今日の東京都の感染者は143人になった。2日連続での100人超えだ。
外出自粛要請が出されたこの週末、私は一歩も家を出なかった。
では、何をしていたのか?
子供の頃から、ずっとできなかった「ルービックキューブ」だ。

たまたま見たテレビで、ルービックキューブの公式サイトで「6面完成攻略」という動画が公開されているのを知ったのがきっかけだった。妻がどこからか眠っていたルービックキューブを探し出してきてくれた。
動画を見ながら、早速トライしてみた。
最初のうちは、説明の意味がよく理解できなかったが、動画を見ながら見様見真似でやっていると、1ステップ1ステップ形になっていく。
そして、30分ほどかかって6面を完成させた。
人生初の6面完成だ!!
ただ動画を見ないでやるのは、これが難しい。ステップごとに動かし方が似ているのに微妙に違っていて、頭がこんがらがってしまう。
時間があるので何度も何度も・・・そして毎日、忘れないように繰り返し・・・
何とか、6面完成の手順を覚えることに成功した。
新型コロナの外出自粛がなければ、一生マスターしないまま人生を終えただろう。

先週再放送していたNHK大河ドラマ「葵 徳川三代」の総集編も録画して見た。
2000年に放送された作品で、ジェームズ三木さんが脚本を書いたファミリードラマの軽妙さを持った大河ドラマだった。
若い頃は、織田信長や豊臣秀吉に比べて徳川家康には良いイメージが持てなかったが、この歳になると天下を統一し300年の平和を築いた徳川家を見る目も変わった。
徳川家康の古狸ぶりも、徳川家の権力を絶対化するためには必要だったのだろう。清廉潔白だけで平和が築けるほど人の世は甘くない。

この週末、欧米の感染者はますます爆発している。
一方、発生源である中国では、新型コロナとの戦いが一山越えたとして、4日は全土で新型コロナの犠牲者に哀悼を捧げる日とされた。
驚いたのは、私がよくチェックしている人民日報の日本語版「人民網」の画面がモノクロになっていたことだ。パソコンが壊れたかと思って、新華社の日本語版「新華網」も見てみると・・・

こちらも同じくモノクロだったのだ。
「人民網」も「新華網」も政府直属のメディアなので、これが国家の意思だということがわかる。新華網のトップ記事の大見出しは「習近平氏ら党と国家の指導者、新型コロナ犠牲者を哀悼」で、半旗が掲げられた天安門広場のモノクロ写真が添えられていた。
中国の感染者数は8万人あまりのままほとんど増えておらず、アメリカ、スペイン、イタリア、ドイツ、フランスがすでに中国を越えたことになっている。
ただアメリカが指摘する通り、中国の感染者数がどこまで信頼できるのかは定かでない。そもそも症状のない陽性者は公式の発表には含まれていない。しかし、武漢封鎖と同時に全土で徹底した外出禁止措置を続けただけに、ウィルスの勢いが一時的に収まっているのは間違いないのだろう。
それでも韓国紙が伝えるところでは、中国河南省の人口60万人の都市・平頂山市が封鎖されたという。理由は明らかにされていないが、新型コロナが再び勢いを増すことを神経をとがらせているのだろう。

日本政府は7日に緊急経済対策をとりまとめる予定で、おそらくそれに合わせて緊急事態宣言が出されるのだろう。
日本でも本格的な巣ごもり生活が始まる。
図書館が閉鎖されているのは困ったものだが、ルービックキューブだけでなく普段できなかった何かを初めてみるのもいいだろう。
世界がコロナショックから抜け出した時に始まる新たな時代に適応する能力を身に着ける貴重な時間としたいものだ。