今日は朝から雨が降っている。
気温も昨日よりぐっと下がり、最高気温が25度ぐらいまでしか上がらないという。

このくらいの気温はちょうどいい。
Tシャツ、短パンで快適に過ごせるベストな気温が25度ぐらいなのだろう。
雨に濡れて庭の植物も綺麗に見える。
こういう日は畑仕事もお休み、家でのんびり過ごそう。

先日、妻の許しを得てキャンプ用の椅子を2個買い求めた。
コールマン製のものでホームセンターで1つ2000円台で売っていた。
キャンプブームの影響なのか、昔に比べて安くなったような気がする。
玄関先の軒下にその椅子を持ち出し、しばし雨を眺める。
妻が蚊取り線香を持ってきてくれたが、雨の日は蚊も活動を控えているのか、今日はいつもほど蚊が気にならない。

妻と二人、椅子に座って庭を眺めながら、将来どんな庭にしようかと相談する。
伯母が残した庭。
伯母の死後、少しずつ手を加え始めた。
好きではないツツジを小さく剪定し、紫陽花やギボウシの苗を少し植えた。
納屋に眠っていた大八車の車輪をオブジェとして飾り、朝顔の蔓を車輪に這わしたりしている。
「あの木は要らないね」とか、「秋には萩を植えよう」とかいろいろ相談しながら将来の庭の姿を想像する。
悪くない雨の日の過ごし方である。

そういえば、昨日図書館に行った時、ベニシアさんの本を見つけた。
ベニシア・スタンリー・スミスさんは、京都大原の古民家暮らしをしていたイギリス人のハーブ研究家。
NHKで放送されていた「猫のしっぽ カエルの手」というシリーズが我が家のお気に入りで、私も妻もこの番組を見たのがきっかけでガーデニングや田舎暮らしについて話すようになった気がする。
「そういえば、ベニシアさん死んだね」
私がそう言うと、妻は少し驚いたような表情を浮かべた。
ベニシアさんは先月21日に73歳で亡くなったのだが、どうやら妻はそのニュースを知らなかったらしい。

東京と岡山を往復する生活なので、ベニシアさんのように凝った庭づくりはとても無理だが、私たちなりに居心地の良い庭が作れればいい。
特に妻にとっては、畑よりもやはり家のまわりが気になるようで、ガーデニングは妻がメイン、私がサブという位置づけになる。
5年後、私たちが70歳になった時、どんな庭になっているか。
畑とはまた違う田舎の楽しみである。