停電長期化に思う

台風15号による被害で、千葉では今も停電が続いている。

それにしても、今回の台風被害、すべての面で直後の対応が弛緩していたように思い。

またぞろ東京電力が非難の矢面に立たされているが、東電だけの問題だろうか?

マスコミには明らかに油断があった。

千葉の被害の大きさに世間の注目が集まったのは、台風の通過後しばらく経ってからだった。

台風通過後、高圧鉄塔が倒れている映像をヘリコプターから撮っているにも関わらず、房総半島で影響が広がっているという想像力が働いていなかった気がする。初動での、取材チームの投入が少なかったのだろう。

でも、マスコミへのアピールが足りないという意味では、千葉県の対応はお粗末だった。

そもそも発信力を期待されて知事をやっているはずの、森田健作知事がまったくテレビに登場しないことをずっと不思議に思っていた。本人も初動の認識が甘かったと認めたようだが、県内でどんな被害が出ているかすべて確認するのは県の当然の任務である。

房総半島はそれではなくても交通の便が悪い。孤立している集落があると考えて万全の態勢を取り、政府に対して早い段階で応援を要請すべきだっただろう。

すべてを東電にお任せで、批判しているだけでは行政の意味がない。

千葉県選出の国会議員も一体何をやっていたのだろう?

そして政府の対応にも大いに問題があったと思う。

組閣で忙しかったことは容易に想像がつくが、安倍内閣にしては珍しく油断があった。いつも早めに手を打つ菅官房長官も、組閣に隠れて対応が後手に回った印象がある。

今回に限った話ではないが、日本の被災地への救援方法には問題があると私は常々思っている。

避難場所を同じ市町村で用意するだけではダメだと思う。

今回の大規模停電では、高齢者らの熱中症が懸念された。テレビもそのことを問題にしながら、早く電気を復旧させるべきだと繰り返していたが、高齢者を電気も水もない地域にとどめておく必要はないのではないか。

もっと広域で避難場所を確保する。電気も水もあり、普通の生活が送れる環境に高齢者たちを集団で輸送することを考えるべきだと思うのだ。

東京でも神奈川でも埼玉でもいい。各自治体の施設に手分けして被災者を移送し、周辺自治体で面倒を見てもらう。そうすれば被災地の自治体の負担は減るし、被災地を離れられない現役世代も助かるだろう。

もちろん体力的に移送ができない人たちもいるだろうが、被災地にいる必要がない人たちも今の仕組みでは被災地から逃れられないのだ。

アメリカはハリケーンから避難するときには、数十キロ、数百キロも離れた場所に逃げる。

被災者だからと言って、電気も水もない場所、体育館の硬い床で寝るのが当たり前という日本的な発想はそろそろ改めた方がいい。

日本中に空き家があり、利用されない公営住宅があるのだから、こうした緊急時に活用できる国家ぐるみの対策を政府主導で考えるべきである。

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1件のコメント 追加

  1. dalichoko より:

    同感です。
    メディアが衰退してる感じがします。
    (=^ェ^=)

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