大腸カメラ

今日は大腸カメラの日。朝6時に起きて、下剤を飲み始めなければならない。

fullsizeoutput_2a9

経口腸管洗浄剤「ニフレック配合内用剤」。この粉を2リットルの水で薄める。

それに滴剤型緩下剤「ピコスルファートナトリウム内用液0.75%」というものを加えて、よく混ぜる。すると、こうなる。

img_3055

1リットルを1時間かけて飲む。

大腸カメラは過去2−3度やったことがある。大腸のポリープが出来たためだ。

いずれも病院に行ってこの下剤を飲んだ。検査そのものよりも、この液体を飲み干し、何度もトイレに通うのが苦痛だった。

もっとマシな検査はないのか。あまりに原始的なやり方に腹が立った。そして去年は検査を受けなかった。

今回、吉祥寺で医者を探した。大手の病院を辞め吉祥寺にクリニックを開いた専門医が見つかった。風邪をひいた時わざわざこのクリニックを選び、ついでに大腸カメラについて聞いた。家で下剤を飲み、検査の直前にクリニックに行けばいいと言われた。腸をきれいにするために何時間も病院の廊下とトイレを往復する無駄な時間が節約できる。これは魅力的だった。即座に検査の予約をした。それが今日だ。

朝6時に最初の一口を飲んで、風呂に入った。ゆっくり温まった後、ゆっくりと下剤を飲んでいく。生理食塩水みたいなものなので、即効性はない。

「1リットル飲んでも排便がなければ、吐き気、腹痛、めまいなどに注意して服用してください」と書いてある。

1リットル飲んでも排便はない。ちょっと飲むのを休み、新聞を取りに1階まで降りた。歩くと排便が進むという。ついでに、マンションの屋上に上がり、ウロウロと歩き回った。晴れてはいるが、少し霞んでいて富士山は見えない。もう春が近い。

8時過ぎにようやく最初の排便があった。毎度そうだが、最初の排便があるまで苦労するが、その後はただ便意のままにトイレに通うだけだ。面倒臭いがただそれだけのことだ。

10時になると、排泄される液体が黄色に変わった。順調。後はこの液体が透明になれば完璧だ。

ついでに書いておくが、検査の前日は3食、クリニックから指定された特別食を食べなければならない。

img_3044

大腸内視鏡専用検査食「クリアスルー」。3食まとめて箱に入っている。いわゆるレトルトだ。

朝食はおかゆかと思ったら「鶏とたまごの雑炊」と書いてある。間食の「おろしりんご」も朝食べた。ウィダーインゼリーのような感じだ。

昼食は「ジャガイモのそぼろあんかけ&たまごがゆ」。これは見た目より美味かった。

そして夕食は「ビーフシチュー&クラッカー」だ。写真ほど具は大きくないが、味は悪くない。ただ量はとても少ないので、リンゴを少し食べた。

そして、正午に家を出て、徒歩でクリニックに向かった。最後の排泄物はまだ少し黄色かったが、固形物は完全に姿を消した。まず問題ないだろう。

img_3943

「吉祥寺メディカルクリニック」。人気の飲食店が入ったビルの2階にある。クリニックの下は、1977年創業の紅茶・洋菓子専門店「多奈加亭」だ。

img_3948

ほかにも、1985年創業の「茶房  武蔵野文庫」、いつも行列が絶えない「山本のハンバーグ」と吉祥寺を代表する人気店が軒を連ねる。

img_3944

検査は12時半から。ちょうど午前の診療時間が終わり、待合室には会計待ちのカップルだけがいた。

img_3946

明るくてゆったりとした待合室。とても清潔感がある。

このクリニックはまだ開業2年足らず。全てが真新しい。

院長の高橋先生は慶應病院で勤務した後、都立広尾病院や国立病院機構東京医療センターで医長を務めた経歴を持つそうだ。

優しい看護婦さんに促され、すぐに個室に案内される。ここで検査着に着替える。紙のパンツは後ろが開くようになっている。

検査室に入りすぐに点滴。横を向いてベットに寝転ぶ。「眠くなります」と看護婦さんが言う。

「痛くないはずなので、痛かったらすぐに言ってください」と先生の声がしたと思ったら、そのあとの記憶がない。

目がさめると検査はすでに終わっていた。

「少しフラフラするのでゆっくり起き上がって、控え室で休んでください」と看護婦さんに付き添われて控え室に入る。椅子に座らされるのだが、「これマッサージチェアなんですが、マッサージしますか」と問われ、もちろんお願いした。そのまま出されたお茶を飲み、テレビで流れる「メレンゲの気持ち」を見るともなく眺めて過ごした。

20分ぐらい休んだだろうか。着替えて院長の診断を聞く。

3ミリほどのポリープを一つ切除したと言う。検体を調べた結果は2週間後だが、他はきれいなのでおろらく問題はないだろうと言われた。自分の腸の映像を見たが、確かにきれいだった。

と言うことであっけなく検査は終わった。やはり病院に長時間拘束される検査に比べ格段に楽だ。

家に帰り、普通に食事をする。

2日間安静にし、3日間はアルコールや激しい運動・遠出は禁止、1日は刺激物を食べない、これだけ求められた。今日1日は入浴せずシャワーのみだ。

このクリニックでは、大腸カメラと胃カメラを同じ日にできる。次回はこれにしよう。

いいクリニックが見つかった。

 

コメントを残す