<吉祥寺残日録>中東旅行に備えて世界各地の空港ラウンジが利用できる「プライオリティ・パス」に入会した #230104

三が日も終わり、今日から世間は仕事始めである。

気がつけば私も、基準の体重から2キロも太ってしまった。

おせち料理の残りを片付け、とりあえず井の頭公園を軽く走りに行く。

あまりに久しぶりすぎて体が超重い。

2月初めには3年ぶりの海外旅行が待っている。

サウジ、クウェート、バーレーンの3つの未踏国を回る旅である。

かなり移動の多い旅になりそうなので、それまでに体力を回復しておかなければならない。

一般的には今日から仕事始めという会社が多いものの、まだ学校は始まっておらず、今週いっぱい休みを取っている人も多いのだろう。

井の頭公園はそれなりに人が多いように感じた。

外国人の姿も多く見かけた。

コロナによる入国規制が緩和され、今年は多くの外国人観光客が戻ってくるだろう。

特にお隣の中国が、年末に突如「ゼロコロナ政策」を放棄して海外旅行も認める判断をしたため、感染が落ち着けば一気にまた中国人観光客がここ吉祥寺にも来るに違いない。

世界的な景気減速が予想される中で、インバウンド需要の回復は数少ない日本経済の希望となっている。

私にとっての2023年の仕事始めは、中東旅行の準備だった。

飛行機やホテルの予約はすでに行なっているが、出発まで1ヶ月を切ったので、ビザの取得など細かな手続きを始めなければならないと思った。

調べていくと、クウェートは専用サイトから電子ビザを申請するか入国時に空港でビザを取得する方法があることがわかった。

到着予定が夜なので事前にe-Visaを申請した方がいいだろうと思ったが、あまり早く取得すると入国時に期限切れになることがあると書いてあった。

バーレーンの場合は入国時に空港で取得する方が便利そうで、サウジアラビアの電子ビザも即日取得できそうなので、結局今月半ばに岡山から戻ってからクウェートとサウジアラビアのビザを取ることに決めた。

もう一つ、今回の旅行にあたって手に入れたかったのは「プライオリティ・パス」である。

イギリスの会社が提供する「プライオリティ・パス」とは、世界148カ国、600を超える都市にある1300カ所以上の空港ラウンジを利用できる特別なパスで、格安の乗り継ぎ便を利用して旅をする時には大変重宝する1枚だと多くの旅人が推奨している。

たとえば今度の中東旅行の場合だと、羽田空港からフランクフルト経由でクウェートシティに入る予定なので、羽田空港とフランクフルト空港、さらには帰りのクウェート空港でラウンジを使えることになる。

こちらがフランクフルト空港のラウンジ。

実に高級感があってゆったりとくつろぐことができそうである。

ちなみに帰りのフランクフルト空港での乗り継ぎ時間は7時間近くもあるため、少しでも体を休めるためには「プライオリティ・パス」が役に立つと判断した。

空港のラウンジには飲み物や軽食も用意されているので、空港で無駄にレストランなどを利用する必要もなく、Wi-Fiを利用して写真を整理したりブログを書いたりして時間を使うこともできる。

そして何よりも、直行便を使って中東に飛ぶと20万円近くかかるものがフランクフルト経由だと11万円台で行けるという経済的な理由が大きい。

確かに体力的には直行便が楽だが、目的地ではないどこかの国に立ち寄る経由便というのも使い方によっては別の楽しみを与えてくれそうだ。

実際に往路では途中ドイツに入国し、フランクフルトの旧市街に1泊してから中東に向かおうと考えている。

こちらはクウェート空港のラウンジ。

これまたなかなかオシャレなラウンジで、食事も結構しっかり食べられるみたいだ。

帰りの便はクウェート発が夜中の2時20分なので、早めに空港に行って出国手続きを済ませラウンジでゆっくりと出発時刻を待とうと思っている。

サウジアラビアのジェッダ空港のラウンジはいかにもビジネス客用という雰囲気で、こうしてさまざまなラウンジでくつろぐことで、それぞれのお国柄の違いを楽しめそうである。

こうしたラウンジを利用するために「プライオリティ・パス」を手に入れたいと思ったが、気になったのはやはりその値段だ。

「プライオリティ・パス」は使用回数によって3種類に分かれていて、世界中の契約ラウンジを無制限に利用できる一番ポピュラーなタイプだと1年間で469ドル、すなわち6万円もかかるのだ。

ただし、このパスを入手するための裏の手というのがいくつかあって、たとえばANAやJALの上級会員になれば無料で「プライオリティ・パス」をもらうことができる。

しかしその上級会員になるためには、飛行機にたくさん乗らなければならないので今年すぐにはこの手は使えない。

そんな時に見つけたのが、「楽天プレミアムカード」に入会すると2年間「プライオリティ・パス」を無料でもらえるというキャンペーンだ。

楽天プレミアムカードの年会費は1万1000円、「プライオリティ・パス」を直接申し込むよりもだいぶ割安になる計算だ。

私は「これだ!」と思ってすぐに妻に相談した。

すると妻は「新しくクレジットカードを作るのは絶対に嫌だ」と私の提案を拒否し、お金がかかってもいいので直接「プライオリティ・パス」を申し込めというのだ。

確かにクレジットカードの数を増やさないというのは妻が頑なに守ってきた独自のルールであり、こういう特典で客を釣るようなカード会社のやり口が大嫌いなのだという。

私とすれば別に楽天カードが欲しいわけではなく、「プライオリティ・パス」さえ手に入ればそれでいいので素直に妻の指示に従うことにした。

直接入会するならどのプランを選ぶのか?

海外旅行の猛者たちが利用しているのは1年間何度でもラウンジが利用できる「プレステージ」。

料金は469ドル+送料10ドルで、最近値上がりしたらしい。

最もシンプルなのは99ドルの年会費を払って会員となり、ラウンジを利用する都度35ドルを支払う「スタンダード」。

そしてその中間にあるのが、最初の10回まではラウンジが無料で利用できる「スタンダード・プラス」、329ドルである。

私は少し迷って、最終的には「スタンダード・プラス」を選ぶことにした。

今回の中東旅行でおそらく3〜4回ラウンジを使うと想定される。

計算すると6回使えばほぼ「スタンダード」とトントンになり、7回利用すると得したことになるのだ。

今年あと2回ぐらいは海外に行きたいと思っているので、ラウンジの利用もおそらく7〜10回ぐらいと考え、「スタンダード・プラス」が一番お得だろうと判断した。

パソコンから申し込みカードで決済すると、実に簡単に手続きは終了。

スマホにアプリをダウンロードすれば、即日今日からもう「プライオリティ・パス」が利用できることになった。

後日、実際のカードが自宅に送られてくるというが、スマホさえあれば世界中のラウンジに入ることができるのだ。

空港ラウンジはかつてはビジネスクラス以上の客しか入れないちょっと敷居の高い場所だった。

でもこのカードさえあれば経由便の格安航空券でもラウンジを自由に利用できるというので、体力が衰えてくるシニアの海外旅行には欠かせないアイテムとなりそうである。

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