樹木希林・安室奈美恵・松本穂香

安室奈美恵さんの引退一色になるはずの日に、樹木希林さんが亡くなった。

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素晴らしい女優さんだった。

その演技もさることながら、その生き様、発言、すべてが素晴らしかった。

普段はあまり見ないフジテレビの「Mr. サンデー」だが、樹木希林さんの特集をやっていて妻と一緒に見入ってしまった。1日で作ったVTRにしてはとても完成度が高く、樹木希林さんの凄みが画面からビンビンと伝わってきた。

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『 やったことがほんのわずかだもの。やり残したことばっかりでしょう、きっと。一人の人間が生まれてから死ぬまでの間、本当にたわいもない人生だから、大仰には考えない』

樹木希林さんが残したインタビューには実に名言が多い。

「樹木希林 名言」で検索をかけると、いくつものサイトがヒットする。それだけ、彼女の言葉で勇気付けられていた人たちがいるということだろう。

彼女の言葉は、文字ではなく彼女自身が語ることによってより深く味わい深いものになる。

彼女の言葉は、生きるということの本質をズバリと表現しているのだ。近頃のメディアが頻繁に使うワンパターンの表現が一切出てこない。すべてがオリジナル。そして、私の考え方とも極めて近い。

『 靴下でもシャツでも最後は掃除道具として、最後まで使い切る。人間も、十分生きて自分を使い切ったと思えることが、人間冥利に尽きるということだと思う。自分の最後だけは、きちんとシンプルに始末することが最終目標』

「人間冥利」という言葉いいですね。

ちょっと心にメモしておこうと思った。

最後に見た「万引き家族」の演技も忘れられない。ある境地に達した人間が発する凄みがスクリーンから溢れ出ていた。

ご冥福をお祈りします。

 

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ついに引退の日を迎えた安室奈美恵さん。

彼女が小室哲哉さんの曲を歌っていた頃、ちょうど私はニュース番組の編集長を務めていた。時々彼女のネタを扱い、カラオケに行くと誰かが彼女の歌を歌った。そんな時代だった。

1997年、突然の結婚発表を中継した。黒い服に身を包んだ彼女の愛らしさ、幸せそうな笑顔が今でも忘れられない。

そして1999年、彼女のお母さんが殺されたというニュースも衝撃的だった。隠されていた彼女の生い立ちが事件によって明らかになった。

そして2000年の沖縄サミット。彼女の歌う「NEVER  END 」がサミットのテーマソングに選ばれ、各国首脳の前で彼女が歌った。

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だから、先日渋谷ヒカリエに行った際、貼られていた安室さんのポスターを写真に納めてきた。平成にデビューし、平成最後の年に引退する。まさに「平成の歌姫」だった。

 

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残念ながら彼女のライブに行ったことはない。だから、引退で盛り上がるファンの人たちとの温度差は正直ある。

それでも、デビュー25周年ですっぱりと引退をする彼女の姿勢は格好いいと思う。

このまま復帰することがなければ、山口百恵、キャンディーズと並ぶ伝説の引退となるのだろう。

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樹木希林さんが亡くなり、安室奈美恵さんが引退した日、私がもう一人書き残しておきたいのは松本穂香さんのことだ。

誰だ?と思われる方も多いと思う。

TBSの日曜劇場「この世界の片隅で」で主役のすず役を演じた女優さんだ。オーディションで抜擢されたのだが、実に素晴らしかった。

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大ヒットしたアニメ映画のドラマ化ということで、正直まったく期待せずに初回を見たのだが、完全にはまってしまった。今クールのドラマで唯一すべて見させてもらった。

地味なドラマで視聴率も10%前後を行ったり来たりで最近の日曜劇場としては低迷した。

ただ、その中身はとても丁寧で暖かくて、アニメとは別の感動を与えてくれた。

演出も良かった。脚本も良かった。アニメとは違う細かなやりとりに何度も泣かされた。

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役者さんたちもみんな素晴らしかった。尾野真千子さん演じるお姉さん役も良かった。

だが、その中で最高に癒されたのが、松本穂香さん演じる北条すずだった。

どこか抜けていて愛らしく、健気に正直に生きる一人の女性を見事に演じた。

その表情、広島弁の言い回し、どれを取っても魅力的だった。役が見事にはまったということは、オーディションで選んだスタッフの眼力が正しかったということだろう。

去る人がいれば、来る人もいる。

松本穂香さんの今後に注目していきたいと思う。

 

 

 

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