安倍vs小池③

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ようやくリベラル政党が立ち上がった。枝野氏がきょう発表した「立憲民主党」だ。

特に驚きはない。予想された帰結である。

そもそも私は民進党のリベラル派が「希望の党」に入りたいと言ったことの方が不思議だった。「希望の党」は改憲を目指す保守政党だ。そこにリベラル議員が入ることはどうにも説明ができない選択である。

小池さんが新党を立ち上げるにあたり、その愚を繰り返さないよう政策のハードルを設けたのは当然だろう。マスコミがその「選別」を一方的に批判するのはちょっとおかしな話だ。

ただ、「排除」という言葉を小池さんが使ったのは明らかなミスだった。もっといい表現や説明ができたはずだ。上から目線の排除の論理は、生理的な反発を招く。でもこの反発も、私が「安倍vs小池②」で予想した通りではある。

「希望の党」は明日にも候補者の一次発表を予定している。過半数の233人以上の擁立に目処がたったようだ。この党は、小池さんの勢いに乗って無名の候補者を当選させる都議選と同じ戦略しか戦いようがない。所詮は民進党議員と新人の集合体だ。でも小池さんもこのまま失速することはないだろう。きっと巻き返しの手を打ってくるに違いない。選挙後、維新との合流も視野に入ってきた。維新と合わせて自民党を上回れば、公明党の対応も変化する可能性がある。まだまだ、選挙結果は予断を許さない。

いろいろ混乱したが、ようやく収まるべきところに収まった印象だ。

自民・公明の与党に希望・維新の保守連合が挑戦し、立憲・共産・社民が護憲の旗を掲げて対抗する。これまでの民進党よりも構図がはっきりした。

私の理解では、歳出が増え続ける自民党が「大きな政府」となっているのに対し、希望の党はワイズスペンディングを標榜する「小さな政府」を志向している。小池さんの方がアメリカの共和党に近いのかもしれない。

民進党のリベラル派は、一定の支持は得られるのではないかと思う。憲法改正に反対の人は今でもかなりの数いる。「筋を通した」として評価する有権者もいるだろう。希望の登場で、自民の票が食われれば、リベラルにも勝ち目が出てくるかもしれない。

いずれにせよ、戦後日本が守り通した憲法が変わる日は近い。憲法が変わったからと言ってすぐに戦争が起きるわけではないが、日本が戦争をする普通の国に近づくことは間違いない。

私は憲法9条の果たしてきた役割は大きかったと考えている。だから、護憲勢力には一定の議席を確保してほしいと願っている。

一方で、安倍さんの政治手腕も歴代総理の中で極めて高いと評価している。ただ安倍さんを取り巻く思想や人脈には危険性を感じ、あまり長期政権になって欲しくないと思っている。

小池さんについては、その発想力と勝負勘はズゴイと思うと同時に、小池さんをサポートするグループのひ弱さに不安を感じる。若狭さんは、政治の世界に入ってどんどん人が悪くなってきている。

最新の世論調査によると、安倍内閣の支持率は大きく下がった。一方で、小池さんが都知事の職を投げ出すことに対してもネガティブな意見が大勢だ。

そろそろ、小池さんが次の仕掛けを出してくるタイミングだ。それで小池新党を覆っている強権的なイメージを払拭できるか、ここ数日が勝負だ。

 

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