自分が行ったことのある場所には、思い入れがあるものだ。
昨年の始め、沖縄に旅行した際にも訪れた首里城が火災で全焼してしまったのだ。
太平洋戦争の際、完全に破壊された平成になってから再建された首里城の建物自体は世界遺産ではないので歴史的な価値は高くはないが、沖縄のシンボルとしての価値は極めて高い。
そこには、中国と薩摩の二重支配を経て、明治政府によって一方的に併合された琉球王国の歴史が詰まっている。
日本人が多く訪れても、そうした悲しい歴史は残念ながら共有されていない。
改めて沖縄旅行の時に書いたブログを読み返しながら、沖縄の歴史に想いを馳せたい。
<きちたび>沖縄3泊4日の旅② 日本人の知らない琉球王国の歴史に己の無知を知る
<きちたび>沖縄3泊4日の旅③ 博物館で見る沖縄の歴史「港川人」から「琉球処分」まで
吉祥寺@ブログ 2018年2月
いまだに出火原因はわかっていない。
木造建築に火災はつきものだが、首里城は絶対に再建しなければいけない建物である。
そうしないと日本人は、琉球王国の文化と悲しみを知るきっかけを失ってしまう。
ただ、建物の再建はできても、館内に展示されていた歴史的資料は戻ってこない。
私としては、それが残念である。