今日は妻の誕生日。それも、還暦の誕生日だ。
ということで、珍しく妻の希望で週末、1泊2日で出雲大社に行ってきた。私にとって初めての出雲大社。おまけに松江まで足を伸ばした。
還暦を祝うにふさわしいとてもいい旅だったので、またゆっくりと書くことにする。
そして、還暦の誕生日当日。妻は家ご飯がいいと言う。少し疲れたようだ。
さて、節目の日をどのように祝うべきか?
何かプレゼントを買おう、と思った。
我が家ではあまりプレゼントを買わない。誕生日には、私から妻にお花をあげる、妻は私の誕生日になぜかパジャマを買ってくれる。その程度だ。
ただ、一応「還暦」と言えば、人生の大きな節目だ。何もなく、するっと過ぎてしまうのもどうなんだろう。
ワンパターンだけど、お花はどうか。いつもよりちょっと高い奴。
そんなことを思い、2軒ほど花屋を物色してみた。花束は作れるが、妻は明日からまた岡山に行く。もう少し、長持ちするものがないかと見てみたが、どうもピンとくるものがない。
そんな時、一つのアイデアが浮かんだ。食器だ。
妻は物を増やしたがらない。だから食器もほとんど買わない。そもそも食器はなかなか壊れないので、買うとどんどん増えてしまう。だけれど、そんな我が家でも思い出の食器がいくつかある。
フランスで買った黄色いお皿はお正月など特別の時にテーブルに登場する。もう20年以上前に買ったものだ。ウィーンに出張に行った際に買ったアウガルテンのコーヒーカップは妻も気に入り我が家の貴重なコレクションになっている。
普段は白い食器ばかりが並ぶ我が家の食卓だが、たまに登場するそうした食器は思い出とつながって過去の記憶を甦らせてくれる。そんな数少ない我が家の食器コレクションに加わる食器を買い求めれば、20年後ちょっとした思い出になるかもしれない、と思ったのだ。
吉祥寺にはたくさんの雑貨屋さんがあり、個性的な食器もいろいろ置いてある。しかし、今日の夕方買い求めるためには、小さな店を巡るのは非効率的な気がした。
そこで、まずは東急デパートの食器売り場を覗く。悪くはないが、ピンとくるものは見つからない。仕方なく、ネットで食器を売るお店をさがす。
パルコの地下に輸入食器を扱うお店があった。「エクス・ファクトリー」というお店のようだ。
ここ吉祥寺のパルコに店を出してちょうど1年らしく、タイミングよくセールをやっていた。
銀座4丁目で20年営業してきたが昨年、吉祥寺に移転したのだという。
ロイヤルコペンハーゲン、ヘレンド、バカラなどの高級輸入食器が並ぶ。
中にはセール品もかなりある。
そんな中で、私の目に止まったのがスウェーデンの食器「ロールストランド」のお皿だった。
私はロールストランドの名前も知らなかったが、スウェーデン王室御用達で、ノーベル賞授賞式の晩餐会でも使われる有名な食器なのだそうだ。
といっても値段はそれほど高くない。しかも、1周年セールで40%引きだ。
「クリナラ」というシリーズのお皿2枚を買った。2枚で4536円。40%引きだ。
エンドウマメが目立つ記憶に残るデザインだ。
妻は、それなりに喜んでくれた。
妻が作ったカキフライをお皿に盛った。
ちょっと小ぶりなのだが、小さい方が洗いやすいと、妻はフォローしてくれた。
そしてバースデイケーキはアトレの中にある「アンリ・シャルパンティエ」で買う。
お皿を買った後、妻と街で待ち合わせ一緒にケーキを選んだ。
私はこの店は初めてだったが、神戸芦屋のお店だという。見た目がきれいで、値段は高い。
妻は「モンブラン」(594円)。イタリアマロンを使用したというモンブランは、繊細なフォルムだ。
私は「蜂蜜レモンのレアチーズ」(594円)を選んだ。
クリーミーなレアチーズにかなり濃いレモンソースが絡む。
個人的な謎は、上に添えられたチョコがネギか大根に見えたこと。どういう理由で緑色を一部に塗ったのだろうか。
食べログ評価3.08、私の評価は3.20。
ロウソクを立てるのも忘れて食べてしまったバースデイケーキ。
2人だけの気ままな誕生日パーティー。
還暦を迎え、ますます気ままな2人暮らしだ。
「老いては妻に従い・・・」
そんな日々が間違いなくやってくるのだろう。
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