ゴルフのハンディキャップを再取得するため、年内に10回はスコアカードを提出しなければならない。
ということで、先月に続き今日、ホームコースである立川国際カントリー倶楽部で今年2回目のラウンドをしてきた。

日中は晴天となり最高気温も30度ぐらいまで上がるので熱中症に要注意と天気予報で散々脅されて覚悟してのラウンドだったが、意外にも前半はずっと曇っていてさして暑くもなくプレーすることができた。
今日ご一緒したのは男性のメンバーさん2人。
おひとりは膠原病のため聴力を失ったという方で、目も斜視となり一時はゴルフをやめていたという私と同年代の男性だった。
それでも明るくいろんな話をしてくれるので、和やかで楽しい一日となり、スコアも43、46の89。
久しぶりに80台をマークすることができた。

ドライバーが好調で、ショットは全般に悪くなかったが、相変わらずアプローチとパターがダメで、最後の方ではOBも打ってスコアを崩した。
でも先月に比べれば、少し小技の感覚も戻りつつあり、このペースで続けていれば安定的に80台で回れるようになるかもしれない。
長年継続してきたことは、数年やらなくなっても身体が覚えているものだ。

そんな私のゴルフライフに、今日ちょっとした革命が起こった。
このところ、吉祥寺からゴルフ場の最寄駅である福生まで電車で行くのだが、宅急便代を惜しんでゴルフバッグを担いで電車に乗っていた。
しかし朝8時ごろの通勤通学の電車にゴルフバッグを持ち込むのは他のお客さんの迷惑だし、私自身少し気が引けていた。
そこで受付でゴルフバッグを預けられるロッカーが空いていないか聞いてみると、メンバー専用のロッカールームは一杯だが、少し離れた練習場に隣接したロッカーなら空きがあるという。
自分で出し入れする必要はあるが、利用料は年間1万円あまりとさほど高くないので今日から使いたいと申し込みをした。

ラウンドを終えて再び受付に行くとロッカーの鍵が用意されていて、早速ゴルフバッグを担いで自分でロッカーにしまいに行った。
これで重くかさばるゴルフバッグを往復電車で運ぶ手間が省けた。
帰りの電車は実に身軽で、「これはいい」と思わず歓声をあげそうになってしまった。

一方、認知症で去年の夏から入院生活を続けている伯母にも動きがあった。
一昨日のことである。
先日見学した岡山のグループホームから電話をもらった。
認知症で病院に入院している伯母に面会に行ってくれて、グループホームに入居するのに問題なしとの結論になったという連絡だった。
病院からは6月末の退院を打診されたが、私たち家族が7月に来る予定だということを考慮して7月初めのお引っ越しでどうだろうと聞かれた。
私たちに異論はない。
週末は病院の事務が休みなので、週明けの7月4日に退院し、そのままグループホームに入居させてもらうことが決まった。
私たちは7月1日に岡山に行く予定なのでその日の午後にグループホームを訪ねて、入居の手続きとともにどうやって伯母を移送するかを打ち合わせることにした。

初めて会うグループホームの人に対して、伯母はやはり「私はもうすぐ家に帰るつもりだ」と話したという。
グループホームの人は、「いつまでも病院にはいられないので、同じような人が暮らすところへ入れるよう息子さんから頼まれたので会いにきました」と伝えたらしい。
それに対し伯母は、「ようわからん」と答えたそうだ。
どこまで状況を理解しているのかはわからない。
お引っ越し当日、伯母がどういう反応を示すのかは予想できないが、病院に連れて行った時のように私たちだけで頑張らなくてもグループホームの人や病院の人たちもサポートしてくれるはずだ。
私とすれば、伯母を家に連れて帰ってあげたい気持ちがいまだに強いのだが、一度家に戻ると施設に入るのが余計辛くなるというのも理解できる。
所詮、一人暮らしは無理な以上、伯母には悪いが我慢してもらうしかないのだろう。
伯母と同じようなレベルの入居者とスタッフがいるこじんまりした静かな環境にうまく慣れてくれればいいがと願わざるを得ない。

介護保険ができる前は、老人の世話はすべて家族が担うしかなかった。
当時はそれが当たり前で、伯母も義母の面倒を最後まで家でみた。
紙おむつもまだなかった時代、本当に大変だっただろう。
お嫁さんに世話してもらうのと、他人であるプロのヘルパーさんたちの世話になるのとどちらが気持ちの負担は少ないのか。
伯母の気持ちはよくわからないが、私ならプロの助けを受ける方が気楽な気がする。
介護の仕事は本当に大変だと思う。
だからプロの人たちのアドバイスを聞きながら、少しでも伯母には安らかに余生を暮らしてもらいたいと思っている。