古館vs安住

きのうの「ぴったんこカンカン」は、古館伊知郎さんを招いての2時間スペシャル。番宣を見て久しぶりに見たいと思った。

「報道ステーション」を降板して2ヶ月休養した古館さんが、バラエティ復帰に選んだ番組が「ぴったんこ」だった。

 

天才アナウンサー同士、番組冒頭から普段とは違う緊張感が漂う。安住アナのテンションがいつもより高い気がする。話すことを生業とし、その道を究めた二人。お互いの話術を讃えながらも、一瞬も息を抜くことの出来ない真剣勝負の趣がある。安住が「マウンティングしようとしないでください」と繰り返す。

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白眉は古館の母校・立教大学でのロケ。

古館がかつて所属したアナウンス研究会の後輩たちを前に、古館が学生時代やっていたという電車内での実況を披露。「トーキングブルース」を彷彿とさせるその名人芸に刺激されたのか、安住もすごい話術を披露する。

それは20年ほど前、古館がトーキングブルースでやっていた「ドリンク売り」というネタだった。落語の「外郎売り」を現代風にアレンジしたもので、各社のドリング剤が並ぶドラッグストアの棚を実況するというもの。当時入社したてだった安住は、このトーキングブルースを見て、何とそれを丸暗記していた。そして古館を目の前に、伝説の「ドリンク売り」を完璧に再現してみせたのだ。

こうした人並みはずれた努力が天才・安住紳一郎を作ったんだということを、番組を見た人々に知らしめた。そして、「ドリンク売り」をやり終えた安住は、学生たちに向かって、この先輩の技を受け継ぐよう妙なハイテンションで訴えた。そうかと思ったら、次の瞬間、唐突に安住が泣いたのだ。

若かりし日、目標とした天才アナウンサーに対する言葉にできない感情があふれたのだろう。そんな安住を見て古館は「まるで生前葬だ」と言った。それは当代きっての人気アナウンサーが、自分をここまでリスペクトしてくれていたことに対する最大限の感激の表現だったように感じた。

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この番組でもうひとつ興味を引いたのは、超久々に見た芳村真里さん。御年81。ところが、昔のイメージが全く変わっていないのに驚いた。とても81歳には見えない。

最近テレビで見ない彼女についてネットで調べてみた。

1996年に「MORI MORIネットワーク」という団体を立ち上げ副代表に就任。2000年代以降はテレビへの露出を控え、1年の大半を海外や地方で過ごしているという。他にも、「ミキモト」の取締役、自身が経営するコスメティック・カウンセリング会社「ズムズム」の取締役、林野庁林政審議会委員などを務め、経営・文化活動中心に活躍していたのだと言う。知らなかった。

 

それにしても、きょうの「ぴったんこ」は秀逸だった。テレビはやはり面白いメディアだ。

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