ついに、伝説のTBSドラマ「半沢直樹」が帰ってきた。
2013年7月の前回放送から実に7年、ようやく実現した待望の新シリーズだ。
どうして、こんなに時間がかかったのか?
正確なことは知らないが、噂はあった。
主役である堺雅人さんの所属事務所がなかなか首を縦に振らなかったという噂だ。
なぜか?
テレビ局に身を置いていた人間として想像するに、前作があまりに大成功を収めたことが原因ではないか。
単に視聴率が高かったというだけでなく、「半沢直樹」は普段はテレビドラマを見ないサラリーマンたちの心を掴み社会現象となった。
古今東西、大成功した映画やドラマの続編は失敗することが多い。
1年間に膨大な数の映画やドラマが制作されているが、その中でヒットするものはごくわずか、ましてや40%を超える視聴率を獲得するドラマなど滅多にできるものではない。だから、「半沢直樹」は伝説となった。
その続編を作るとなると、最初から高いハードルが設定される。
これは製作陣にとっても、キャストにしても、大きなリスクとなるのだ。

しかし、TBSはついに新シリーズの放送にこぎつけた。
まずは、一視聴者として関係者の努力に感謝したい。
そして放送された昨日の第1話。
コロナ禍の中、途中で撮影が中断されるというアクシデントにも関わらず、前作と変わらない熱い演技が展開された。
視聴率の呪縛とコロナ対策。この重圧の中で期待を裏切らない作品を作ったスタッフとキャストに敬意を表したい。
さすが、TBSドラマが誇る福澤組だ。
しかし、正直に告白すると、ドラマを見ながら私の中のハードルが上がっていることを感じた。
どぎついセリフも、熱のこもった演技も、最初から織り込み済みなのである。
おそらく多くの視聴者が、私同様、前回よりも高いハードルを設定して新シリーズを見たことだろう。
これからの視聴率と世間の評価が気になるところだ。

ところで、私は「半沢直樹」の初回放送を、岡山の実家で母親と一緒に見た。
東京から地方への移動が議論となる中、私と妻は昨日の全日空機で岡山にやってきたのだ。
朝方激しい雨が降るという予報がはずれ、途中の機内からは、雪がなくなった富士山もはっきりと見ることができた。
会社を辞めてから月に一回岡山に帰省し、年老いた親たちの見守りをする。そんな生活が定着しつつある。

帰省初日の昨日、私の母を連れて近くのドコモショップに行った。
母が長年使っていた携帯電話が壊れて、新しいものに買い換えるためだ。
コロナ対策のため、現在ドコモショップでは完全予約制が取られていていて、予約した午後2時に店を訪れると、すぐに担当者が対応してくれた。
ドコモさんにはぜひ、コロナ後も完全予約制を続けていただきたい。
これまであまりにも、無駄に待たされすぎていた。
それはさておき、母にとっての問題は、これまで通りガラケーの「らくらくホン」にするか、それとも「らくらくスマホ」に挑戦するかの選択だった。
私の弟からは「買い換えるならスマホでしょう」と強く言われていたらしい。でも87歳のスマホデビューには自信がなさそうなのだ。
担当者から説明を受けたのち、結局は母はこれまで通りのらくらくホンを選んだ。価格はスマホとほとんど変わらない。
でも、いざという時に使えないのでは仕方がないので、私も母にはらくらくホンを推奨し、結局スマホデビューはお預けとなった。
母の家に戻り、昨日から始まった大相撲七月場所の初日を見る。
今年はコロナの影響で3月の春場所が無観客、5月の夏場所が中止となったが、七月場所は例年の名古屋ではなく、両国国技館を会場に一部観客を入れて開催された。
通常4人で座る枡席に1人ずつ。声を出しての応援ができないために拍手のみ。今回もまた異例の場所となった。
それでも、無観客よりはいい。
こうして試行錯誤を続けながら「新たな日常」に慣れていく以外に道はないのだろう。
なかなか面白かったですね。
まぁこれほど執念深い方もなかなか少ないとは思いますけどね。
次回見るかは未定です。
(=^・^=)