孫正義とDeNA

妻が撮った今朝の写真。なかなか素敵だ。今にも何かが起きそうな不気味さがある。

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そして、そのニュースは唐突に飛び込んできたのだ。

ソフトバンクの孫正義社長がトランプ氏と会談したというニュースだ。安倍さんと同じトランプタワーで直接話した。財界人としては世界的に見ても異例のことだ。まさに孫さんならではの、大物の懐に飛び込む技を見せつけた。

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孫さんは4年間に500億ドルをアメリカに投資し、5万人の雇用を生み出すと約束した。トランプ氏が何を欲しているかを見抜いてプレゼントを用意したのだ。

孫さんの狙いは、傘下に置くスプリント社によるTモバイル社買収を認めさせることだとメディアは分析している。理想肌のオバマさんより実業家のトランプ氏の方が与し易いと踏んだのだろう。孫さんのアメリカでの大勝負が始まろうとしている。

株式市場にもインパクトを与え、ソフトバンク株が急騰したのみならず、日米の株価が再び勢いを増しそうな情勢だ。

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午後、仕事の関係で目黒に行った。いつの間にか、駅前に高層ビルが何本も建っている。2020年に向けて東京改造が進んでいる。

そんな午後、もう一つちょっと気になるニュースがあった。

キュレーションサイトの不正問題が大きな波紋を広げていたDeNAが謝罪開顕を開いたのだ。

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ネット上に膨大にある情報を、あるテーマに沿ってまとめることで読者のニーズに応えていくキュレーションサイトは近年急速にその存在感を増してきた。

自ら取材するのではなく、人が書いた記事を集めてサイトを作り、スポンサーから収入を得る。メディアで働いてきた人間からすると人の財産をかすめ取る許せない所業としか思えない。しかし、これだけ情報が氾濫する時代、「情報の目利きによる“情報のセレクトショップ”が重要になる」と私も主張してきた。その時、私がイメージしたのは、「この番組さえ見ておけば大丈夫」と視聴者に思ってもらえるような情報番組の開発だった。視聴者によって好みは違うので、情報番組は多種類必要とされる。それぞれのジャンルに、情報の目利きを育成する必要性を説いていたのだ。

しかし、キュレーションサイトはそれとは少し違うようだ。メディアの人間なら当たり前のチェック機能が存在しなかったことが今回明らかになった。それ以前に、情報の真偽をチェックする必要性すら考えていなかったようなのだ。情報を扱う資格のない人や組織が情報を扱っている、そういう時代に私たちは生きている。

日経にあるブロガーの人が書いた記事が目に止まった。「プラットフォームを隠れ蓑」というタイトルのついたその記事から引用させてもらう。

『ここまで騒ぎが大きくなった背景には、DeNAがプラットフォームとメディアの垣根を曖昧にし、自らに都合の良い部分だけを「いいとこ取り」していたことにある。』

『ブログ、動画サイト、フェイスブック、ツイッターなどのプラットフォームには個人が発信する身近な情報が集まる。誰もが自由に発信でき、そこにある情報は運営会社や編集部によって操作されていない、と考えるのが「常識」だ。ところがWELQは外部ライターを募り、記事を大量に生み出していた。  プラットフォームであれば、掲載されている情報の責任は原則として投稿者にある。サービス事業者を守るための法律として定められたプロバイダ責任制限法に従い、問題が発覚したら事後対応すればよいとされている。一方のメディアはそうはいかない。記事の内容に責任を持つべき立場にあり、紙の雑誌などで不適切な情報を掲載し続ければ、編集部の刷新や社長交代までつながる可能性もある。』

インターネット企業は自前のメディアを欲しがる。サイバーエージェントの藤田社長が著書の中でそう書いていた。しかし、メディアは決して効率のいいビジネスではない。地味で面倒臭い作業の積み重ねだ。労働集約的な仕事で、効率を追い求めるインターネットビジネスとはどうしてもぶつかってしまう面がある。

キュレーションサイトの今後に注目したい。

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