大谷翔平の快進撃が止まらない。
29日に行われたNYヤンキースとの試合で、3試合連続+2打席連続、1日2本の27号&28号ホームランを放ち、両リーグの単独トップに躍り出た。
6月の月間ホームラン数も13本に伸ばし、松井秀喜の持つ日本人最多記録に並んだ。
ベーブ・ルースの本拠地で見せた大活躍は、改めて大谷が100年に1人の伝説のプレーヤーであることを全米に知らしめた。
やっぱり彼は、縄文人なのではないかとの私の確信はますます強まるばかりだ。
さて、そんな明るいニュースも吹っ飛ばすように、我が家の目下の最大関心事は物忘れが激しくなった伯母の介護話である。
先週、岡山に帰省して伯母の異変を確認して以来、妻と私はいろんな人と話をして今伯母に必要なサポートについて検討してきた。
直接のきっかけとなったのは、伯母のかかりつけ医から総合病院での検査と施設探しの必要性を強く指摘されたことである。
お医者さんは月1回のペースで訪問診療をしてくださっているが、ここにきて急速に認知機能が悪化しており、食事や入浴もきちんとできていないため本人が望むからと言って一人暮らしを継続するのは難しいだろうという判断だった。

伯母との接点が多い近所の人たちも、ここ1ヶ月の間に伯母の様子が急激に悪化したと口を揃える。
- 以前は毎日畑で姿を見ていたが、最近ではほとんど姿を見かけなくなった。
- ブドウ畑で姿を見かけた時も、何も作業をせずにボーッとしていた。
- 夜は家に電気がついておらず真っ暗である。
- いつも同じような服を着ていて、洗濯物も見かけなくなった。
- 生協の共同購入にも姿を見せないことが増え、来ても他の人と会話をしなくなった。
そして極め付けは、ある日、夜の10時ごろに隣の家に伯母が突然やってきたという出来事があったことがわかった。
伯母は何かの集まりがあると勘違いしていたようだが、昼間に寝ることが増えて時間の感覚が狂ってきているのかもしれない。
近所の人たちも「徘徊」の始まりではないかと心配していて、「施設にでも入ってくれると安心なんだが」と漏らす人もいた。

こうした情報を踏まえて、妻は、伯母をまず病院に検査入院させて、脳だけでなく全身の状態をチェックしてもらったうえで、ショートステイの施設に入居、規則正しい食事や入浴を受けるのがいいのではと考えた。
ケアマネージャーさんと相談すると、岡山市内の「光生病院」に入院し、その後付属のショートステイ施設に入居するというプランを考えてくれた。
いきなり施設に行くというよりも、病院で検査を受ける方が抵抗が少ないだろうと思われるので、それはありがたいプランだと夫婦で喜んでいたのも束の間、私たちが東京在住だということが思わぬ障害となった。
感染が拡大している東京から来た人と接触した高齢者は病院にも施設にも入ることはできないというのだ。
もし東京在住者と接触した場合は、最後に接触してから2週間経過する必要があるそうで、もはや「東京在住者」自体がウイルス扱いされるんだということを思い知らされた。
しかし、である。
人の世話になるのをとにかく嫌がる伯母なので、ヘルパーさんなどが「病院に行こう」と言ってもまず聞き入れないだろう。
もし私たちが「東京在住者」なのでダメだとすると、どうやって伯母を病院や施設に連れていくのか?
これは予想外の難問である。

コロナ禍では、高齢者施設でのクラスターが最大のリスクなので、病院や施設の関係者が目一杯ハードルを高くしていることは当然理解できる。
そうでなければ逆に信用ができない施設ということになる。
しかし、伯母の状況は今後も急速に悪化すると予想され、コロナと東京在住という難問をクリアする方法が見つからない段階では、とりあえず私たち夫婦が伯母の家に泊まり込み、生活ぶりを観察しながら食事や入浴の世話をするしかないと覚悟した。
ただ私たちも長期で伯母の介護をすることはできないと思っているので、専門家の力を可能な限り借りながら実現可能なプランを模索しようと思っている。
コロナ禍での東京在住者はウイルス同然。
これがここ数日間に私たちが学んだ教訓だった。
2件のコメント 追加