<吉祥寺残日録>知事たちが緊急事態宣言を要請した夜の「逃げ恥SP」!テレビはやっぱり時代を映す鏡だ #210103

年末年始も収まることのない新型コロナウィルス。

とうとう東京・埼玉・千葉・神奈川の一都三県の知事が揃って西村担当大臣と会談し、緊急事態宣言の発出を検討するよう申し入れを行なった。

どうせならもう少し早くても良かったと思うが、やはり大晦日の1300人がダメ押しとなったようだ。

政府はなおも緊急事態宣言には慎重な姿勢とも伝えられるが、4日からの仕事始めにはストップをかけ、少なくとも11日までは経済活動を止めた方がいい。

私の周囲でも、大体の会社が4日から普通に仕事始めだというので、飲食店ばかりに自粛要請するよりも、もっと広範な企業に働きかけるべきだと私は思う。

偶然そんなことがあった夜に放送されたのが大ヒットドラマの続編『逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!』だった。

TBSで朝からやっていた「逃げ恥」の全話再放送もチラチラ見ながら懐かしさに浸り、満を辞して午後9時からのスペシャルを見た。

素敵なドラマだった。

特に、帰省も制約され、会いたい人たちにも自由に会えない経験したことのないお正月に放送すべきドラマだったと思う。

「テレビは時代を映す鏡」という言葉も、ネット時代には色褪せてしまったが、やっぱりテレビは時代を映してナンボのメディアである。

働きながら子供を産み育てる大変さに共感し、独身で病気になった時の寂しさに共感し、そしてコロナによって当たり前の生活が奪われたすべての人たちに共感する。

そうした今多くの日本人の置かれた状況が無理なくストーリーに編み込まれているため、ネット上には「泣いた」という書き込みが溢れていた。

ものすごい事件が起きるわけではないが、みんなが直面している問題を丁寧に描き、優しく元気をくれる、そんなドラマだった。

同じ時代を生きる視聴者とどれだけ気持ちで寄り添えるか?

同じ時代を生きる視聴者の心に響くメッセージを発信できるか?

テレビというメディアが必要とされるためには、「共感」は大きなキーワードとなる。

その意味で昨夜の「逃げ恥SP」は一つのお手本となる作品であり、脚本の野木亜紀子さんをはじめスタッフのプロ意識を感じた。

「逃げ恥SP」でも描かれた緊急事態宣言当時のピリピリ感。

再びあの時の気持ちを思い出せるだろうか?

1年の経験を経て、多くの人たちは各自の「安全基準」のようなものを身に付けている。

果たして、再び緊急事態宣言が出ても、去年の春のような徹底した行動自粛が実現できるだろうか?

昨日2日に今年初めての外出をした時、武蔵野八幡宮に初詣の行列ができているのを見た。

私と妻は、八幡宮の前を通り過ぎて隣にある真言宗のお寺「安養寺」にお参りすることにした。

こちらはほとんど初詣客はいない。

こうして一人一人が感染リスクを下げる行動を心がける以外に感染拡大を止める方法はないだろう。

「逃げ恥SP」を見ながら感じたのは、若い人たちへの共感。

コロナ禍の中で、子供を育てる苦労。

生活不安を抱える弱い立場にいる人たちを応援したい気持ち。

家にずっといられる自分のことだけでなく、いろんな環境に置かれた人たちに想いを馳せて、共感し応援するような行動をとりたいと思う。

とにかく、1日も早くコロナが終息して普通の暮らしが戻ることを願いたい。

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