いよいよ2019年も残りわずか。
平成から令和に変わった年に何があったのか?
このブログ恒例の10大ニュースを今年もまとめておこうと思う。
昨年の10大ニュースのシメで、私はこんなことを書いている。
『 元号が変わる来年、世界は大揺れが予想される。日本も決して部外者ではいられないだろう。』
この予言は、あまり当たらなかったようだ。
この2年間、私を驚かし続けたトランプさんも今年は少しおとなしかったり、米中対立も結局はお茶を濁すようなこう着状態が続いている。災害はあったが、全体としては比較的平穏な一年だったような気がする。
それでは今年も、読売新聞が発表した「読者が選ぶ10大ニュース」を見てみよう。
< 関連記事:10大ニュース 2018年、2017年、2016年 >
まずは、国内ニュースから。
《1》天皇陛下が即位。「令和」に改元
《2》ラグビーW杯日本大会開幕、日本8強
《3》京都アニメーション放火、36人死亡
《4》消費税率10%スタート
《5》東日本で台風大雨被害、死者相次ぐ
《6》ノーベル化学賞に吉野彰氏
《7》沖縄・首里城が焼失
《8》ゴルフ・渋野日向子が全英女子優勝
《9》マリナーズ・イチローが引退表明
《10》徴用工問題で日韓関係悪化
やはり、平成から令和への代替わりは今年最大のニュースだろう。
雅子さまが、国民から祝福され、一連の即位の儀式を無事に終えることができたのは、個人的にはとても良かったと思った。
でもそれ以外はどれも小粒。平穏な年だった印象がある。
11位以下もチェックしておこう。
《11》東京・池袋で高齢ドライバーが暴走事故、母子死亡
《12》ローマ教皇が38年ぶり来日
《13》テニス・大坂なおみが全豪オープンV
《14》高速道で「あおり運転」、男を逮捕
《15》探査機はやぶさ2、小惑星リュウグウに着地成功
《16》東京五輪マラソン・競歩、札幌開催に
《17》バスケ・八村塁、NBAドラフトで日本人初の1巡目指名
《18》首相主催「桜を見る会」20年度は中止に
《19》トランプ米大統領が令和初の国賓として来日
《20》千葉・野田で小4女児虐待死
《21》24年度に新紙幣、1万円札は渋沢栄一
《22》G20サミットが大阪で開催
《23》川崎で児童ら刺され2人死亡、18人重軽傷
《24》陸上男子100メートル、サニブラウン・ハキームが日本新9秒97
《25》国立天文台などの国際チーム、世界初のブラックホール撮影成功
《26》安倍首相、通算在職日数が歴代最長に
《27》競泳・池江璃花子、白血病公表
《28》参院選で与党が勝利、改選過半数
《29》レスリング・吉田沙保里が引退表明
《30》仁徳陵など大阪の古墳群が世界遺産に
安倍さんが通算在職日数で歴代最長となったのは、やはり特筆すべきことだろうと思う。
「桜を見る会」のスキャンダルも真っ黒だが、捜査機関が動かない以上、決定打は簡単には見つからず、安倍一強は揺らぐ気配はない。
続いては、海外。
こちらも今年は少し静かだった印象がある。
《1》香港で学生らが大規模デモ
《2》ノートルダム大聖堂で大火災
《3》16歳グレタさん、国連で演説
《4》北朝鮮、新型SLBM発射
《5》米、「パリ協定」離脱を国連に通告
《6》ハノイで2回目の米朝首脳会談、物別れに
《7》米中、制裁・報復「第4弾」発動
《8》アマゾンで森林火災が多発
《9》英下院が解散・総選挙、EU離脱が最大の争点
《10》英ヘンリー王子に第1子の男児誕生
確かに今年一番に気になったのは、香港だった。
香港そのものも重要だが、中国が香港情勢にどう対応するかは予断を許さなかったし、国際社会の中でますます重要性を増す中国がどこへ向かうのかを判断する上でも目を離せない状況が続いた。
グレタ・トゥーンベリさんが3位にランクインしたように、環境問題をはじめとするSDGsの問題が国際的に注目を集めたのも今年注目すべき点だろう。これは単に環境に関する運動にとどまらない。格差が世界中で広がる中で、環境運動や社会主義的な考え方が若者たちの間で広がりを見せていて、大きな時代の曲がり角に差し掛かっているように見える。
それでは、海外ニュースの11位以下も見てみよう。
《11》英首相にジョンソン氏
《12》「イスラム国」指導者が米作戦で死亡
《13》ニュージーランドで銃乱射、51人死亡
《14》タイガー・ウッズが完全復活
《15》韓国のチョ法相が辞任、政権に打撃
《16》ボーイング機が墜落、157人死亡
《17》トランプ米大統領、国境の壁建設へ国家非常事態を宣言
《18》中国の探査機が月裏側に着陸、世界初
《19》イラン、核開発を拡大
《20》ブラジルでダム決壊、250人超死亡
《21》ノーベル平和賞にエチオピア首相
《22》スリランカで同時爆破テロ
《23》バンクシーの絵画、13億円で落札
《24》G7サミット、首脳宣言は紙1枚
《25》米司法省、中国通信機器大手「華為技術」のCFOを起訴
《26》米露INF全廃条約が失効
《27》欧州熱波、仏などで死者
《28》中国の習国家主席が訪朝
《29》コンゴでエボラ「緊急事態」
《30》韓国、東京五輪での旭日旗使用禁止を要求
この中でいえば、イギリスとイランは気になる。
ジョンソン首相が総選挙に勝利し見事にEU離脱への道筋を作ったのには驚いたし、北朝鮮に対しては甘々なのになぜかイランには厳しいトランプ政権も気がかりだ。中東という火薬庫で遊んでいると、いずれ大爆発するかもしれない。
それでは、今年も私が独断と偏見で10大ニュースを選んでみたいと思う。
《1》平成から令和へ 高齢化社会の日本でスムーズな「譲位」実現
平成の天皇の「お言葉」から始まった譲位だが、国民の祝福の中でスムーズな譲位が行われ、良い前例となった。しかし、女性天皇、女系天皇問題は残る。
《2》香港危機 中国に物言えぬ西側諸国
香港で続く民主化運動は、強権化する中国への恐怖を世界の人に感じさせたが、同時に、経済優先で正面切って中国を批判できない西側諸国の姿勢も気になった。
《3》安倍一強続く 在職日数歴代最高に
参院選で勝利し、消費税10%引き上げも無難に切り抜けた。多少のスキャンダルがあっても支持率は落ちず、有力な後継候補も現れない。
《4》怒れる若者たち
16歳の環境活動家グレタ・トゥーンベリさんや香港の若者が注目された今年。若い女性議員が多数当選したアメリカでは社会主義が広がりを見せ始めた。
《5》観測史上最高気温の年 相次ぐ台風被害
今年は一年を通しての平均気温が過去最高を記録したらしい。秋には風台風と雨台風で大きな被害が出た。世界的にも環境問題が大きなテーマとなってきた。
《6》安定化したトランプ政権
ロシア疑惑は不発、ウクライナ疑惑で史上3人目となる弾劾訴追を受けることになったトランプ大統領だが、政権基盤は安定感を増している。残念ながら再選される可能性が高まった。
《7》高齢ドライバーとあおり運転
池袋で起きた元高級官僚による死亡交通事故。運転していた元通産省幹部が逮捕されなかったことに違和感を思えた。高齢ドライバー問題は対応が甘く、遅すぎる。
《8》非生産的な日韓対立と嫌韓世論
元徴用工をめぐる判決をきっかけに悪化の一途をたどった日韓関係。韓国政府の対応には大いに問題があったが、韓国を叩けば視聴率が取れると思っているメディアにも疑問が・・・。
《9》ラグビーW杯大成功
東京オリンピックの前哨戦として政府も力を入れたラグビーのW杯は、日本代表の快進撃で列島中が盛り上がった。ラグビーの精神に多くの日本人が触れたのは収穫だった。
《10》池江璃花子ショック
個人的には、水泳の池江璃花子さんが白血病で競技生活ができなくなったことはとてもショックだった。東京五輪で一番メダルが有力視されていただけに、本人も辛かっただろう。彼女には、ぜひ東京オリンピックで聖火の最終ランナーになってもらいたいものだ。
来年2020年はいよいよオリンピックイヤーだ。
果たして今年のように平穏な年になるのだろうか?
この1−2年大人しくしていた北朝鮮も心配だが、個人的には経済の方が気になっている。
株価はアメリカを中心に絶好調。各国の不動産も高騰している。
でも、そんな時が危ない。
来年大統領選を控えるトランプさんは必死で株価を支えようとするだろうが、果たしてうまくいくだろうか?
もしも経済の巻き戻しが始まったら、また新興国で金融危機が顕在化するだろう。
その時、世界中に投資している中国は持ちこたえられるのか?
そんな心配が私の頭の中を支配しているのだが、実際には今年も株価は上がり続け、私は損をし続けている。
トランプさんの再選を望まない私としては、来年の株価急落を予言しておきたいと思うのだが、果たしてどうなるのだろうか?
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