閉会中審査

久しぶりに朝から雨が降った。

雨が降るとホッとする。夫婦そろって近頃、雨が好きだ。

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空気がしっとりとしている。気温も少し下がり気持ちがいい。

何より、雨の日は緑が綺麗に見える。植物にとって、雨は文字通り天の恵みだ。

そんな気持ちのいい朝に、ちょっとインパクトの強い写真を見た。これだ。

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人間の足である。ミイラではなく、生きた人間の足である。

CNNの記事を引用すると・・・

『  世界最高峰の自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」の出場選手が20日までに、レース後の自身の脚を撮った画像をソーシャルメディアに投稿した。日に焼けた皮膚や一面に浮き上がった血管などが競技の過酷さを強く印象付けるとして大きな反響を呼んでいる。

画像を投稿したのはドイツのチーム、ボーラ・ハンスグローエに所属するポーランド人のパヴェル・ポリャンスキー選手。18日に行われたツールの第16ステージの後、自らの両脚を撮影し、インスタグラムに公開した。

27歳のポリャンスキー選手は画像に添えて、「16ステージを走り終え、自分の両脚は見たところ少し疲れ気味のようだ」とコメントした。』

「少し疲れ気味」という表現には笑ってしまう。

「とても疲れた」状態になると、一体どんな足になってしまうのだろう。

しかし、トップアスリートの戦いの熾烈さをこれほどまでに一般人に知らしめる写真をあまり見たことがない。

誰もが写真を撮影し、投稿できる時代では、これまでプロ写真家が伝えきれなかった真実が、一枚の写真によって瞬く間に伝わっていく。この選手が意図せず発信した写真が、多くの人に衝撃を与えるのだ。

面白い時代ではある。

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一方で、何回やってもちっとも伝わらないものもある。

昨日、一昨日と2日間に渡って行われた国会の閉会中審査だ。

加計学園問題と陸上自衛隊の日報問題がテーマだったが、事前の予想通りの内容だった。

安倍総理はじめ政府サイドは、すべての疑惑を否定することはわかっていた。逆に、ちゃんとした説明ができないことも最初からわかっていた。

加計学園の申請をいつ知ったかとの問いに、安倍総理はなぜか今年の1月20日と答えた。以前の国会答弁をあえて修正した形だ。これはいろいろ考えた末に、この日付を選んだのだろう。その真意はよくわからなかったが、この2日間の論議で目立ったのはその点ぐらいだ。

安倍総理は、答弁スタイルだけ低姿勢に変え、答弁内容はすべてはぐらかした。

私は、「問われていたのは野党の調査能力である」と思っている。

昔は、社会党や共産党がこの日のために「隠し球」を用意し大いに世論を盛り上げたものだ。しかし、最近の野党はすでにメディアが報じた内容を元に追及のパフォーマンスをするだけ。これでは疑惑は解明されない。

野党にも言い分はあるだろう。昔は、労働組合(特に自治労)が強く、政府内部にスパイを飼っているような状態だったから、独自の情報を得る手段があった。今や自治労にかつての力はない。

また中選挙区制だったため、自民党内でも足の引っ張り合いがあり、自民党から情報が野党に流れることもあった。今は崩れつつあるとは言え「安倍一強」の党内状況はまだ存在する。あえて今、安倍総理に弓を引こうとする与党議員は少ないだろう。

となれば、マスコミが頑張るしかないのだ。週刊誌だけにスクープを与えるのではなく、新聞やテレビがもっとネタを取ってこなければならない。

加計理事長が未だに姿をキャッチされず逃げ延びているのはメディアの責任だ。加計氏を見つけるだけでなく、加計学園の錬金術はもっと検証されてしかるべきだろう。

岡山市の山中に建つ岡山理科大学の土地取得の経緯などは、叩けば何かが出てきそうな気がする。もともとあの土地は公有地なのではないだろうか? どうやって手に入れたのだろうか?

岡山に住んでいた私も、岡山理科大学がどこにあるのか、今回の騒動までまったく知らなかった。

学校法人は多かれ少なかれ、多額の公金を手に入れることによって立ち上がることができるビッグビジネスだ。ただ、扱うのが「教育」であるため、ビジネスの部分があまり表に出ることがない。いつの間にか学校ができ、一つ成功させた学校法人は必ず次々に学校を増やしていく。我々が知らない学校ビジネスのカラクリがきっとあるのだろう。

そこには様々なレベルの政治家や役人の関与があり、運命共同体が築かれる。

これを機に、そんなビジネスの一端でも理解することができれば、加計疑惑も少しは世の中のためになると思うのだが・・・。

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