<吉祥寺残日録>自主隔離1週間!4月並みの暖かい日曜日、久しぶりに外出すると春がもう始まっていた #230219

体調を崩してサウジアラビアから緊急帰国してから1週間、自宅から一歩も外出せずに過ごした。

コロナ禍の初めの頃よく聞いた「自主隔離」という奴だ。

その後、熱がぶり返すこともなく、どうやらコロナではなかったらしい。

結局検査には行かなかったので正確にはわからないが、心配性の妻でさえ「コロナじゃなかったかもね」というぐらいだから、きっとただの風邪だったのだろう。

またいつか機会があれば抗原検査でも受けてみよう。

今日は日曜日。

最高気温が19度まで上がって4月並みの陽気とのこと、妻に促されて久しぶりに図書館まで外出することにした。

1週間ぶり、いや実際にはほぼ3週間ぶりに歩く吉祥寺の街はいつものようにごった返していた。

相変わらずみんなマスクをつけていて、誰もマスクをしていない国から帰ってみると、これはこれで不思議な光景だ。

政府は3月13日以降、マスクの着用は個人の判断に委ねるとの方針を発表したが、果たしてマスクを外す人がどれほどいるのか、ほぼ98%の人がマスクをつけている光景を見ながら日本人のメンタリティを想う。

私は中途半端に鼻マスクをして歩いていたのだが、途中ではたと気づいてマスクをつけることにした。

そうだ、そろそろ花粉が飛び始める頃だ。

図書館で次の旅行のための本を借り、西友に寄ってお菓子とアイスクリームを買った。

家を出た時にはさほど感じなかったのだが、歩いている間にシャツが汗ばんでくるのを感じる。

これは確かに暖かい、いや暑い。

パーカーのジッパーを全開にして、アンダーシャツを直接空気にさらす。

これでもまだ汗が出るほどだ。

月窓寺の墓地に白い梅の花が咲いているのが見えた。

そうか、もう梅が咲く時期か。

井の頭公園の梅も咲いたんだろうか?

そう思って、ちょっとだけ寄り道をして井の頭公園の梅園に行ってみた。

混雑というほどの混雑ではないが、暖かい日和に誘われて地面にシートを敷いてピクニックを楽しむ家族連れが何組もいた。

予報では風が強く、場合によっては春一番かもと言っていたが、私が歩いた時間帯はほとんど風もなくとても穏やかな春の陽気だった。

まだちょっと早いようだが、やっぱり、梅が咲いていた。

白梅の方が多少早いようで三分咲き。

紅梅は少し遅れて、この1本の梅の木だけが枝先に花を咲かせていた。

梅の見頃は来週末ごろだろうか。

梅園の地面に目を向けると、クロッカスの紫の花がたくさん咲いていた。

こちらはちょうど今が見頃。

梅よりもむしろ存在感が強い印象だ。

福寿草も黄色い花を咲かせていた。

梅より一足早く咲くこの花も今が見頃。

日が出ている間は花を開き、夜になると花を閉じる。

私が好きな乙女椿もたくさんの花をつけていた。

赤い椿はもうほとんど散ってしまって、ピンクの薔薇のような乙女椿だけが残されたようだ。

立春を過ぎると、確実に春がやってくる。

そして春になれば、私の苦手な花粉も舞う。

家に戻りベランダから杉の木を確認すると、いつでも花粉を飛ばす準備万端とばかりに梢が茶色に染まっていた。

今日の暖かさで、いよいよ本格的に花粉が飛び始めるだろう。

コロナ対策ではなく、私は花粉対策としてマスクが手放せない季節がやってきた。

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