3度目となる今回の緊急事態宣言。
変異株によって感染者の急増が危惧されるとして、小池都知事は夜8時以降、街灯以外の照明をなるべく消すよう異例の要望を出した。
果たして吉祥寺の街はどうなっているのだろう?
「ファミリーヒストリー 福山雅治」を見終わった後、午後9時前後の吉祥寺中心部をぐるりと回ってきた。
午後9時ごろの吉祥寺駅北口。
最近この時間に外出しないため比較はできないが、街が暗い印象を受ける。
駅前に設置されたデジタルサイネージ2基のうち1基は消されていた。
パルコ方面に向かう平和通りも人通りも少なく、とても静かだ。
寂れた地方都市といった印象だろうか・・・。
いつもは多くの人が行き交うサンロードとダイヤ街の入り口付近も人影はまばら。
そこを制服を着た2人の警備員が歩いていく。
腕にはブルーの腕章。
警察官ではなく、警備会社の制服でもないようだが、緊急事態宣言に伴って見回りをしているのだろうか?
商店街の店はすでに閉まり、通行する人の数も驚くほど少ない。
アーケードには「外出はしないでください」との垂れ幕が下がっている。
いつもなら夜遅くまで賑わうハモニカ横丁も、営業している店はなかった。
休業するお店と夜8時まで営業する店があるようだが、午後9時になると誰もいない。
ちょっと不気味な印象さえある。
のんべえが集まる「のれん小路」あたりにも営業している店はもうなかった。
緊急事態宣言はそれなりに効果を発揮するかもしれない、と思う。
牛丼の「吉野家」には電気がついていたが、客の姿はなかった。
緊急事態宣言を受けて、店内営業は午後8時まで、それ以降は朝5時までテイクアウトおよびデリバリーでの営業を続けているようだ。
「コピス」前の元町通りにも、あの制服を着た警備員がいた。
2人1組で巡回している。
路上飲みしている人に声かけしているのだろうか?
吉祥寺駅の「南北自由通路」を通って南口へ。
午後9時なのに、こんなに人がいないというのはあまり見ない光景だ。
吉祥寺駅の南口に回ると、北口に比べて人通りが多いような印象を受けた。
たくさんの飲み屋が並ぶ「パークロード」には、いつものようにポン引きのお兄さんたちが立ち、客引きをしている。
それでも、いつもに比べると電気が消えた看板も多いようで、少し暗い印象を受けた。
こちらにも、いた。
あの制服を着た警備員たち、南口では3人で回っている。
夜9時を過ぎても営業しているお店には人が集まる。
この店はお酒も出しているようだ。
こちらの店もやっている。
窓から見る限り、かなりお客さんは入っているようだ。
人通りの少ない井の頭通りを越えて、井の頭公園にも行ってみた。
公園に集まって飲む若者たちが多いと聞くからだ。
夜の井の頭公園に来るのは久しぶりだ。
ベンチにはカップルの姿もあるが、全体としてひっそりとしていた。
ボート乗り場の前のベンチで、1組の若者グループが楽しそうに飲んでいたがそれほどハメを外しているわけではない。
今の季節、公園で飲むのも気持ちがいいだろう。
このままみんなが静かに過ごしていれば、感染拡大は抑制できるかもしれない。
ちょっと希望が持てた吉祥寺の夜だったが、企業の協力はあまり進んでいないようで通勤電車は相変わらず混んでいるという。
吉祥寺では居酒屋だけでなく、多くの小規模店舗が休業している一方で、「ユニクロ」や「ヨドバシ」は営業を続けている。
1日も早くみんなが通常生活を取り戻せるよう、このゴールデンウィークは大企業にもぜひ責任ある行動を取ってもらいたいと願うばかりだ。