<吉祥寺残日録>孫娘に付き合って誕生日プレゼントのリュックを探して吉祥寺を歩き回る #221121

この週末、北朝鮮の金正恩総書記の娘の写真が公開され、世界中の注目を浴びた。

全米をも射程に収める長距離弾道ミサイル「火星17」の発射訓練に立ち会う姿を国営メディアが初めて伝えたのだ。

北朝鮮側の意図は不明だが、このタイミングで娘の姿を公開した背景には何らかの狙いがあるのだろう。

金正恩氏には李雪主夫人との間に3人の子供がいるとされるが、このほど公開された娘は長女の「ジュエ」ではないかと伝えられている。

「ジュエ」の存在は、北朝鮮を訪問した元プロバスケットボール選手デニス・ロッドマンが2013年、金正恩一家とバカンスを過ごした時にまだ赤ん坊だった「ジュエ」を抱いたことがあると言及したことで明らかになっていた。

もし写真に写る少女が「キム・ジュエ」なら2013年生まれ、金正恩氏には他に2010年生まれの長男と2017年生まれの性別不明の子供がいると見られている。

いずれにせよ、この娘が正恩氏の後を継ぐ4代目候補なのかどうか、西側の専門家の間ではミサイル以上に写真の少女の正体とその狙いをめぐって大きな議論を呼んでいる。

こうした中、我が家でも同年代の女の子に振り回されることになった。

私の長男の娘で、もうすぐ11歳の誕生日を迎える孫娘が初めて一人で泊まりに来たのだ。

11歳の誕生日プレゼントとしてリュックが欲しいというので、この機会に一緒に吉祥寺の店を回って気に入ったリュックを買ってあげることになった。

女の子が行くようなアパレルショップについて当然私はまったく知識がないし、妻もほとんど知らないという。

そこでこの2日間、孫娘に付き合って吉祥寺のお店をぐるぐると回ることとなった。

傘をさしておしゃべりをしながら歩く孫娘と妻の後をついて歩くと、2人の身長がもうほとんど違わないことに驚く。

早いもので、私の長男も今年の年末でもう40歳となるので、その孫娘が小学校5年生、その兄は中学2年になるのも不思議ではない。

少し前ならば、いかにも子供っぽい物を喜んだのだが、11歳ともなるともはやギャルであり、どんなリュックが好みなのかさっぱり検討もつかない。

私の帰省中に事前のお店探しをしたという妻に従う形で、雨が降る中、まず「丸井」を覗き、続いて「キラリナ京王吉祥寺」に向かった。

「キラリナ」の5階フロアにある「マルシェ ド ブルーエ プリュス」に行くと、孫娘は「かわいい」「これもかわいい」と目を輝かした。

このブランドは、渋谷に本社を置く「ブルーブルーエジャパン株式会社」が運営、「シンプルだけど大人の遊び心のある雑貨をラインナップ」したお店だそうだ。

孫娘はどうやら、私が想像していたよりも大人っぽいリュックが欲しいらしい。

「キラリナ」をぐるりと見て回った後、その流れで駅ビル「アトレ吉祥寺」の2階へ。

ここでは「ボンフェット ア・ドゥ」というお店に立ち寄ると、ここでも「かわいい」とお気に入りのリュックを見つけた。

このブランドは、「『大人かわいい』をテーマにセレクトした魅力的なラインアップ」が特徴だそうで、三軒茶屋に本社を置く「株式会社マークス」が運営する。

でもなかなか決められず、他のお店も見てから決めたいというので、今度はファッション関連のお店が集まる「アトレ」の地下に降りてみる。

ここで孫娘が気になったのは、「ノイ・ラボーロ」というお店。

このブランドは、吉祥寺に本社を置く「株式会社エル」が運営、「『遊び心と実用性』を兼ね備えたファッション雑貨をバッグ中心に世界中からセレクトしているSHOP」だという。

孫娘によれば、このリュックの色はまさにイメージ通りなのだそうで、私にはよくわからないこだわりがいろいろあるようだ。

「アトレ」を出て、今度はその向かいにある「吉祥寺パルコ」へ。

商店街に面した1階には「ブルーブルーエ」というお店があり、ここでも気になるリュックがいろいろ見つかったらしい。

このブランドは「キラリナ」で見た「マルシェドブルーエプリュス」と同じ会社の運営で、「地元の素敵なお店」をコンセプトにナチュラルな生活雑貨を取り揃えるお店だそうだ。

最後に訪れたのは「コピス吉祥寺」。

2階にある「グローバルワーク」を覗くと、これまた「超かわいい」リュックを発見した。

このブランドは、渋谷に本社を置く大手アパレル企業「株式会社アダストリア」が運営、「着る、遊ぶ、暮らす」をコンセプトに新しいアイデアを提案するお店だそうだ。

こうして次から次へと似たようなリュックを見ていくと、どれがどれだか孫娘にもわからなくなってしまった。

そこでこの日はこのくらいにして家に戻り、私が撮影した写真の中からお気に入りのリュックを孫娘に選ばせる。

それでもやっぱり決められず、結局10ほど残った候補の写真をLINEで両親に送って「どれがいい?」と聞くことに。

どうやら孫娘は極めて決断力に欠けているとみえ、お母さんからは「自分で決めなよ」との呆れたような返事が返ってきた。

それでもあれこれやり取りするうちに、孫娘の考えも徐々に絞られてきて、最終的には2つのリュックが候補として残った。

そして一夜明け、今日再び2つの最終候補を見に行って細部を比較して、最後は「グローバルワーク」のリュックに決まったと思われた。

ところが、今度は同じリュックの色違いが気になり始めたようで、もともといいと言っていたアイボリー色の横にあった黒色のを見て「こっちもかわいい」と言い出した。

店員さんにどちらがいいか聞いたり、父親にLINE電話をかけて「どっちがいい?」と聞いたりするがなかなか決まらない。

そこで私が、「コインを投げて決めたら」と提案すると、孫娘は迷わずその提案に乗ってきた。

おいおい、大丈夫か?

こうして2日間に渡ったリュック探しは、最後はコイントスによってアイボリー色に決まった。

「やれやれ、やっぱり女の子は違うな」、これが男の子した育てたことのない私と妻の感想だった。

それでも、こういうことでもないと吉祥寺のお店を覚えないので、私としてはちょっと面白い経験であった。

しかし、面白かったのは買い物だけではない。

夕方、妻が料理をする間、つまらなそうにテレビを見ていた孫娘に「アニメでも見るか」と言ってアマゾンプライムビデオを見せようとしたら、「YouTubeって見られる?」と聞くのでテレビを切り替えてやると、手慣れた様子で再生したのがこれだった。

「ジェルちゃんねる」というこのYouTubeチャンネルは登録者数が203万人もいるらしい。

アニメのギャグ動画のようだが、「珍回答シリーズ」というのが大好きらしく、一緒に観ながら私も笑ってしまった。

確かにテレビのお笑い番組よりも面白いかもしれない。

子供が巣立って妻との二人暮らしになってからは、我が家でこの手のお笑い番組を見ることもなくなった。

「ジェルちゃんねる」の次に孫娘が見始めたのは「QuizKnock」という登録者数196万人のクイズチャンネル。

TBSで放送していた「東大王」で有名になった伊沢拓司を中心に東京大学クイズ研究会有志が立ち上げたWEBメディアだという。

その内容はいかにも東大生らしく非常に高度で、この普通とは一味違った四択問題などクイズ作りの完成度に思わず感心してしまった。

やっぱり若い人が見るものは私のようなシニアとは決定的に違っている。

わずか2日間一緒にいただけで、すごい刺激を孫娘からもらった感じだ。

シニアにとって孫との交流は想像していた以上に役に立ちそうである。

<吉祥寺残日録>孫へのプレゼント #200413

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