ビットコイン②

ついに暴落が始まったのか?

昨年後半信じられないような急騰劇を演じた仮想通貨「ビットコイン」が昨夜急落した。一般的なメディアは、韓国の法相がビットコイン取引の禁止措置を発表したり、中国でも規制の動きが出て来たことが原因と伝えている。

しかし、日経新聞にそれとは違う見方が載っていて、興味深いので今後の動きを見る上で引用させていただく。

「ビットコイン急落 オルトと「共倒れ」 アルゴの売りも」という記事だ。

『 インターネット上の仮想通貨ビットコインの下げがここにきてきつくなっている。ドル建て価格は前日16日の欧米の取引時間帯に一時1ビットコイン=1万300ドル台と昨年12月以来の安値を付けた。年初にかけて急伸していたビットコイン以外の「オルトコイン」に利益確定などの売りが続き、ビットコインの売りに波及した。

情報サイトのコインマーケットキャップによると仮想通貨全体の時価総額は7日に8100億ドル(約90兆円)を超える水準まで膨らんでいたが、16日は5400億ドルを下回った。ちょうど3分の1の価値を失った格好だ。仮想通貨の変遷をつぶさに眺めてきた京大大学院の岩下直行教授も「こんな『総崩れ』は見たことがない」と驚きを隠さない。

ビットコインはオルトコイン取引の証拠金として用いられるケースが多く、オルト下落の影響を受けやすい。先物などの派生商品(デリバティブ)の発達やヘッジファンドなどの大口投資家の参入によって市場の厚みは増したが、法定通貨の域にはまだ遠い。まとまった規模のマネーが移れば相場へのインパクトはおのずと高まる。

折しも「基軸通貨」ドルの対円、対ユーロ相場に動きが出ている。ユーロは対ドルで15日に一時1ユーロ=1.2296ドル近辺と3年ぶりの高値圏まで急伸した。ファンドの視線が、ふだん扱い慣れていてコツをつかんでいる法定通貨に向かいやすい情勢だ。

ビットコイン安の背後には機械取引のアルゴリズムの影もちらつく。前週後半から今週初まで推移していた1ビットコイン=1万3000~1万4000ドル台のレンジを下に抜けたため、アルゴ系ファンドの一角が機械的にコイン売りに傾いたようだ。1万2000ドル前後を押し目と判断した個人投資家などは打診的に買いを進めたが、売りの強さに耐え切れず損失覚悟の売りを迫られた。

オルトコインはビットコインよりもはるかに市場が薄く、少額の売り注文でも下落幅は拡大する。仮想通貨ヘッジファンドを運用するゼニファス・キャピタルの鈴木涼介氏は「ビットコインの主要な保有者は1万ドルよりもかなり安い水準からビットコインを買い始めているため、さほど焦ってはいない」と指摘。その一方で「オルトへの売りが止まらなければ波及は避けられず、1万ドルを大きく割り込む可能性が十分ある」と話していた。』

オルトコインとは、何か?

アルトコインとも呼ばれ、どうやらビットコイン以外の仮想通貨の総称だそうだ。その種類は700以上もあるという。もう何だかわからない世界だ。

ウィキペディアでは「暗号通貨」という言葉で説明が出ていた。こんな感じだ。

暗号通貨(あんごうつうか)とは、暗号理論を用いて取引の安全性の確保、およびその新たな発行の統制をする仮想通貨である。暗号通貨は代替通貨のひとつであり、特にデジタル通貨のひとつでもある。数多の暗号通貨が作られてきたが、それらの呼称には bitcoin alternative(ビットコインの代替)から来る造語の altcoins(オルトコイン)がよく用いられる。暗号通貨の統制は分散化されていて、集中化されている電子マネーや集中化されている銀行システムとは対照的である。この分散化された統制はビットコインの分散型台帳ブロックチェーンという取引データベースの使用に関係している。』

こうした暗号通貨の歴史は、ビットコインが開発される10年ほど前から始まっていたそうだ。説明を読んでも意味がわからないことも多いが、今「通貨」というものの根源的な意味が問われる時代になったことは間違いない。

現代の資本主義社会の王者であった銀行が近い将来大規模なリストラにさらされるとみられている。それを見越して、多くの銀行マンが自ら銀行の将来に見切りをつけて転職する動きが始まっているらしい。こんな時代が来るとは、つい最近まで気づかなかった。金融はAIが最も得意とする分野だ。数字に置き換えられる価値は、人間よりも機械の方がはるかに優れているのだ。

ビットコインをめぐる狂想曲は、歴史的な転換点なのか?

それともただ一時的なバブルだったのか?

興味を持ちながら、もう少し様子を見てみたいと思う。

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