糸魚川大火

「振り袖火事」の話を書いたばかりだが、きのう久しぶりにとんでもない火事が起きた。現場は新潟県糸魚川市だ。

糸魚川駅北口にある中華料理店から出火し、風速20メートルの強い南風にあおられる形で、北に向かって燃え広がった。今朝ようやく鎮火したが、焼けた住宅や商店の数はおよそ150棟にのぼる。過去20年で最悪の火事となった。

昼間の火事だったので幸い死者はでなかったが、住民と消防団員あわせて8人がケガをした。

こんな大きな火事は久しぶりに見た。最近では鉄筋コンクリートの燃えにくい建物も増え、昔に比べて燃え広がりにくくなっている。しかし、今回のエリアは昔からの住宅密集地で、火元から強風にあおられた火の粉があちこちに飛び、同時多発的に火事が起きたようだ。こうなると消防車の数も全然足りないし、水の確保も難しかった。

それでは火元である中華料理店の責任はどうなるのか。

伝統的に木造家屋が多い日本では、火事による損害賠償は個人の資力を超えることが多いため、「失火法」という法律で特別に規定されている。

その失火法では、「通常は民法709条で損害賠償責任が発生するような状況であっても、重大な過失がなければ失火だけは特別扱い、損害賠償しなくてもいいですよ」ということになっている。

つまり日本においては、火災による経済的損失に対しては火元からの損害賠償は期待できないということだ。

そのため、今回の糸魚川大火でも中華料理店の主人に重大な過失がない限り、150軒に対する損害賠償はせずにすむようだ。それでもこの地で商売を続けることはできないだろうなあ。

ともかく、風向きが変わっていたらさらに深刻な被害が出ていたかもしれない。

万一に備え、火災保険には入っておかなければならないと、改めて思い知らされた。

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