな時代がやってくるのかリベラルな人々は不安におののく一方で、選挙前の予想を裏切って株価だけは連日高値を更新したのだ。

あれから4年が経ち、トランプ大統領はあと1ヶ月でホワイトハウスを明け渡す。

長かったような、あっという間だったような、とにかく存在感の強烈な大統領だった。

Embed from Getty Images

2016年12月、安倍前総理はオバマ前大統領と一緒に真珠湾にいた。

オバマさんがアメリカ大統領として初めて被爆地・広島を訪れたお返しとして、歴代総理として初めて安倍さんが真珠湾を訪れ、真珠湾攻撃75周年の式典に臨んだのだ。

ところが・・・

それに先立つ11月、次期大統領に決まったトランプさんのもとへ真っ先に駆けつけたのも安倍さんだった。

2016年の安倍総理は絶好調。

夏の参議院選挙で勝利し、念願の憲法改正に向けて、衆参両院で改憲勢力が3分の2を確保する「安倍一強体制」を盤石のものにしていた。

Embed from Getty Images

この年の12月15日には、地元山口にロシアのプーチン大統領を招き首脳会談を開いた。

悲願である北方領土問題解決に向けて意欲を燃やす安倍総理が会場に選んだのは、自らの選挙区・長門市にある湯本温泉。

プーチンさんと一緒に高級旅館「大谷山荘」に宿泊した。

あれから4年、総理を退いた安倍さんは地元の支持者に便宜を図ったとして東京地検特捜部の聴取を受けた。

「桜を見る会」の前夜祭を巡る疑惑である。

東京地検特捜部が下した結論は「不起訴」。

安倍さんについては、「後援会の収支報告書の作成に関与したり、記載内容を把握したりするような、不記載の関与や共謀が認められなかった」として嫌疑不十分で不起訴処分としたのだ。

その一方で、前夜祭を主催した政治団体「安倍晋三後援会」代表の配川博之・公設第1秘書を政治資金規正法違反(不記載)罪で略式起訴し、東京簡裁は罰金100万円の略式命令を出した。

予想通りとはいえ、真相は何も明らかにならないまま幕引きへと進んでいく。

不起訴を受けて、昨日の夕方、安倍さんは記者会見を開いた。

「道義的責任を痛感している」と陳謝したが、紙を読み上げるようなたどたどしい話し方で、弁護士が作成した文書を読み上げているのは見え見えだった。

そして今日、安倍さんは衆参両院の議院運営委員会に出席し、国会で118回にわたって虚偽の答弁をしたことについて訂正し陳謝した。

しかし、相変わらず核心に触れる新事実は一切明らかにせず、領収書や明細書も示さず、従来通りの筋の通らない言い訳に終始した。

おそらくこの問題は、これで説明責任を果たしたという形にするのだろう。

安倍さんを巡る疑惑は、どれもうやむや、すべて同じ匂いがする。

「桜を見る会」前夜祭の会計処理については2013年は記載されていて2014年から消えた。

この年何があったかと言えば、小渕優子元経産相の辞任劇。

地元支援者を観劇に招待したことが便宜供与にあたるとして問題となり大臣を辞任したのだ。

誰の目にも何が行われたのかは見えているのに、本人は絶対に認めない。

今回も秘書にすべての責任を押し付けて、政治家はお咎めなしだ。

私は、前夜祭の便宜供与の問題よりも、総理の権限を利用して年々「桜を見る会」を肥大化させ、公費の支出を増大させたことの方が遥かに問題だと思うが、この点はまったく捜査の対象にさえなっていない。

さらに言えば、桜の問題よりも、森友・加計学園の問題の方がずっと大きな問題であり、安倍さん本人に直接関わる汚職事件だと考えている。

しかし安倍さんが総理の座にある間は、捜査当局は動こうとしなかった。

これこそが、「安倍一強時代」の最大の弊害だったのである。

安倍さんの再登板は絶対に許してはならない。

Embed from Getty Images

安倍さん同様、この4年間に大きく動いたのがイギリスである。

2016年6月の国民投票でEUからの離脱を選択したイギリスは、国民を二分する大混乱に陥っていた。

「ブレグジット」という言葉が日本人の間にも定着し、ロンドンに拠点を置く日本企業も対応が迫られた。

Embed from Getty Images

4年前の12月、EU離脱派の急先鋒だったボリス・ジョンソン氏は外務大臣に就任していた。

国民投票後に誕生したメイ内閣はEUとの粘り強い交渉によって協定案をまとめあげたが、イギリス議会はこれを何度も否決。

結局メイさんは辞任に追い込まれ、代わって首相に就任したのはジョンソンさんだった。

混乱に混乱を重ねたブレグジットだが、ジョンソン首相のイギリスは今年1月にEUを離脱し、昨日ついにEUとの自由貿易協定で合意したことを発表した。

年末ぎりぎりでの交渉決着。

外交交渉ではよくあることだが、これによって懸念されていた関税問題は解決し、年明け以降もEUとの貿易では関税ゼロが保たれることになったようだ。

いい加減そうに見えて、このジョンソンというリーダーはなかなかしたたかである。

Embed from Getty Images

コロナに明け暮れた2020年は、あと1週間で終わる。

安倍さんが去り、トランプさんが去り、習近平さんはますます権力主義的になってきた。

果たしてどんな時代が待っているのか、その時々の気持ちを添えてこのブログに記録していきたいと改めて思っている。

コメントを残す