<吉祥寺残日録>WBC2023⚾️ 侍ジャパン4連勝で1次ラウンド首位通過!準々決勝の相手はイタリア #230312

今日はいろんなニュースがあった。

まずは将棋。

藤井聡太五冠に羽生善治九段が挑戦する王将戦7番勝負。

羽生さんが勝てばタイトル通算100期の記録を達成する世紀の一戦は、藤井五冠が4勝2敗で勝利し、タイトルを防衛した。

藤井さんは渡辺明棋王との棋王戦で六冠に王手をかけていて、ついに名人戦のタイトル挑戦権も獲得し、七冠、八冠も視野に入ってきた。

もはや誰も藤井さんに勝てない将棋界、すごい若手が登場するまで藤井絶対王者の時代が当面続きそうだ。

絶対王者といえば、中国で開かれている全人代で、習近平の独裁体制が名実ともに確立した。

習近平さんのライバルだった李克強氏が首相を退任し、側近の李強氏が新しい首相に就任した。

副首相も習氏の側近で固め、もう誰も抵抗できない皇帝の誕生だ。

そのお隣の独裁者は朝鮮労働党中央軍事委員会拡大会議を開催、重大措置を決定したという。

朝鮮中央通信によると、「米国と南朝鮮(韓国)の戦争挑発策動に対処し、戦争抑止力をより効果的に行使して威力的に、攻勢的に活用するための重大な実践的措置が決定された」とのこと。

明日から始まる米韓の合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾)」を強く警戒しているようだ。

そのアメリカでは、スタートアップ企業への融資で知られる「シリコンバレーバンク」が経営破綻し、FRBの利上げに影響を及ぼすのかが注目されている。

アメリカの銀行の破綻としては、2008年金融危機の際のワシントン・ミューチュアルに続く過去2番目の規模だという。

これが単に一つの銀行の問題で終わるのか、コロナバブル崩壊後の金融危機に発展するのか注意深く見極めた方がよさそうだ。

そんなきな臭い地球に戻ってきたのが宇宙飛行士の若田光一さん。

5ヶ月を超える宇宙滞在を終え、アメリカとロシアの飛行士と共に帰還した。

若田さんの宇宙飛行は今回が5回目、宇宙での滞在日数も500日を超え日本人最長となった。

ロシアによるウクライナ侵略により、今後はロシアとの共同オペレーションが難しくなりそうで、宇宙開発の分野でもブロック化の動きが進んでいきそうだ。

こうした中で、大相撲春場所が始まった。

初日から、横綱取りがかかる大関・貴景勝が敗れ、関脇の若隆景、豊昇龍も相次いで敗れて、横綱不在の今場所も誰が優勝するのかわからない大混戦となりそうな気配だ。

今場所は上位陣だけでなく、十両の筆頭まで戻ってきた朝乃山にも注目が集まるが、個人的には初入幕の2人の力士に大注目している。

モンゴル生まれ北海道育ちの北青鵬とカザフスタン出身の金峰山。

2人ともまだ荒削りだが、その並外れたパワーは幕内でも面白い存在になるだろう。

初日2人とも勝利を収め、今場所は4時からテレビを見ることになりそうだ。

こうしていろんなことがあった日曜日だが、日本中の関心は今、WBCに集中している。

もちろん私も連日、テレビ中継に釘付けだ。

3連勝で1次ラウンド最終戦のオーストラリアとの試合に臨んだ侍ジャパンだが、これまでの重苦しい立ち上がりとは対照的に、今夜は最初から楽勝ムードになった。

1回表、1番ヌートバーが四球を選び、2番近藤がヒットでつなぎ、ノーアウト1、2塁で3番大谷翔平を迎えた。

前日のチェコ戦で先発投手の遅い球に苦戦する大谷の姿を参考にしたのか、オーストラリアの先発投手も緩いカーブで大谷から空振りを奪う。

しかし続く2球目、同じような緩いカーブを完璧にとらえライトスタンド上段、大谷自身の写真が使われたセールスフォースの看板を直撃する特大の3ランホームランを放った。

あっという間に奪った3得点、2回にもヌートバー、近藤のタイムリーで5点を奪う一方で、先発の山本由伸が安定したピッチング。

韓国戦で8点を奪ったオーストラリア打線を4回まで完璧に抑えた。

その後も第2先発の高橋奎二が2回、大勢、湯浅がそれぞれ1回を無失点で抑え、今大会初の完封リレーが期待された。

クローザーとして登板したのは韓国戦で好投したチーム最年少の高橋宏斗。

先頭打者位にきなりホームランを許すが、その後をしっかり閉めて7−1で勝利、1次ラウンドを4戦全勝、1位通過を決めた。

昨日のチェコ戦に先発した佐々木朗希はやや緊張した感じだったが、160キロ台の速球と大きく落ちるフォークで8三振を奪い、リリーフの宮城も65球の球数制限にも関わらず5イニングを一人で投げ切る好投を見せた。

不振の4番村上以外、投打ともに絶好調で、1次ラウンドでは他を全く寄せ付けなかった日本。

だが個人的には逆に少し心配している。

これまでの日本代表は1次リーグから接戦続きでハラハラの連続、小技を駆使してなんとか勝ち抜く野球だった。

しかし今回の侍ジャパンは、大谷翔平を中心に投打共に圧倒的なパフォーマンスを見せ、4試合続けて大勝を飾った。

こんな時ほど、準々決勝あたりであっけなく負けてしまうのではないか、そんな気がして仕方がないのだ。

準々決勝の対戦相手は、イタリア。

日本が圧勝したプールBとは違い、プールAは5チーム全てが2勝2敗で並ぶという大混戦、最終戦で首位を走るオランダを大差で下したイタリアが失点率で2位に滑り込んだのだ。

正直言って、日本が戦ったプールBは対戦相手にメジャーリーガーがほとんどおらず他のグループに比べてレベルが低かったと思う。

1次ラウンドはくじ運に恵まれたラッキーで、本当の戦いはこれからである。

アメリカのいるプールC、カリブ海の強豪がひしめくプールDの試合を見ていると、準決勝以降の戦いはこれまでとはレベルの違う厳しいものになるだろう。

それでも、日本の投手陣は非常にレベルが高いので、打線がどれだけ点を取れるかが勝負のポイントになるはずだ。

油断して足元をすくわれないよう準々決勝には注意しながら、ぜひとも世界一を奪還してもらいたいものである。

<吉祥寺残日録>WBC2023⚾️ 宿敵韓国に大勝!大谷、ヌートバー、吉田・・・頼りになるメジャーリーガーたち #230311

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