<吉祥寺残日録>岡山二拠点生活🍇 コロナ第7波の中での駆け足帰省、トマトとキュウリが大豊作? #220807

今月は1日に京都に1泊して2日から岡山に帰省する予定だった。

中学生の孫が初めて一人で岡山に遊びに来ることになっていたからだ。

しかし、コロナの第7波が急拡大したため、妻が全てをキャンセルしてしまい、仕方なく1週間遅れで一人での駆け足帰省となった。

3年ぶりの行動規制のない夏休みとあって、新規感染者が増えても旅行を取りやめる人は多くないらしい。

吉祥寺から羽田空港に向かうリムジンバスも久しぶりにほぼ満員、そして羽田空港も手荷物検査で行列ができる混雑ぶりだった。

この週末、日本列島は不安定な天気が続き、羽田から岡山へ向かう飛行機の窓からはずっと雲を眺めていた。

東北から北陸にかけて被害をもたらした豪雨は峠を越えたようだが、日本の夏はいつゲリラ豪雨に見舞われてもおかしくない亜熱帯の気候になってしまったようである。

空港に停めてあった車に乗って真っ直ぐに伯母の古民家に向かう。

庭のサルスベリが満開になっていた。

毎月通うようになって、もうすっかり自分の家といった居心地の良さを感じるようになっている。

玄関の鍵を開けて窓を開けて回る。

ずっと締め切ったままだってけど、カビ臭い匂いはあまりしなくなったようだ。

異変といえば、縁側でクモが死んで干からびていたぐらい。

田舎暮らしも少しずつ慣れてきたようで、虫がいるのも当たり前になりつつある。

3週間水やりをしていなかったけれど、妻が植えたルリマツリは元気に花を咲かせていた。

先月東京に戻る前に植えたミモザの苗木も何とか生き残っている。

裏庭に行くと、イチジクの実が少し大きくなっていた。

この調子だと来月帰省した頃に食べ頃になっている気がする。

家の周囲をひと回りした後は、一番気になっていたトマトとキュウリの様子を見に行った。

乾燥に強いトマトは3週間の放置期間にも耐えて、赤い実をたくさんつけていた。

先月は赤くなったものから毎朝収穫していたので、こんなに赤い実がたくさんついているのを見たのは初めてだった。

特にミニトマトは数が多いので、見た目が美しい。

しかしよく見ると、赤い実の半分は干からびていたり、割れていたり、何者かに食べられたりしているではないか。

特に中玉トマトはほとんどやられている。

一見きれいな状態に見えても、触ってみるとブヨブヨのミニトマトもある。

これって一体なんだ?

一つ一つ観察していくと、犯人を見つけた。

トマトにしがみつきまさに食事中の虫。

こいつが全部食ったのだろうか?

別の犯人も見つけた。

ミニトマトの表面に捕まってまさにこれから食事を始めようという幼虫。

小さな穴を開けてトマトの中をスカスカにしてしまうのはこいつの仕業のようだ。

一方、キュウリの方は予想した通り、またまた「お化けキュウリ」になっていた。

キュウリは花が咲いてから1週間後には収穫しなければ巨大化してしまう。

3週間東京にいれば当然こういうことになるのだ。

それにしても、一時は花も咲かなくなっていたキュウリだが、水と液体肥料を与えたせいか、再び「お化けキュウリ」をたくさんぶら下げるまで復活したのだ。

葉っぱは茶色く変色ししなしなだが、本当にたくましいものである。

これ以上大きくしても仕方がないので、キュウリは全部収穫することにした。

ショッピングかごにようやく収まるぐらいの大きなキュウリが15本ほど。

そして、赤くなったトマトも全部摘んで、傷んだものはその場で選別して畑に捨てていくことに。

結局トマトの実の半分は捨てたものの、ショッピングかごはずっしり重くなった。

これって「大豊作」?

とはいえ、今回の帰省はわずか4日間の滞在なので、とても一人では食べきれない。

そこで岡山市内に住む母に3分の1ほど引き取ってもらうことにした。

母が子供の頃、キュウリは大きくしてから収穫していたといい、お化けキュウリでも喜んで引き取ってくれるのだ。

母親のマンションにトマトとキュウリを届けた時、お金を渡された。

「これでお花とお菓子を買って、お墓に供えてちょうだい」と頼まれ、帰りがけのスーパーでお供え花を買い、一人でお墓に参った。

これまではお盆の墓参りは欠かさなかった母だが、伯母が施設に入り、コロナも流行していて、おまけにこの猛暑、今年の夏は墓参りをパスすることにしたというのだ。

「また来月にはお彼岸でお墓に参らないといけないから」

あまり弱音は吐かない母だが、周囲の同年代の知人が次々に亡くなったり、入院したり施設に入ったりという話ばかりを聞くようになり、自らの体力に自信がなくなりつつあるのだろう。

去年のお盆明けに、伯母は認知症の病院に入院した。

あれから一年、伯母の家で一人で過ごす初めての夏。

時はこうして少しずつ世代交代を進めていくのだ。

採ってきたお化けキュウリは早速塩揉みにして食べ始めたが、この調子ではとても食べきれないと思い、特に黄色くなったキュウリを選んで簡単レシピの「奈良漬け」に挑戦することにした。

その様子はまた後日報告しようと思う。

<吉祥寺残日録>岡山二拠点生活🍇 7月の帰省はいきなりの「お化けキュウリ」にビックリ! #220702

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