文在寅

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第19代韓国大統領に文在寅(ムンジェイン)氏が当選した。

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終始選挙戦をリードしての圧勝だった。

日本の論調は、北朝鮮への「宥和政策」と日本に対する「強硬姿勢」を警戒する声が大勢だ。しかし、文氏は日本の指導者ではなく、隣国韓国のリーダーである。過度に批判的な態度は慎むべきだろう。

韓国の人たちにとっての北朝鮮は「敵」であると同時に「同胞」でもある。南北で離散してしまった家族もたくさんいる。冷戦時代の国際政治が作り出した悲劇を戦後70年を経てもまだ解決できないでいるのだ。韓国の指導者たるもの、「南北統一」という悲願へのチャレンジを忘れることはできないだろう。

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「ミサイル」「核」「拉致」という日本人が抱える問題は、韓国も同様に抱えている。しかし、韓国の指導者が考えなければならないのはそれだけではないのは当然だろう。

「従軍慰安婦問題」をめぐる日韓合意は確かに国と国の約束であり、日本大使館前の「少女像」も国際法上問題ではあるが、あまり声高に主張しても韓国の人たちの感情を逆なでするだけで両国関係にプラスにならないだろう。

日本として今日、韓国との関係悪化で直接的な不利益を抱えていないのだから、文氏の動きを少し冷静に見守ってあげる方が良いと考える。

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文氏のかつての同志だった盧武鉉(ノムヒョン)氏は、違和感のある大統領だった。非常に観念的、イデオロギー的な考え方が、学生運動の指導者から成長しないまま大統領になってしまった印象を受けた。文氏が同様のスタイルで政治に臨むならば、日本との良好な関係は絶望的だろう。

文氏には、したたかな現実主義を望みたい。その上で、「南北統一」への道筋を見つけることができれば、朝鮮半島問題の解決にとっては一番望ましい方向であり、文氏は歴史に残る大統領になるだろう。

貧しい境遇から這い上がった文在寅新大統領の手腕に期待したい。

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