ツイッター連携

私はどちらかといえば「つながる」ことが嫌いだ。

35年間会社勤めを続け、多くの人とお付き合いしてきた。大きな対人トラブルも起こさず、比較的良好な人間関係を保ってきた。知らない人と会うことも特に苦にはならないし、仕事上のパートナーを求めて自ら日々多くの人に接触している。

ただプライベートとなるとちょっと違う。

私は子供の頃から自分から友達を誘うタイプではなかった。誰から誘いに来たら一緒に遊んだ。そうでなければ一人で遊んでいた。「ひとり遊び」が得意な子供だった。空想の世界で架空の相手と野球をしたり、相撲をしたり、全国大会を開いたり、トーナメント戦を戦ったり、やることがいくらでもあった。一人で退屈した記憶がない。もちろん友達とも遊んだ。それはそれで楽しかった。しかし、決して自分から遊び仲間を探しに行くことはなかった。

大人になっても、そうした性質は変わらないまま還暦を迎えようとしている。

仲間と酒を飲みに行くのは楽しい。ゴルフやカラオケも昔はよく行った。

でも、目的もなくダラダラと仲間と時間を過ごすのが嫌いだ。同じ仲間といつも同じ話題を繰り返し、何軒もはしごして翌日は何も覚えていない、そういうことが続くと嫌になる。その関係を避けるようになる。「人付き合いの悪い奴」と思われても、さほど気にしない。若い頃は周囲の視線が気になったが、今となっては自分が心地よくない付き合いは断る。それは歳をとったことの利点でもある。

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そんな風だから、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)とも距離を置いてきた。

「Facebook」も日本でサービスが始まった頃、どんなものか一応知っておこうと登録したが、自分からは一度も発信したことがない。多くの知人から「友達リクエスト」が来たが、最初の数人だけ承認してその後一切触らないようにしている。承認した友人たちからの投稿に対しても一切反応しないため、会うと「どうせお前は見てないから・・・」などと言われるようになった。

しかし、友人たちがどこで何をしていようが、私にはさほど興味がない。ただ、頻繁に投稿する友人の気持ちもわからなくはない。私もこうしてブログを始めてみると、書いておきたいことが次から次へと出てくるからだ。基本的には自分への記録であり、老化した記憶力の補助装置とも言える。もしそんな投稿を他の方が見てくれて、何かの役に立てばそれはそれでありがたいことだ。

ただ「Facebook」は実名であり、自らのプライベートを友人に知らしめるツールというところが引っかかる。私はそれを欲していないのだ。もし私が発信したものを読んでいただけるなら、知らない人の方が気楽である。だから匿名でブログを書くことを選んだ。

実名を晒すことに特段抵抗はないが、その際何を発信するか、考えないといけない。それが煩わしいのだ。

それでも世の中は「つながる」ことが常識化しつつある。

人とつながる「SNS」、物とつながる「IoT」。この流れは止められないし、仕事上でもその流れについて行く必要性が強まって来た。これからは「SNS動画」の時代がやってくる。テレビ屋としても参戦せざるを得ないと考えている。

そのために、「つながる」ことが嫌いな私も多少はSNSを使ってみなければ始まらないと最近感じるようになった。さて、何から始めるか?

ということで、今朝、このwordpressブログの「ツイッター連携」というのを始めてみることにした。ツイッターは匿名で登録できる。

@kichijojinm

これが私のユーザーネームだ。果たしてどんな連携がなされるのだろう。わからないまま「連携」のボタンを押した。

はて、どうなるか?

怖いような、楽しみなような・・・。

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