<吉祥寺残日録>60男の調理修行🔪クックパッドを参考にしながら「百合根饅頭」を作る #220115

2022年の年間テーマである調理修行。

今日選んだ料理は、和食カレンダーに描かれていた「百合根饅頭」である。

正直な話、「百合根饅頭」なる料理をこれまで一度も食べたこともなければ、聞いたことすらなかった。

カレンダーにはこんな説明が添えられていた。

花びらが重なり合っているような姿から「歳を重ねる」「仲が良いこと」「子孫繁栄」に通じる縁起物の百合根。蒸して裏ごしした百合根に大和芋、片栗粉を加え練り上げて茶巾しぼりに。5分ほど蒸せば、もっちりとした饅頭に、葛を溶いた餡で仕上げる。中にギンナンやエビを入れて美しい一品に。

「和食の暦」より

百合根はごく稀に和食のお店で食べることはあるが、自宅で買って調理したことは一度もない。

ところが岡山でいつも利用するスーパーに百合根が売られていた。

1個214円。

籾殻のようなものと一緒にパックされていた。

市販されている「百合根」の99%が北海道産だということを今回初めて知った。

百合根は文字通り、ユリの根なのだが、普通咲いているユリの根は毒があり食用に向かない。

そんな中で毒性のないユリを食用に栽培しているのが今は北海道に集中しているというわけだ。

さて、百合根を偶然ゲットしたからには「百合根饅頭」に挑戦するしかない。

妻の協力を得て、作ってみることにする。

参考にしたのは「クックパッド」。

具材や調理法の異なるさまざまなレシピが載っているが、「油で揚げるのではないやつ」という妻のリクエストで蒸すだけのレシピをチョイスした。

まずは「百合根」の鱗片を外して丁寧に水洗いしていく。

百合根は土の中で育つ根っこなので、幾重にも重なり合った鱗片の内側には結構汚れが残っている。

ところどころ黒ずんでいるところがあるので、ナイフでできるだけ取り除いてあげる。

きれいに洗った百合根を蒸し器に入れて、柔らかくなるまで蒸す。

私は蒸し料理など一度も自分ではしたことがなく、蒸し器の扱いはすべて妻に委ねた。

特に蒸し時間などは記載されていなかったので、百合根が柔らかくなるまで10分ほど蒸す。

蒸し上がった百合根をレシピだと裏ごしすると書いてあるのだが、妻が「これでいい」と言ってマッシャーを私に渡した。

百合根をマッシュポテトの要領で押し潰していく。

裏ごしとマッシュで味や舌触りがどのように変わるのか私にはよくわからない。

そうして潰した百合根に、塩と砂糖、片栗粉を少量加える。

クックパッドのレシピでは3人分として、小さい百合根4個を使い、塩少々、砂糖小さじ半分、片栗粉小さじ1を加えると記されているのだが、妻は「このぐらいでいいかな」と言いながら適当に加えていく。

さらに、クックパッドでは卵白を3分の1個分入れると書いてあるが、我が家では他のレシピで使っていた大和芋の代用品として長芋をすりつぶしたものを百合根に加えた。

これにより、全体にしっとりとしてきた感じだ。

レシピでは、これを使ってお団子を作り、それを手のひらで円形に伸ばすと書いてある。

しかし我が家のものは、お団子を作るにはちょっとベチョベチョな感じなので、妻はそれをラップの上に薄く広げた。

その上に具材を載せる。

レシピでは、ギンナンとエビ、キクラゲを使うことになっているが、キクラゲはないので省略だ。

残念ながらスーパーには調理ずみのギンナンしかなかったので、あらかじめ水煮されたギンナンを使ったのだが、結果的にはギンナン独特の香りも食感もないひどいものだった。

エビもあらかじめ調理されたゆで海老を買ってきたので、正直こちらもイマイチである。

ともかく、百合根のマッシュにギンナンとエビを載せ、ラップを丸めて茶巾しぼりにした。

レシピには、「表にしわが寄らないように、手でラップのしわを下に寄せてのばし、付け根をたこ糸でしっかりと結ぶ」と書いてある。

まあこの辺も適当にやって、とりあえず2個の「饅頭」ができあがった。

今度は、この「饅頭」を再び蒸し器に入れて4〜5分蒸す。

その間に、あらかじめ妻が用意してくれた鰹出汁を温めて、あんかけの餡を作る。

味付けは、塩と醤油(レシピでは薄口醤油)、ハチミツ(レシピではみりん)、そしてワサビ。

そこに片栗粉を加えてとろみをつけて完成だ。

蒸し上がった「百合根饅頭」はちょっとイメージ通りとはいかなかった。

私の饅頭は、表面がラップにくっついて、いささか体裁が悪くなった。

なんだか得体の知れないものができあがった感じだ。

それに対して妻の饅頭はさほどラップにくっつくことなく、それなりの感じでお椀におさまった。

先ほど作った餡をかけるとめでたく「百合根饅頭」の完成。

畑から採ってきた柚子をちょいとのせて、まずまずの出来上がりだ。

そして、味の方は見た目よりもずっと美味しかった。

百合根の上品な甘さが口の中に広がり、ちょっと濃いめに味がついた餡との相性もぴったりだ。

残念だったのは、スーパーで買ってきたギンナンとエビが美味しくなかったこと。

余ったギンナンとエビは塩で炒ったりして食べたが、とても不味かった。

もしちゃんとしたギンナンとエビが入っていれば、私が作った「百合根饅頭」ももっと立派な料亭料理になっていただろう。

普段あまり食べない百合根だが、タンパク質はじゃがいもの2倍、成長作用があり、カリウムの含有量は野菜の中でもトップクラスだという。

調理修行としては若干高度だったが、妻も美味しいと喜んでくれた。

また機会があれば、年明けの「百合根饅頭」に再チャレンジしてみたいものだ。

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シリーズ「60男の調理修行🔪」

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