86歳の恋

久しぶりにゴルフに行った。

3人乗り合いでゴルフ場に向かう車中、親の介護の話になった。

Aさんは、田舎にいるお母さんがまず早期の乳ガンで入院。ちょうど退院というタイミングで、今度はお父さんが骨折で歩行困難となり入院したという。お母さんの負担を考えて、お父さんはそのまま施設に移すことにして、いくつもの施設を見て回り入所先を決めたという。お父さんは施設に入りたくないと言っているので「短期だけ」と伝えているが、そのまま施設暮らしをしてもらうつもりだと言う。

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その話を聞いて、今度はBさんが話を始めた。

86歳のお母さんが田舎で一人暮らしをしていたが、ある時期弱って施設に入った。ところがその施設で働いていた50代の男性と親しくなり、今は退所してその男性と一緒に暮らしているのだという。男性は家族と別れ生活保護で暮らしていたような人で、今はお母さんが生活の面倒をみているらしい。その男性との出会いでお母さんはすっかり元気になり、家のリフォームまでした。

Bさんが会った印象では男性は悪い人ではないし、遺産目当てというような気の利いたことができるタイプではないように見えたという。2日前には実家に帰り、Bさんの兄をいれて4人で食事をし、遺産相続について公正証書遺言の手続きをしたらしい。その男性には少しまとまったお金を渡すことになっているのだそうだ。

86歳で30歳年下の男性と同居を始めたお母さんの物語は、高齢者の生き甲斐というテーマで番組に取り上げられるお話だ。お母さんにとって男性の面倒を見ることは、今一番の生き甲斐なのだろう。

それで高齢者が幸せに暮らせるなら賞賛すべきことともいえるが、話を聞いて反射的に将来もめる可能性が頭をよぎった。実際、Bさんの奥さんは「早くその男性を追い出すべきだ」と主張しているという。この手の問題は男の方が寛容で、女の人は厳しい。そしてかなりの確率で、将来トラブルになる予感がする。ただ、今お母さんからその男性を奪うことは不可能そうだ。成り行きに任せるしかないのではと思うのは、それは私が男だからだろうか?

ゴルフの方は、4ヶ月ぶりにしてはドライバーが好調で、46、41のトータル87。楽しいラウンドになった。心配した咳も全く出ず、ホールアウト後久しぶりにかなり飲んだ。3週間に及んだ今回の体調不良もようやく終わりになりそうだ。

でもこの日は、ゴルフ以上に86歳のお母さんのお話が強烈に頭に残った。

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