<吉祥寺残日録>トイレの歳時記❄️七十二候「雪下出麦(ゆきわたりてむぎいづる)」、若者たちのために「麦踏み」に励もう #211231

コロナ禍で不自由な生活を強いられた2021年も今日でおしまい。

今年1月から続けてきた「トイレの歳時記」も今日が72回目、すなわち最終回となる。

正確に言えば、明日の元日が七十二候の「雪下出麦(ゆきわたりてむぎいづる)」。

しかし来年には来年の年間テーマがあるので、今年のうちに一区切りをつけておきたいと思うのだ。

「雪下出麦(ゆきわたりてむぎいづる)」の意味は、「雪の下に麦が芽を出す頃」ということらしい。

昔は日本でも冬に麦を作る二毛作が多くの地方で行われていたが、安い外国製の小麦が大量に輸入されるようになり、国内の麦作りは衰退してしまったのだろうと思っていたが、実態はそうでもないということを知った。

戦後、輸入小麦に急増で昭和40年代に国内の小麦生産量は確かに急減したが、その後はやや持ち直して比較的安定して推移しているのだ。

小麦の価格については、国際価格の変動の影響を避けて国内農家を守るために政府による一括買い上げが行われていたが、今は北海道での大規模栽培が主流になったこともあって買い上げではなく補助金による政策に移行しているという。

最近になって世界的な食料不足の影響もあり、小麦に国際価格も上昇していて、国産小麦に需要は高まっているのだ。

今年の年越しは、強い寒波が流れ込むため日本海側では大雪になるという。

しかし降り積もった雪の下で、この季節に麦の芽が出る。

昔の日本人は、秋に撒いた種が芽を出すこの時期に、「麦踏み」を行なっていた。

踏んで圧をかけることによって、霜柱による凍霜害を防ぎ、根の張りをよくし、耐寒性を高める狙いがあったのだそうだ。

大規模栽培の場合には、とても人間の足では間に合わず、「麦踏みローラー」という機械を使って麦に圧をかけるようだ。

日本海側の厳しい寒さをよそに東京では晴れの日が続いている。

私は窓辺のひだまりに寝転がりながら、農業の本などをパラパラと眺める。

気がむくままに思いついたことをやる生活。

忙しく働く人たちには誠に申し訳ないが、こうして1年を過ごしてきた。

飽きることは全くない。

60代にして掴んだ自分らしい暮らしだ。

自由に旅行に出かけられないことだけが不本意ではあるが、それならそれでやりたいことはいくらでもある。

子供の頃から、あれこれ妄想するのが好きな人間であった。

テレビでは、各局が年末年始の特別編成を競う季節である。

ゴールデンの人気番組にはさほど興味のない私は、昼間に再放送される話題の連ドラを録画して一気見している。

今年選んだのは日本テレビの「ハコヅメ」。

戸田恵梨香と永野芽郁が交番勤務の女性警察官を好演している愛らしいドラマだ。

中でも、永野芽郁がいい。

彼女は吉祥寺でスカウトされたそうで、井の頭公園の開園100周年を記念した映画「PARKS」にも出演していた。

2017年、この映画を見た後のブログで、私は永野芽郁に注目している。

はっきりしたことはわからないが、引っ越してすぐの頃、撮影スタッフが頻繁にこのアパートにつながる路地に入っていくのを見た。きっと、この映画の撮影だったのだ。

そういえば、映画に度々登場した公園内の橋でも何かの撮影に遭遇したことを思い出した。

きっとあの時、橋本愛や永野芽郁がいたのだろう。

永野芽郁は吉祥寺でスカウトされたと聞く。彼女は間違いなく人気女優になる、と確信した。あくまで私が勝手にそう思っただけだが・・・。

引用:吉祥寺@ブログ

自分が目をつけた女優さんが着実に成長し活躍しているのを見るのは楽しいものだ。

私は決してミーハーな人間ではないが、若い人がどんどん育っていくのを見ていると幸せな気分になる。

高齢者が数に任せて必要以上に居座る日本社会の将来はどんなものだろう。

今の若者たちは大人しいが、とても穏やかで洗練された世代が育っているように私には見える。

彼らが力一杯頑張れるよう、シニア世代は暖かく見守る存在でありたい。

今日は、今年結婚したばかりの三男が我が家に泊まりに来るという。

新妻は、茨城の実家に戻ってご両親と一緒に年越しを過ごすそうだ。

2人とも27歳、これから飛躍していく前途洋々とした世代だ。

年明けには、長男一家、次男一家とも顔を合わせることになっている。

私がそうだったように、子や孫の世代にも、平和な環境の中でそれぞれの夢を思いっきり追いかけて、悔いのない人生を送ってもらいたいと願っている。

そのためにも、戦争のない自由な時代がこの先も長く続いていくよう、微力ながら自分にできることを精一杯やっていくことが私に残された使命だと考えている。

若い世代のために、シニアができるだけ良い社会を整える。

それは「麦踏み」に似ていると思った。

そんな「社会の麦踏み」をしっかりしてあげること、それこそが第二の人生を歩み始めた私たちの世代の役割だと心に刻みつつコロナ禍の2021年を終えようと思うのである。

PARKSパークス

【トイレの歳時記2021】

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  70. 七十二候「乃東生(なつかれくさしょうず)」、冬至に畑の「寒起こし」に挑戦する #211222
  71. 七十二候「麋角解(さわしかのつのおつる)」、東京もこの冬の氷点下に #211227
  72. 七十二候「雪下出麦(ゆきわたりてむぎいづる)」、若者たちのために「麦踏み」に励もう #211231

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