岡山で300個ほど収穫した柿の利用法についていろいろ考えた。

スーパーでは1個100円ほどで売られているので、放置したままで収穫できた我が家の柿も市場価格だと3万円ほどの価値があることになる。
粗末に捨てるのももったいないので、こども食堂に寄付したりしたが、手元に残った柿の一部を東京に持ち帰り、妻と相談しながら美味しい食べ方を研究してみた。
まず、重要なのは柿が熟すスピードを遅らせることだ。
YouTubeでこんな動画を見つけた。
収穫した柿は、そのまま置いておくとどんどん追熟して柔らかくなり、最後には皮が破れて中の汁が外に溢れ出してしまう。
去年はそれで失敗した。
そのため、長期保存するために最も重要なのは、ヘタの部分を塞ぐことだ。
ヘタの部分を下に向けて置くだけでも多少長持ちするらしい。
さらに長く保存したい場合には、水で濡らしたキッチンペーパーでヘタの部分を覆い、その上からラップを巻いて冷蔵庫で保管する。
こうすると1ヶ月経ってもまだ硬い状態をキープできるのだそうだ。
この動画以外でも同様の技を紹介しているサイトがいくつもあり、かなり一般的な方法らしい。
では、すでに柔らかくなってしまっている柿はどうするか?
YouTubeで見つけたのがこちらの動画、「セミドライ干し柿」にするという方法だ。
私はそれほどでもないが妻は干し柿が大好物で、この秋も自分で作ったりした。
しかし、通常の干し柿は渋柿を使うのだが、我が家に余っているのは甘い柿だけ。
そこで、甘柿を材料に作るこの「セミドライ干し柿」に注目したわけだ。

早速、自家製の富有柿を薄くスライスしてざるの上に並べ、天日干しにする。
昨日は天気が良かったので、1日干しただけでセミドライの状態になった。
つまんで食べてみると、しっかりドライになった柿はそれなりに美味しいが、半乾きのものはあまり美味しくないことがわかったので、もう少し干してから食べることにする。
ちなみに、ざるの中央に置いてあるカットしていない柿は岡山から持ち帰った渋柿で、こちらはもう少し長期間干して普通の干し柿にする予定だ。
簡単に作れる「柿プリン」というレシピも試してみた。
柿の実をくり抜いてミキサーにかけ、牛乳を加えて、冷蔵庫で冷やして固めるだけ。
柿の皮を使って、器にするとさらにかわいいデザートになる。

柿をミキサーにかけるので、完熟して柔らかくなった柿の処理としてはちょうど良い。
ミキサーで撹拌すると、ドロドロの柿ジュースができあがった。

これに牛乳を加えて冷蔵庫で冷やすと、ゼラチンなどを加えなくても固まった。
妻が先に食べて「美味しい」と声を上げる。
確かに見た目はプリンのように滑らかで、私も期待して食べてみたのだが、思ったよりも液体っぽくてプリンというよりもジェルと言った方が適切な感じだ。
どうせなら卵でも加えて、本格的なプリンにした方が美味しいのではと私は思った。

ドロドロの柿ジュースは、カレーにも入れてみた。
リンゴやブドウなどの果物をカレーに加えることはよくあるので、これは多分間違いないだろう。

ジュースだけでなく、カットした柿もカレーに投入して食べてみた。
ちょっと甘すぎる感じもしたので、ソースなどを追加して味を調整する。
まあ、最終的に余った柿はカレーに入れるのはありだと思う。
面白いと思ったのは、柿を加熱するというレシピ。
すなわち「焼き柿」である。
ヘタの部分を真横にカットし、皮を切らないように実に切れ目を入れてオーブンなどで焼くだけ。
これまた簡単なレシピである。

我が家では魚焼き器で柿を焼いてみた。
最初10分ほど加熱し、焼き上がりを確認してさらに5分ほど焼いた。

熱々の焼き柿にバターを乗せる。
見た目は実に美味そうに見える。
ただ実際にスプーンで食べてみると、思ったほど美味いわけではなく、まあ生の柿が苦手だったり食べ飽きて別の食べ方をしたいというときに試してみる程度のものだと思う。
このほか、野菜炒めに柿を入れてみたりいろいろ試したが、結論から言えばそのまま生で食べるのが一番美味しいという結果になった。
それでも、こうしていろいろ遊んでいる間に、東京に持ち帰った柿の数は残り5個にまで減っていたので、残りの柿は生のまま普通にいただくことになるだろう。
来月再び岡山に帰省した際、納屋に残っている柿がどのような状態になっているかを観察しながら、またいろいろ工夫して食べてみることにしたいと思っている。
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