<吉祥寺残日録>岡山二拠点生活🍇 食べきれない「お化けキュウリ」を使って奈良漬けを作ってみた #220811

明日は日航ジャンボ機墜落事故から37年。

それを前に4泊5日の帰省を終えて、今朝一番の飛行機で吉祥寺に戻ってきた。

今日は帰省ラッシュのピークだそうで、岡山・羽田間を飛ぶいつものボーイング737ではなく、より多くの乗客を運べるボーイング767の機体が使われていた。

岡山から東京に向かう乗客は帰省客とは呼ばないかもしれないが、3年ぶりに行動制限のないお盆のシーズン、結構な数の人が日本列島を移動するに違いない。

少しピークアウトの兆しが見えていたコロナ第7波の再拡大も懸念されるが、何もしない岸田さんが珍しく踏ん張ってウィズコロナへの転換を目指しているので、この調子で日本も少しずつコロナを受け入れられればいいなと思いながら、ほぼ満員の機内を眺めた。

東京に戻るのを前に、昨日私は生まれて初めて漬物作りに挑戦した。

留守中に巨大化した「お化けキュウリ」をとても全部そのまま食べるのは不可能なので、これを使って奈良漬けを作ってみようと思ったのだ。

奈良漬けといえば、最もポピュラーなのは白ウリを材料としたものだが、我が家のお化けキュウリは十分ウリに対抗できる大きさがあった。

ネット上にいくつも存在する奈良漬けのレシピの中から、楽天レシピの「簡単なきゅうりのなら漬 レシピ・作り方」を参考にさせてもらうことにした。

通常、1週間ほど塩漬けすると書いてあると、このレシピはこの期間が3日ほどとなっていたからだ。

材料として書かれていたのはまず「きゅうり 1kg」。

我が家のお化けキュウリを量ってみると、一番大きなキュウリ1本で600グラムもあった。

仕方なく、比較的小さめのキュウリを2本足して、これを奈良漬けの材料とすることにした。

■ 作り方1

きゅうりは洗ってザルにあげ水けを切り塩をまぶして漬物器に入れますがきゅうりが長くて入らないけど時間を置くと塩分でしなやかになって入れられるようになります。

引用:楽天レシピ

まず最初に、お化けキュウリを切ってタネの部分を取り除く。

カットしたキュウリを鍋の中に放り込み、100グラムを入れて、塩をキュウリに揉み込む。

ちなみに、漬物容器に使ったのは伯母が使っていたパスタ鍋。

パスタ鍋は二重構造になっているので、外側の鍋にキュウリを入れて、その上から麺を茹でる内側の鍋をかぶせ、水を入れたペットボトルを重石代わりに使ってみた。

漬物専用の入れ物がない中で、我ながらナイスアイデアだと思った。

■ 作り方2

水が上がってきて押えを締めながら3日くらい置きます。

引用:楽天レシピ

私は時間の関係で若干アレンジを加え、この塩漬けの状態で2日半ほど台所の隅に置いておいておいた。

すると、塩の力でキュウリの水分が自然に絞り出され、鍋の中には相当量の塩水が溜まっていた。

キュウリもだいぶしんなりとし、塩水の表面には何やら膜のようなものも張っている。

■ 作り方3

塩漬して3日目に取り出してザルにあげて水けを切ります。

引用:楽天レシピ

私も恐る恐るキュウリを取り出してみると、こんな感じ。

少し漬物っぽくなっている。

ここで妻のアドバイスを受け、レシピにはないひと工夫を・・・。

塩漬けにしたキュウリを庭で天日干しするのだ。

これは妻のおばあちゃんが奈良漬けを作る時に行っていた方法で、一般的な奈良漬けのレシピでも天日干しすると書いてある。

そこで・・・

庭に新聞紙を広げ、風に飛ばされないように長靴で抑え、キッチンペーパーの上にキュウリを並べる。

この日は雲が多めだったが、気温はぐんぐん上がって猛暑日。

みるみるうちに水分が飛ばされて・・・

5時間後にはキュウリの質感が変わっていた。

干すことで旨味がアップするというが、果たしてどうだろう?

■ 作り方4

保存用または漬物用の丈夫なビニール袋に酒粕と砂糖、ホワイトリカ、鷹の爪を入れて混ぜ合わせます。

引用:楽天レシピ

キュウリを干している間にスーパーに車を走らせ、酒粕と鷹の爪、ジップロックを買ってきた。

酒粕なんて買ってことないので、どこに売っているのか見つからず店員さんに案内してもらい、200グラム入りの酒粕を5袋、計1キロ購入した。

1枚のジップロックに、酒粕500グラム、砂糖150グラム、焼酎25ミリリットルと鷹の爪を1本半放り込み、これを手でぐちゃぐちゃと潰していく。

最初のうちは粘土のように硬かった酒粕が焼酎の水分で徐々に柔らかくなり、全体が麹味噌のような状態に変わってきた。

袋の中からは酒粕の強烈な匂いが漏れてくる。

これはかなり奈良漬けっぽい。

■ 作り方5

3のきゅうりみずけが水けが残っていたらペーパータオルなどで拭き取り4の袋に入れて空気を抜きながら締めて冷蔵庫で1か月くらいで出来ます。

引用:楽天レシピ

天日干ししたため拭き取り不要。

キュウリを酒粕の袋に突っ込み、しっかり味が染み込むよう揉み込んでいく。

しっかり空気を抜いて仕込みは完了。

2つできたジップロックの袋を冷蔵庫の野菜室に収めてあとは自然界の力に委ねるだけだ。

■ 作り方6

1か月くらい経ったらきゅうりを取り出して洗い斜め切りにします。

引用:楽天レシピ

9月に帰省した時に果たしてちゃんと奈良漬けができているだろうか?

気になるのは冷蔵庫を開けると酒粕の匂いが漂ってきて思わず酔っぱらいそうになること。

この匂い、1ヶ月後にも残っているんだろうか?

結局、今年の夏はまともなキュウリはほとんど作ることができなかった。

それでもお店でキュウリを買っているだけでは一生知ることのなかったであろう「お化けキュウリ」の存在。

いつも美味しいキュウリを安価に提供してくれている農家の皆さんのありがたさがよくわかった。

自分でやってみるとどんなことであれいろいろな発見がある。

悠々自適のシニアにとって、この歳になって初めて知ることのなんと多いことか。

死ぬまで好奇心を失わず、子供のような心を持って生きていけたら本当に幸せな人生を全うすることができるだろう。

<吉祥寺残日録>赤ん坊を見せに来た姪たちのために柿ジャムを作る #211123

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