<吉祥寺残日録>60男の調理修行🔪妻の見習いで「おせち」を作る #220101

明けましておめでとうございます。

今年も頑張って、自己流でブログ更新していく所存です。

さて、昨夜は非常につまらない紅白を見て、年越しは泊まりに来ていた三男のリクエストでEテレ。

「2355-0655 年越しをご一緒にスペシャル」というシュールな番組とともに午前零時を迎えた。

この番組の中で「たなくじ」というテレビ画面をスマホで撮影すると占いができるというコーナーがあって、試しにやってみると・・・

「大吉に始まり大吉に終わる」

すごくラッキーなくじが当たった。

そんなたわいもない時間の後で1時ごろにベッドに入り、目が覚めたのは6時45分。

テレビをつけるとちょうど初日の出中継をやっていて、「あっ!初日の出」と思い出した。

ダウンを一枚引っかけてベランダに出てみると、まさに朝日が昇る直前だった。

「大吉から始まる」とはこういうことか、と思いながらカメラを構える。

例年通り、井の頭池にかかる七井橋の上には初日の出目当ての多くの人が群がっていた。

「オミクロン大丈夫ですか?」と思わず声をかけたくなる。

6時52分。

遠くのビルの向こうから太陽が顔を覗かせた。

2022年の初日の出。

東京上空にはほとんど雲らしい雲もなく、ちょっとツルッとした初日の出となった。

どこからともなく柏手を打つ音が聞こえてくる。

日本人はなぜか朝日を見ると柏手を打つ。

これぞまさに天照大神、天皇の権威は古代神道と深く結びついているのだ。

2022年は果たしてどんな年になるのやら。

ぼんやりとした頭でそんなことを考える。

2022年の我が家のカレンダーは、東急百貨店内の紀伊国屋書店で「和食の暦」というのを選んだ。

もともとグルメではなく、料理に関する知識が極めて乏しい私だが、2022年の年間テーマの一つを「食」と定め、各地の郷土料理を食べ歩いたり、自分で調理にもトライしてみようと思ったりしている。

トイレにぶら下げたカレンダーの1月の欄には、福井の「蕪雑煮」、「百合根饅頭」、「常夜鍋」などこれまで一度も食べたことのない料理が並んでいた。

こうした私の知らない料理たちがどこで食べられるのか調べて、それを目的にわざわざ食べにいくとか、さもなければ自分で作ってみるとかするのが今月の課題というわけである。

自分で調理した記録に関しては、それをブログに残すことにしている。

題して「60男の調理修行🔪」。

年初めに相応しく、まずは「おせち料理」から作ってみることにした。

先生は妻。

妻も決して料理上手というわけではないが、長年食べ慣れた主婦の手抜き料理の技を盗むことから始めようというわけである。

妻からの最初の命令は、金時人参を切って型抜きをすること。

新米の修行としては妥当な作業である。

ニンジンはしっかりしているので切りやすいし、多少力が必要だが型抜きする手応えは心地よい。

このくらいのことなら、私でもできる。

まあ、お子ちゃまにもできる簡単な作業だ。

続いては、丸々と太ったサツマイモの皮むき。

ピーラーを使ってイモの皮をむき、輪切りにして、それを茹でるのだ。

茹で上がったサツマイモを今度は潰すように命令される。

たくさんの穴が開いているこの器具の名前は「ポテトマッシャー」と言うらしい。

こちらの作業も至って簡単で、ただぐちゃぐちゃやっている間にマッシュ状のイモが出来上がった。

妻が砂糖、塩、栗の甘露煮のシロップを適当に入れて混ぜる。

こいつを大さじで適当な量に分けてラップに包み、茶巾絞りにする。

これに栗の甘露煮を入れると栗きんとんになるのだが、私はただの栗の甘露煮の方が好きなので、イモと栗を分離するよう要求した。

続いて、鍋に昆布を入れてお湯を沸かす。

沸騰したら昆布は取り出す。

昆布と入れ替わるように今度は花がつおをお湯に突っ込み鰹出汁をとる。

私は昔から昆布の出汁より鰹出汁が好みだ。

こうして取った出汁に醤油を加えたものに、西友で買ってきた数の子を浸す。

安物の数の子を適当に買ってきたのだが、ちょっと小さくて寂しい感じ。

数の子は妻が嫌いなので、少量でいいのだが、やはり身が大きい方がありがたい印象がある。

来年はケチらずに、別の店でいい数の子を仕入れようと思った。

次に妻に命じられたのは、カタクチイワシをフライパンで煎る作業。

油は敷かず、そのまま乾煎り。

少し火が通ったところで、砂糖、みりん、醤油、蜂蜜を混ぜ合わせたタレを絡ませる。

本当は日本酒を使うのがいいのだろうが、妻が苦手なのでみりんを使う。

これで田作りは完成、とても簡単だった。

並行して、別の鍋では鶏のモモ肉を煮始める。

これがお雑煮のつゆとなる。

鶏のスープが出たところで、数の子用に作った鰹出汁を少し加えて、我が家のお雑煮のつゆが完成した。

お雑煮はまさに千差万別、地域ごとに様々なスタイルがあるが、妻のお雑煮は至ってシンプル。

だがすでに何十年もこの雑煮を食べているので、すっかり口がその味に慣れている。

そうして史上初めて私が手伝いをして、今年のおせち料理が完成した。

出来上がったおせちは重箱に詰めるわけでもなく、普段使いのお皿を少し工夫して妻がお正月っぽく盛りつけてくれた。

私が型抜きした金時人参は、鶏肉で出汁を取ったお雑煮に入っていた。

お餅が隠れて見えない具沢山のお雑煮。

岡山の畑で収穫した柚子をちょいと添えてある。

いつもながらの味付けだが、普通で美味しい。

金時人参は、豚肉と里芋のお煮しめもどきにも使われていた。

普段我が家ではほとんど買うことのないやや大ぶりの海老が、手抜きおせちを少しだけ豪華に見せてくれている。

これも妻が長い年数かけて編み出した技である。

田作りは、伊達巻や蒲鉾と一緒にお盆の上に並べるとちょっとそれっぽく見えてくる。

なぜカタクチイワシが「田作り」と呼ばれているのだろうと疑問に思い調べてみると・・・

田を作ると書く通り、田作りは稲田の肥料として使われていました。このことから、田作りは「豊年豊作」や「五穀豊穣」を願っておせち料理として食べられるようになりました。また田作りはゴマメとも呼ばれていますが、豊作への願いから「五万米」の漢字があてられることもあります。

引用:大丸松坂屋オンラインショッピング

なるほど、田んぼの肥料だったのだ。

マッシャーで潰したサツマイモは、栗の甘露煮と別々にお皿に。

栗きんとんは1個食べると、もう十分だ。

そして数の子。

こちらはもう少しボリュームがあってもいい。

味付けは妻がやったので例年通りに仕上がっていた。

デザートとして、岡山の畑から採ってきたハッサクを蜂蜜漬けにしたもの。

柑橘の表面は傷んでいたが、中は新鮮で酸味が強い。

でも、ただでこれが収穫できるのだから、雑草退治のやりがいがあるというものだ。

これが我が家のお正月料理。

思っていた以上に簡単で、これなら私一人でも作れるかもと思った。

「60男の調理修行」。

第一弾としては上出来だろう。

今年の年末、どれくらい調理の腕が上がっているだろうか?

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シリーズ「60男の調理修行🔪」

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