<吉祥寺残日録>トイレの歳時記❄️七十二候「金盞香(きんせんかさく)」に母を連れて「むらかみ農園」に行く #211117

岡山帰省の3日目。

今朝は西大寺にあるゴミ処理場まで古いこたつ布団などを捨てに行き、その後、妻と分かれてそれぞれの実家に向かった。

私は母をマンションで拾って、岡山市の南部にある「むらかみ農園」を訪ねた。

「むらかみ農園」は、静岡大学で農学部教授を務めていた村上公一さんが1994年に独立して開いた農園で、この農園で種から育てられたたくさんの苗が販売されている。

その数、年間1000種類というので、ひょっとすると何かインスピレーションが湧くのではないかと思い見学に行ったのだ。

花が好きな母を誘ってみると、案の定「行ってみたい」という。

妻が自分の両親の世話をしている間、私は母を車に乗せ、初めて「むらかみ農園」に視察に来たということだ。

農園に到着すると、大きなビニールハウスが何棟も並んで建っていた。

その中では、たくさんの花の苗が並べられている。

この1年、井の頭公園で植物の観察を続けてきたとはいえ、私はもともと花の名前を知らない。

「ジギタリス・スピニッシュピークス」「ジギタリス・アンピグア・テンプルベルズ」・・・。

苗に添えられている名札を見ても、知らない花が多い。

そういえば、今日から七十二候の「金盞香(きんせんかさく)」。

「スイセン(キンセンカの説もあり)の花が咲き始める頃」ということで、スイセンの花も探してみたが、ここは苗を扱うお店なので、スイセンの花は見当たらなかった。

しかしネットで調べてみると、やはり「スイセン」が咲くには少し早いようで、「ニホンスイセン(日本水仙)」は12月から2月ごろ、「ラッパスイセン(喇叭水仙)」は3月から4月ごろが花の季節である。

暦のズレは何を意味するのだろう?

「スイセン」の代わりというわけではないが、農園では多種多様なパンジーやビオラの苗がずらりと並んでいた。

この時期、スーパーやホームセンターでもパンジーの苗が安価で売られているが、この農園ではよく見かける黄色や紫のパンジーだけでなく、自前で交配させたオリジナルのパンジーもたくさんあるということで、その色合いの豊富さは他に類を見ないだろう。

パンジーの苗はビニールハウスの中だけには収まりきれないほどあり、母は屋外に並べられたパンジーも丹念に見比べながら、自分好みの苗を6つほど買った。

パンジーの苗は100円、他の花の苗は200〜400円ぐらいだった。

この農園で使用している自社配合の土というのも、ビニール袋に入れて販売していて、母はそれも買って帰った。

死んだ私の父が生前に使っていた植木鉢がいくつもあるので、それで育てるつもりらしい。

「むらかみ農園」ではパンジー以外にも様々な植物の苗を販売しているのだが、今は苗を植えるにはあまりいい季節ではないようで、期待したほどたくさんの品種は見られなかった。

早春から春にかけてが花を植える季節のようなので、その時期にまた覗いてみようと思う。

それでも花好きな母にとっては楽しい時間だったようで、まあちょっとした親孝行ができた。

また私にとっても「むらかみ農園」の視察はいい時間であり、いざとなったら好きな植物のタネを撒いて利用方法が定まらない農地を暫定的に花畑にするというオプションも捨ててはいないのだ。

「むらかみ農園」の後は、母と二人でモダンなお好み屋さんに立ち寄り昼ごはんを食べた。

そして母をマンションに送り届けた後、今度は妻をピックアップするために、妻の実家に回った。

妻のご両親は遅い昼食の最中だったが、お母さんが夜中に眠れなかったとのことで、体調が思わしくないらしい。

あちらもこちらも90前後の高齢者ばかり、次に誰が倒れても不思議ではないので、こうして定期的にパトロールする頻度は来年ますます増すばかりだろう。

「親孝行したい時には親はなし」と昔から言うが、会社勤めも辞め親孝行ができる時間ができた時にまだ親が生きているのだから、素直に喜ばねばバチが当たるというものだ。

無理をせず、適度な間合いを取りながら、さりげなく親孝行ができればと思っている。

「むらかみ農園」
住所:岡山市南区浦安本町107-2
電話:086-263-7733
営業時間:9:00~日没
定休日:木曜日(4~6月、10~12月は無休)
http://murakamifarm.jp/

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