昨日は、テレビ局時代の仲間とのゴルフコンペだった。
もうかれこれ20年ほど続くコンペだが、コロナ禍で3年開催できずにいた。

会場となったのは、富士山を望む神奈川県の「チェックメイトカントリークラブ」。
これまで何度かプレイしたことあるゴルフ場だが、いつも雲がかかっていてこんなに富士山がきれいに見えたのは初めてだ。
つい先日までの猛暑が嘘のように、この日は気温も湿度も下がってすっかり秋の気配。
最高のゴルフ日和に、懐かしい面々との久しぶりのゴルフを楽しんだ。

山のてっぺんに作られたゴルフ場は緩やかな上りのホールが多いものの、全体的には私のホームグラウンドである「立川国際カントリー倶楽部」よりも素直なコースだ。
長く一緒に仕事をした気の置けないメンバーばかりなので、昔話やお互いの近況について語り合いながらあまりゴルフの方に集中することなく淡々とプレイを進めていく。
それが良かったのか、スタートホールをパーで発進すると、前半だけで4つパーが取れて終わってみれば42と3日前の練習ラウンドの好調がこの日も持続していた。

ハーフを終えて、昼食を食べながら昔の仲間たちから近況を聞く。
ゴルフ三昧の人もいれば、奥さんを在宅介護している人もいて人それぞれだが、一番驚いたのはパーキンソン病を発病したという後輩だった。
まだ会社勤めは続けているが、腰が歪み真っ直ぐ立って歩くことができない。
それでも、医者からはなるべく体を動かすように言われ、意識的にゴルフもしているのだという。
この後輩は戦場取材でスナイパーに狙撃され、今でも銃弾が体内に残っているので、それが影響しているのではないかと素人考えに思った。
本当にこの歳になると、突然わが身に何が起きても不思議でもないと改めて考えさせられる。

後半も気持ちの良い天気が続いた。
山頂のためか風が強く、日差しが強まってもまったく暑さを感じない。
一緒に回った後輩がこの日絶好調でパーを連発するため、それについて回っていると、こちらもいいリズムでプレイすることができた。
気がつけばパー6個とボギー3つで「39」。
実に久しぶりのハーフ30台を達成したのだ。
トータル「81」もコロナ後にゴルフを再開してからのベストスコアで、コースが簡単だったせいもあるかもしれないが、最高に気持ちのいいラウンドとなった。

この日の勝因を挙げれば、ティーショットが真っ直ぐ飛んだこと、アプローチがまあまあ好調で1パットが6回あったことである。
しかし最大の要因は、やはり懐かしい仲間との会話に意識が向いて、ゴルフの方に必要以上の意識が向かなかったことではないか。
気持ちが入りすぎるとどうしても余分な力が入ってそれが悪い結果につながってしまう。
いかに平常心で淡々とゴルフをするのが重要か、それを再認識させられたラウンドであった。

ラウンド後のパーティーもゴルフ場で簡単に済ませた。
私はベスグロではあったが、新ペリア方式での順位は5位。
ニアピンを1ついただいた。
まあどうせ大した商品が出るわけではないので、コンペと言ってもあくまで懐かしい仲間と会うのが目的だ。
次回は来年春、幹事からは私の立川国際でやりたいとお願いされたので、12月になったら予約の電話をしなければならない。
会社を辞めてもう3年。
それでも昔の仲間と会えば、時間が瞬時に4年前に戻っていく。
このコンペがあと何年続けられるかわからないが、できれば毎年こうして楽しいゴルフができれば最高である。