<吉祥寺残日録>有料サービス「YouTube Premium」に申し込み人生最大の敵「英語」に挑む #220412

今月からちょっと真面目に英語の勉強に取り組んでみようと思い、その教材としてYouTubeを使うことにした。

YouTube上には無料で利用できる英会話の教材がたくさんアップされていて、数百万〜数千万回というアクセス数を稼いでいる。

私のように英語が苦手な人が、世界中で一生懸命こうした動画を見ているのだろう。

ところが、すぐに問題にぶつかった。

英語を聴いている途中で頻繁に広告が入って中断されてしまうのだ。

中には陰謀論的な怪しい広告も多く、そんな広告をスキップするために5秒間待つのが苦痛になってきた。

そこで妻に相談し、「YouTube Premium」という有料サービスに申し込むことにした。

料金は月額1180円、最初の1ヶ月間は無料トライアル期間だという。

もともと無料のYouTubeを見るためにわざわざ有料サービスを利用するのはバカバカしい気もするが、いざ使ってみると月額1000円は安いと思えるような価値を感じた。

果たして何が良かったのか?

まず第一に、陰謀論的な広告を一切見ずに済むということだ。

私のお気に入りのプログラムに、寝ながら英語を聞き流す動画がある。

リラックスできる音楽とともに、比較的簡単な英会話の文章が淡々と流れるだけなのだが、これは夜眠りにつく前に聞くと気持ちがいい。

ところが、半睡眠状態で英語を聴いている途中に突然日本語の陰謀論的な広告が流れ、びっくりして覚醒し、スマホをいじってその広告をスキップしなければ続きが聞けないのだ。

テレビでも民放の場合、CMをどのように入れていくか現場は常に頭を悩ませるのだが、YouTubeの広告は利用者をわざと苛立たせるように広告がカットインしてくる。

この悪夢のような広告が一切消えると、YouTubeに対する印象もずいぶん改善した。

もう一つ私が有料サービスを利用しようと思ったのは、動画のダウンロードが可能になることだった。

岡山への旅行や旅行先でWi-Fiが利用できない場所でも、あらかじめ動画をダウンロードしておけばギガを消費することなくいつでも必要な時に見ることができる。

英語の勉強は毎日コツコツと続けることが重要だし、野菜づくりに関する動画も東京ではなく岡山でこそ価値が出てくるのだ。

実際、次回の帰省に備えて、私はエダマメとキュウリと生姜とトウモロコシに関する動画をダウンロードした。

農作業のやり方については、本で読むよりも動画の方が遥かにわかりやすい。

ダウンロードした動画は1ヶ月間オフラインの状態で視聴できるそうだ。

英語学習のための動画もいくつかダウンロードし、常に持ち歩くつもりである。

さらに「YouTube Premium」に申し込むと、月額980円する「YouTube Music Premium」も追加料金なしで楽しめるという。

音楽については「amazonミュージック」で満足しているのだが、別の音楽ソースができるのは悪い話ではないし、YouTubeで音楽を再生しながらスマホで別の作業ができるバックグラウンド再生も有料サービスならではの機能だそうだ。

まだ申し込んで1日しか経っていないが、このサービスにはお金を払う価値があると確信した。

英語の勉強のために私がまず利用しているのがこちら。

「Learn English with EnglishClass 101.com」

世界的に有名な英語のEラーニングサイトだそうで、本来の優良のサイトの他に無料のYouTubeサイトを2007年に開設し、チャンネル登録者数は651万人、再生回数も3億回という人気のサイトらしい。

当然、日本語の解説などは一切なく、英語が上達するためのコツについてやさしい英語で説明してくれる。

たとえば、私が最初に見たこの動画。

『1 HOUR TO SPEAK LIKE A NATIVE』

英語のネイティブスピーカーのように話すための練習法について、メインパーソナリティーのアリシアさんたちが教えてくれる。

他にもたくさんのコンテンツが無料で視聴でき、どれもとても聞き取りやすく、難しい単語も出てこないのでスムーズに英語の世界に入っていくことができた。

もう一つ、20年のキャリアを持つ男性講師が開設した「English Speaking Success」というYouTubeチャンネルも気に入った。

こちらは2018年からスタートしたサイトで、登録者数は183万人、再生回数も6500万回に達している。

一番多く見られているのは、こちらの「Understand Native English Speakers with this Advanced Listening Lesson」。

知っている単語なのにネイティブスピーカーが話している内容が聞き取れないのはなぜかを英語で解説してくれている。

さらにリスニングに練習に役立ちそうなのが、さまざまな人のスピーチが聞ける「TED」だ。

いろいろな国籍の人が英語で自分の話したい内容を自由に話すので、私が聞きたい内容を選んで無料で聞くことができる。

英語教師と違って発音が不明瞭で聞き取りにくい人もいるので、より実践的な学習ができる教材だ。

こうして英語を聴いて頭が疲れたら、美しい動画や癒しの音楽もYouTube上にふんだんにある。

瞑想やヨガのチャンネルもたくさんあって、使い方によっては語学学校に通うよりもずっと学習効果がありそうな気がする。

まだ初めて2日目なので三日坊主に終わらないよう無理せず時間を味方につけてYouTubeと付き合ってみたいと思う。

若い頃からの英語コンプレックスを死ぬまでに克服できれば、きっと大きな満足感が得られることだろう。

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振り返ってみれば、中学以来、私はずっと英語が超苦手だった。

大学受験でも英語で苦労し、大学に入って海外旅行に行くようになっても英語に対するコンプレックスは消えることはなかった。

テレビ局に入社した頃、特派員になりたかった私はなんとか英語力を高めようと、会社に売り込みにきたセールスマンから英語のカセット教材を50万円も払って月賦で購入した。

最初のうちは張り切って聴いていたが、すぐに子供が生まれ仕事も忙しくなって、ほとんど聞くこともないままカセットテープは時代遅れとなり、ついには妻がゴミとして処分してしまった。

特派員に決まり赴任前には会社の金で語学学校にも通わせてもらったが、私の英語力は一向に向上せず、現地ではなるべく英語を使わずに済むように日本語の上手な通訳を探した。

特派員としては明かな語学力不足だったが、現地スタッフとのコミュニケーションによってそれをカバーし、英語圏ではない発展途上国を精力的に飛び回っているうちに、本社からは優秀な特派員と見做されるようになり、人間何が幸いするかわからないものである。

とはいえ、英語が上達しなくても仕事はできるようになったため、私の英語熱はすっかり冷めてしまい、そのまま何とか会社人生を乗り切ることができた。

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会社を辞め隠居生活に入った私にとって、「YouTube Premium」を活用した英語学習は新たな挑戦である。

果たしていつまで続くか自分でも自信はないが、人生最大の敵「ラスボス」を倒す戦いだ。

世界中を自由に飛び回れる日が戻ることを信じて、コロナ禍の今、私は再び英語に挑もうとしている。

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