<吉祥寺残日録>野口さん宇宙へ!世界は変わり、人生も変わる #201116

日本人宇宙飛行士の野口聡一さんが搭乗する米スペースXの新型宇宙船「クルードラゴン」が、日本時間の16日午前9時27分、打ち上げに成功した。

民間企業による宇宙船の運用1号機「レジリエンス」。

南部フロリダ州のケネディ宇宙センターから大型ロケット「ファルコン9」で打ち上げられた。

野口さんとともに米国人飛行士3人が乗り込み、17日午後に国際宇宙ステーション(ISS)に到着し、野口さんは半年間宇宙に滞在する予定だという。

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新型宇宙船「クルードラゴン」の船内はロシアのソユーズに比べてゆったりしていて、モダンなインテリアも相まってSF映画のセットを思わせる。

宇宙飛行士たちのユニフォームも同様で、すっきりしすぎて偽物っぽく見えてしまうから不思議だ。

宇宙空間の軍事利用を視野に中国が宇宙開発に力を入れる中で、アメリカもおちおちしてはいられなくなった。

経済的にも宇宙には大きな可能性が潜んでいて、日本企業の目も徐々に宇宙に向き始めている。

私も昔から宇宙には関心があるので、コロナが終息したらぜひNASAには行ってみたいと思っているのだが、果たしていつのことになるだろう?

一方、経済面でも大きな変化が起こりそうだ。

日中韓やASEAN諸国など15か国が、東アジアの地域的な包括的経済連携協定、通称RCEPに署名した。

世界貿易額の3割を占める巨大経済圏がアジアに誕生することになる。

ヨーロッパに比べて戦後の多国間協力が遅れているアジアだが、経済的な結びつきは政治を離れてどんどん強まっている。

インドが自国産業保護の観点から参加を見送ったのは残念だが、将来的には南アジアまで包括したアジアの新しい枠組みができることが期待される。

こうした経済的な枠組みをゆっくり成熟させながら、中国や韓国とももっとフランクに付き合える関係が築ければ、EUのような地域の安定にとって欠かせない国際機関に発展する可能性もなくはないのだ。

こうして世界が大きく変わっていく中で、人間の営みというものはさほど変わらない。

食って飲んで、働いて、家族や友人と楽しんだり、時に喧嘩もする。

しかし、一人の人間の人生で見れば、年齢とともに大切なものは自ずと変わってくるはずだ。

昨夜、私は大学時代の友人たちとのオンライン飲み会に参加した。

今年6月以来の飲み会だ。

きっかけは、現在鹿児島で暮らしている友人から届いた謎のメール。

『お久しぶりです。土曜日はちょっと参加してみてから移動します。』

最初どういう意味かわからなかったが、彼女が返信したメールは今年6月に行ったオンライン飲み会に関するやりとりだった。

つまり、彼女は6月のオンライン飲み会の誘いに今頃返事を返してきたのだ。

もともとマイペースな奴だったが、この間の抜けた返信を受けて急遽新たなオンライン飲み会が設定されることになった。

聞くと、彼女は股関節の病で長期間入院していたのだという。

退院してメールを開くと、なぜか6月のメールが届き、日程を確認しないままに返信したのが謎のメールの正体だと分かった。

私は、北海道で買った「ほっき」と対馬で買った「カワハギ」のつまみを用意して飲み会に参加した。

やっぱり大学時代の仲間たちは、今でも気が置けない。

北海道から九州まで距離は離れていても、すぐに昔の関係に戻っていく。

みんな私より少し年上で、すでに年金の受給年齢に達している。

社長をやっている人間もいれば、1年契約の形で働いている者もいるが、会社を辞めてすでに悠々自適の生活を送っているのは私一人だった。

私は、朝起きて何の予定もない生活がどんなに楽しいかを話したが、みんなにはあまりピンとこなかったようだった。

それでも、今後のことは全員の関心事らしく、北海道に移住したいとかキャンピングカーを買いたいとか口々に適当な夢を語っている。

そんなたわいのない会話の中で、最近奥さんの白血病が見つかり人生観が変わったという友人がいた。

10歳以上若い奥さんをもらったので、まさか自分が一人残される未来はこれまで想像もしなかったという。

もしも奥さんに先立たれたら自分はどうやって生きていくのか?

そんな問いが突然彼の目の前に現れたのだろう。

しかし、どんなことだって人生には起こりうる。

会社を離れ、大切な人にも先立たれ、一人で生きていくという事態は誰にでも起こりうるのだ。

私は仲間よりも少し早く、退社後の人生を考え始め、少しずつ心の準備を進めてきた。

だから、会社を辞めても日々穏やかに暮らしていける。

妻と2人の生活はなるべく長く続いてほしいが、もしも妻が先に逝ってしまった時のことも時々考えたりしている。

世界は変わり、人生も徐々に変わっていく。

格好よく対応することはできないかもしれないが、どんな変化にも絶望せず、前向きに受け入れられるよう、日頃から心の準備を怠らないようにしたい。

そんなことを考えた飲み会だった。

1件のコメント 追加

  1. dalichoko より:

    おお!発射成功しましたね。長旅のようですが頑張ってほしいです。(=^・^=)

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