大谷翔平がとうとう15勝目を挙げた。
しかも自らのバットで先制点を叩き出し、8回2アウトまでノーヒットノーランという超人的な試合だったらしい。

今シーズンでも最高の試合を大谷が戦っていた時間、私はゴルフ場にいた。
公式ハンディの再取得に向けて、今年6回目となるラウンドだ。
今日は天気に恵まれて朝から快晴だったのだが、起床後自宅でのんびりしていると妻から「中央線乱れているみたいよ」との予期せぬ一言が告げられた。

朝のラッシュ時間に武蔵小金井駅で人身事故があったとのことで、予定より1時間も早く家を出た。
吉祥寺駅に着くと確かにホームに大勢の人がいる。
特に下り電車は大幅に遅れているらしく、待てど暮らせど電車が来ない。
ようやく来たと思ったら満員で乗り込むスペースもないではないか。
会社を辞めてからこうした満員電車とは縁がなかったので、ちょっととほほな気分になる。
ホームで30分ほど待って、ようやくぎゅうぎゅうの電車に潜り込んだ。

いつもより45分以上も時間がかかりなんとかクラブバスの時間に間に合った。
ゴルフ場にさえ無事に到着すれば、あとはしっかり練習して、少しでもいいスコアで回るだけだ。
今日予約したのは私のホームコースである立川国際カントリー倶楽部の草花コースINスタートである。

実は今月岡山から戻った後、パターとアプローチの練習をするためだけに、一度ゴルフ場を訪れた。
午前中2時間ほど練習して、なんとなくアプローチの勘がつかめたと思った。
51度のウェッジを使って、手首を使わず芝に引っかからないように注意しながらピンの方向に球を打ち出す。
最初のうちはボロボロだったアプローチが徐々にピンに寄るようになり、満足した帰宅したのだった。

だから抜けるような秋の青空の下、今日はいいスコアが出るのではと思いながら10番ホールからスタートしたのだ。
今日ご一緒したのは、八王子で建設会社を経営する社長さんと後継者となる息子さん、そして杉並から来られた70代の元ビジネスマンだ。
今日もショットは朝からまずまず好調で、今日は行けるか・・・と思ったのだが、どういうわけかパターが著しく不調なのだ。
打った瞬間に全くお門違いの方向に球が転がっていく。
あれっ?
前よりも悪くなってるじゃないか。
おまけにコツをつかんだと思ったアプローチも全然ダメで、前半は20パットも打ってしまい、上がり3ホールで多少巻き返したとはいえ、結局44と辛うじてボギーペースを下回ることができた。

お昼は社長親子が生ビールやハイボールをぐいぐい飲むのを横目に、私はお酒抜きでカキフライカレーをいただく。
今日は金曜日のセルフデー。
昼食代はプレー費に含まれている。

後半はパターはやや持ち直したものの、今度はアプローチがいけない。
大きくトップしてグリーンを行ったり来たりしたりして、思うようにスコアが伸びていかなかった。
結局、後半もボギーペースのまま最終9番ホールへと来てしまった。
まだ20代の社長の息子は若いだけあってすごく飛距離が出るので、私も競い合うようにドライバーを打ち抜くと、ロングホールのティーショットが残り220ヤードの打ち下ろしという絶好の位置に止まり、3番ウッドで2オンを狙う。

結局2オンとはならなかったが、3打目のアプローチがピン側50センチにナイスオン。
「OKバーディでもいいよ」と言われたが、久々にバーディパットを沈めたいと思って、短いパットを慎重に打った。
ナイスバーディ!
バーディトライは何度もあったが、実際のバーディはこのところすっかりご無沙汰だった。
終わりよければ全てよし。
この9番ロングホールのバーディにより、後半は43となり、今日はトータル87でのラウンドとなった。

久しぶりのバーディに気を良くしたせいか、夕陽に照らされた立川国際のコースがとても美しく感じられた。
今日はコースのあちらこちらで金木犀の花が咲いていた。
キンモクセイの花言葉は「謙虚」。
バーディに浮かれることなく、パットやアプローチの度重なるミスにこそ注意を向けて、この苦手意識をなんとか克服せねばシングルハンディは見えてはこない。

ハンディの再取得に必要な10ラウンド達成まで残り4回。
早速来週月曜に予約を取って、再びパットとアプローチの再調整に挑む。
でも、久しぶりにバーディを取れたことでシングルへの道が少し見えた気もした。
今日だって、パットがもう少し人並みに入っていれば、80台の前半は確実に出たはずだ。
私の課題は見えている。
焦らず謙虚に、目標に向かって練習を積むだけである。
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