今週末に昔勤めていたテレビ局の仲間たちとのコンペが予定されている。
現役時代には年に2〜3回は開かれていた楽しいコンペなのだが、コロナで中断してしまい、実に3年半ぶりの開催である。
さて、コンペに備えて少し練習をしなければ。
そう思って、今日2ヶ月ぶりにホームコースである「立川国際カントリー倶楽部」に行ってきた。

この夏は猛暑に加えて、義父の葬式や海外旅行なども重なって、すっかりゴルフ場から足が遠のいていた。
「シングルを目指す」と宣言したものの、全然スコアが出ないのでちょっとやる気が失せてきていることも否定できない。
たまにちょっと練習したぐらいでは、スコアが一気に縮まるなんてことはないのだ。
それでも、2ヶ月間まったくクラブを握らなかった影響は想像以上で、練習場では球が左右にぶれまくりまっすぐ飛んでくれない。
これはヤバいかもしれない。
そう思いながら、今日のラウンドは始まった。

ところが、である。
今日は草花コースのINスタートだったが、練習場での打球が嘘のように、スタートの10番ロングホールではドライバーはフェアウェイセンター、2打目も完璧で、見事ピン側に3オンしてしまった。
自分でもどうしちゃったのという文句のつけようのないショットの連続。
おまけにパットも吸い込まれるようにカップに沈み、スタートホールでいきなりバーディーを奪ってしまった。
バーティーなんて、いつ以来だろう。
ショットの調子がいい時には、バーディーチャンスになることも結構あるが、必ず苦手のパットを外してパー、それがいつもの私である。

その後も、パー1つ、ダボ1つ、残りはボギーという穏やかな感じで進み、前半最後の18番ロングホールでのことだった。
ティーショットを右に曲げて、2打目もクリーンにヒットせず、3打目はラフからグリーンを狙う。
まだ距離は180ヤードぐらい、しかもグリーンに向かって上っている。
私は5番ウッドを取り出して、グリーンをオーバーしてもいいと思って打った。
珍しくクリーンに当たり、ボールはピンを目指して真っ直ぐに飛んでいく。
坂を上がってグリーンに行ってみると、なんとこれまたバーディーチャンス。
大きいかなと思って打ったら、距離はピッタリだった。
パッティングも好調で、このホールも見事にバーディー。
ハーフで2つのバーディーって、これまでのゴルフ人生でもあったかなかったか覚えていないぐらいだが、おかげで前半を41の好スコアで回ることができた。
いやはや久しぶりだね、こんなスコア。
あのボロボロの練習場が嘘のようである。

後半、草花コースのOUTに入って2番ミドルホール。
このホールは緩やかな打ち上げがダラダラ続き、距離もあるので草花では3番目に難しいホールとされている。
ティーショットはフェアウェイやや右目。
4番アイアンを取り出し、見えないグリーンを狙う。
ここでも珍しくナイスショットが出て、これまたボールはピンめがけて一直線に飛んでいった。
自分でも笑ってしまうほどのベタピンだった。
こういう日もあるんだねえ。
このホールも楽々バーディーを奪い、本日3つ目。
こんなこと過去にあったっけな。

この後は淡々とボギーが続き、7番でこの日2つ目となるダボを叩く。
ショットが次第に曲がるようになり、そろそろ化けの皮が剥がれるかなと思っていたら、続く8番のショートで奇跡が起こった。
ティーショットを左に曲げ、2打目はグリーンオーバー、連続ダボかと思って打ったアプローチがなんとそのままカップに吸い込まれた。
パーだ。
なんだか今日はついている。

こうしていよいよ最終ホール。
9番は、ダラダラと打ち下ろしていくロングホールだが、ティーショットは右に打ち出しクロスバンカーにつかまった。
しかし2打目でなんとかバンカーを脱出すると、3打目は9番アイアンで目の前の大木を越える打ち下ろしのショット。
9番だと大きすぎるだろうなと思いながら打ったところ、これまた見事にグリーンをとらえ、ピンまでの距離はおよそ2メートル。
おいおい、今日4つ目のバーディーかと内心小躍りするような高揚感に包まれる。
でも、さすがにこのパットは外れ、パー。
それでも後半も42でまとめ、トータル83でホールアウトした。
いやはや超久しぶりの80台前半。
いつもこのくらいのスコアで回れるようになったら、夢のシングルが見えてくる。
それにしても今日は出来過ぎだった。
こういう日がたまにあるからゴルフはやめられないのだ。
果たして、3日後に迫ったコンペで同じようなプレーができるかどうか。
コンペと言っても事実上の飲み会だからスコアは関係ないのだが、今日のような3バーディーのラウンドをみんなに見せつけると、すごく盛り上がることは間違いない。
でも、最良の日の後には最悪の日が待っているというのが世の常である。
せいぜい欲張らず、むしろ事故などに気をつけて楽しくコンペに参加したいと思っている。