建国70年と香港

10月1日、中華人民共和国は建国70周年を盛大に祝った。

中でも目を引いたのが、天安門広場で繰り広げられた過去最大規模の軍事パレードである。

「人民日報」の日本語サイト「人民網」に、『新中国成立70周年軍事パレードで公開された兵器・装備』という写真特集が掲載されていた。

パレードに登場した最新兵器や部隊の写真がたくさん出ていたので、このブログに転載させていただこうと思う。

まず最初は、戦旗方隊。

「東風-5B」核ミサイル方隊。

「東風5」は、中国製の大陸間弾道弾(ICBM)で、最初に配備されたのは1981年のことだ。

「東風-5B」はその最新型で、射程は1万3000キロと見られている。

水陸両用戦車方隊。

警報レーダー方隊。

情報作戦第2方隊。

地対艦ミサイル方隊。

無人作戦方隊。

今回のパレードで初めて公開された攻撃用ステルス無人全翼機「攻撃11」だ。

中国はAIを搭載した無人兵器の開発を加速していて、アメリカ製に比べ価格が安いため、中東などを中心に輸出は好調だと言われる。

情報作戦方隊。

応急修理救護方隊。

特殊戦闘装備方隊。

詳しい説明がないのでよくわからないが、小型ヘリコプターのようだ。

「東風-41」核ミサイル方隊。

「東風-41」は今回初公開され世界中の注目を集めた新型の大陸間弾道弾(ICBM)だ。

その射程はアメリカ全土を射程に収める1万4000キロ。10個の弾頭を搭載し、同時に10箇所を攻撃することが可能だとされる。

対戦車ミサイル方隊。

地対空ミサイル方隊。

特殊戦闘装備方隊。

「東風-26」核・通常型兼用ミサイル方隊。

「東風-26」はグアムを射程に収める中距離ミサイルで、射程は3500キロ。地下の防空壕に保管され短時間で発射できるため反撃が困難とされる。

「東風-17」通常型ミサイル方隊。

「東風-17」も今回のパレードで初公開され全世界が最も注目した兵器で、米ロもまだ持っていない極超音速滑空ミサイルだ。

搭載される弾頭である滑空翼体は、胴体それ自体で揚力を生み出すリフティングボディと呼ばれる形状で、大気の上層部を滑空しながら飛行するという。

さらに弾道ミサイルに比べ低空を滑空するため、レーダーで捕捉するのが難しいとされる。

そして人民網の記事は最後も新型「東風-41」の写真で締めていた。

一般の市民には見せず世界に向けて行われた今回の軍事パレードで、習近平政権は何をアピールしようとしたのだろうか?

アメリカに対抗できる軍事力を持っていることをアピールしたのか、単なる国威発揚か?

しかし、このところ急激に強権的で先祖返りする姿勢を強めているのが気にかかる。鄧小平が推進した改革開放路線を捨て、毛沢東の時代に戻ろうとしているように見える。

アリババのジャック・マー会長をはじめ、中国経済の奇跡を演出してきたカリスマ経営者が相次いで一線を退き、共産党や地方政府の影響力が強まり始めているのも、こうした方針転換によるものではないか?

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そんな統制色を強める中国のシンボルとなっているのが香港だ。

ついに香港警察が実弾を発砲し、高校生が重傷を負った。

もはや一国二制度は名目に過ぎない。

それを肌で感じている香港の人たちは、ここで負けたら最後、中国に飲み込まれるのをただ待つだけだということを知っているのだろう。

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特に未来ある若者たちにとっては、切実だ。

中国本土の中国人は最初から共産党政権の常識の中で暮らしている。生活さえ良くなれば、他のことは我慢することに慣れている。

しかし、香港で生まれ育った人が、新たに中国の制度を受け入れるのは難しいことだろう。

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冷たい言い方をすれば、香港の運命はすでに決まっている。

彼らが守ろうとしている「一国二制度」は、所詮2047年までの一時的なものに過ぎない。その後は、中国化を受け入れるか、海外に移住するかの二者択一だ。

2047年までに中国で革命が起きるのを期待する以外に、今の香港を守る方法はないだろう。

お金があり、冷静に物事を見ている人たちは、すでに海外に移住を始めている。

残されるのは、貧しい人と若者だ。

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若者はいつの時代も、自分たちの力で社会を変えようとする。理想を簡単には諦められないのだ。

混乱が続く香港では、住民の分断が激しくなっていると聞く。

グーグルマップを開くと、親中派の店と民主派の店が色分けされるという。戦闘モードになっている若者たちは、親中派とされた店舗を生贄にして襲撃している。悲しい現象だ。

若者たちは過去の事例を知らない。権力との戦いは暴力によってどんどんエスカレートし、多くの場合は戦った若者たちが傷ついて終わる。

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香港の若者たちが本当に心配だ。

個人的には、香港の高校生たちが「人間の鎖」を作って抗議する活動をしているのに期待している。

平和的に、より多くの人を巻き込んで、根気強く運動を続けることが寛容だ。

ちょうど今、インドではガンジー生誕150年を祝っている。

「非暴力と不服従」によって、インドの独立を勝ち取ったガンジーや、「人間の鎖」によってソ連からの独立を達成したバルト三国のような奇跡が香港に起きることを祈るしかない。

暴力革命は、香港では絶対に成功しないだろう。

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1件のコメント 追加

  1. wildsum より:

    香港を応援したいです。独裁国家は早く絶滅してほしいと思います。

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