今日からお盆休みがスタートした。
でも、コロナのせいで、例年とは違うお盆休みとなっている。

例年は帰省客で混雑する新幹線も今年は余裕。
乗車率は50%以下で、中には乗車率10%という新幹線もあったという。

空港も閑散としていて、例年の混雑は今年に限っては避けられそうだ。
とはいえ、私は相変わらず自宅にいるので、駅や空港の状況も他人事に過ぎないのだが・・・

昼間に少し吉祥寺の街を歩いた印象では、人出は普段の週末程度、もしくは少し少ない印象を受けた。
そんな吉祥寺の街でも、行列ができているところはある。
今日目についたところでいえば、たとえば・・・

サンロード商店街にある「吉祥寺サンロード整骨院」。
ここはなぜか、いつも混んでいる。

サンロード沿いの階段にも行列ができていた。
「アメニティードリーム吉祥寺店」
トレーディングカードの専門店だというが、ゲームをしない私には全く理解できない世界だ。

末広通りで目立ったのは、こちらの行列。
鯛の風味がきいた塩ラーメンが人気の「真風」だが、このクソ暑い中で行列しても食べたいものとは何だろう?
そして、こんなところも結構混んでいた。

妻の手伝いで買い物に同行した「西友」地下の食料品売り場。
開店直後の午前10時に行ったのだが、妻と同じように少しでも涼しいうちに買い物を済ませようという人たちで混雑していた。
印象では高齢者の比率が高いような気がする。

男性の高齢者の姿も多くて、ちょっと意外な印象を受けた。
「お盆休みはなるべく自宅で過ごして」と連日テレビでも呼びかけられるので、連休初日に食料のまとめ買いをしている人もいるのかもしれない。
そして「西友」が混雑する理由のもう一つはおそらくライバル店の閉店だろうと推測される。

吉祥寺駅の目の前にあった「スーパーライフ」が7月末で閉店してしまったのだ。
吉祥寺にはたくさんの商業施設があるが、食料品をリーズナブルに買おうという客は、ライフか西友を愛用していた。
私の妻もそんな主婦の一人だったので、ライフの閉店は今回のコロナ禍による最大の出来事と言ってもいいかもしれない。
そして妻はある程度まとまった買い物をする時には、「西友」まで行くようになり、今日はそれに付き合わされたというわけだ。

閉店ということでいえば、吉祥寺では今もポロポロと行くの間にか閉店した店を目にすることがある。
たとえば、若いカップルでいつも店の前に行列ができていたハンモックカフェ「マヒカマノ」。
長い間休業していたのだが、そのまま店を再開することなく閉店を決めた。

店のサイトには、閉店を決めた気持ちが記されている。
このお休みを頂いている間に色々と考える時間がありました
早いものでハンモックカフェを始めて今年の2月で12年が経ちました
たくさんのお客様にご来店をいただき、頼もしく個性的で楽しいスタッフ達にも恵まれ、あっという間の12年間でした
皆んなに支えられて本当に何不自由なくここまで来て、これからも今までの様にカフェとして継続していく事も全然可能なのですが・・・
でもですね、私の心はすでにやり遂げた感でいっぱいになりカフェを再開する気持ちが芽生えてきません
それ以上に違う新たなワクワクする事に心を引っ張られています
心から曇りなく楽しい!と思わないと気持ちは乗ってこないんですよね
なので、惜しまれつつハンモックカフェはここで一旦終わりにしたいと思います
「マヒカマノ」サイトより
この感じ、よくわかる気がする。
6月に会社を辞めたばかりの私とどこか似通った気持ちを感じる。

同じく若者たちに人気だった行列店「ヒラタパスタ」も7月27日で正式に閉店した。
人が並んでいると華やいで見えた店の入り口も、こうして閉ざされるとただの無愛想な鉄の扉に戻ってしまうのだ。
姉妹店であるハーモニカ横丁の人気店「スパ吉」は営業を続けているので、いつかまた再起を期待したい。
とはいえ、閉店する店の隣では新たに店を始めるところもある。

「ヒラタパスタ」の扉の隣にオープンしたハワイアンなカフェ「アロハヴィーナス」。
7月3日にオープンしたばかりだが、おそらく出店を決めたのはコロナ前ではなかったのか?
去るものあれば、来るものあり。
そうして街は新陳代謝を繰り返しながら変化していくものなのだろうが、体力のない個人のお店が姿を消していくのは、やっぱり寂しいとしか言えない。

先月閉店した「手打ちそば 上杉」では今もご夫婦で店の片付けが続けられている。
長年お店で使ってきた食器類が少しずつ店頭で売りに出されている。
コロナによる本当の危機は、実はこれからが本番なのだ。
ウィルスによって私たちの街がめちゃくちゃにならないよう一刻も早い終息を願うしかない。