<吉祥寺残日録>定年後を考える😄 年末の大片付けで見つけた「東京50↑BOOK」でシニアライフを点検する #211226

数年に一度という寒気が流れ込んだ日曜日。

日本海側では広い範囲で大雪となっているらしい。

関西や東海地方でも雪が降るという予報の中、関東だけは青空が広がっている。

それでも富士山にかかる雲が激しく南東方向に流れていて、大陸からの強い風が吹いていることがはっきりとわかる。

そんな日曜日、妻に「名刺入れってどこにあるかな?」と聞いたことから我が家の雲行きも怪しくなった。

「そうやって何でも私に聞くんなら、ここの資料も片付けるよ」と妻が窓際に積み上げていた私の資料に手をつけようとしたのだ。

「わかった、わかった。今日片付けるから」と私は慌てて答え、そそくさと資料の整理を始めた。

ブータン、ボツワナ、キプロス・・・。

旅行関係の資料が見つかった。

これは一昨年の「ツーリズムエキスポ」でもらってきたものだが、すっかり存在を忘れていた。

まだ行ったことがない国々、一度は行ってみたい国を選んで資料をもらってきたのだ。

でも来年もまだコロナの影響は残りそうで、海外旅行は厳しそうだ。

農業関連の資料もたくさん出てきた。

その中で気になったのは長野県の「モキ製作所」の「無煙炭化器」。

日本各地で竹林の荒廃が問題になっているが、間伐した竹をこのステンレスの輪の中で燃やすと竹炭ができるという優れものだ。

我が家でも裏山に荒れた竹藪があるため、この炭化器が気になった。

薪ストーブなどシンプルだが魅力的な製品を作っている「モキ製作所」、資料の山に埋もれていたパンフレットを見直しながら、こうしたユニークなニッチ企業を取材してブログに記録してみたいなどと考えた。

そして、残しておきたい資料が増えれば、何かを捨てなければ妻に怒られる。

そこで本棚に残っていた昔の本を整理してスペースを確保することにした。

吉祥寺に引っ越した時にそれまで持っていた蔵書はほとんど処理して、その後は主に図書館を利用して新しい本は買わないようにしているものの、知らないうちに少しずつ溜まってくるものである。

捨てる本を選り分けてブックオフに持って行ったが、特別珍しい本があるわけでもないので、買取価格は220円だった。

まあ、そんなもんだろう。

この片付けの過程で、偶然一冊の小冊子に出会った。

東京都福祉保健局が発行している「東京50↑(フィフティ・アップ)BOOK」。

50代・60代の都民向けに「これからの夢とライフを考える本」のようで、妻がどこかのクリニックにかかった際にもらってきたものであった。

果たしてどんなことが書いてあるのだろうと、対象年齢である60代都民としては気になってパラパラとめくってみた。

表紙をめくると、こんなことが書いてあった。

「自分らしいシニアライフ、50歳からデザインしませんか?」

今から思えば、まさにその通り、50歳からいろいろ考えて準備できればベストだと思うが、私の場合、50歳の頃は忙しさのピークでとてもそんな余裕はなかった。

多くの人もおそらく同じだろう。

それでも私はこのブログを始めた57歳ごろから定年後のことは考え始め、妻ともよく話し合っていたので、実際会社を辞めることになっても慌てることはなかった。

50歳は人生のハーフタイム。本当にやりたかったこと、これからもっとやりたいこと、自分のために、みんなのために・・・。あなただけのライフデザインを描いてパートナーや家族、友人、知人、そしてこれから出会う誰かと新しい自分でつながっていこう。

引用:「東京50↑BOOK」

「本当にやりたかったこと、これからもっとやりたいこと」、私はすでにやっている・・・と思った。

続いて、「ライフプランニングノート 考えてみよう」というページがある。

  1. 昔なりたかったものとその変遷
  2. 子供のころの夢
  3. 子供のころやりたかったこと
  4. 心の中の「本当はなってみたかったもの」
  5. やりたかったけれどできなかったこと、課題が残っていること

私もやってみた。

1. 昔なりたかったもの

どうだろう? あまりなりたい職業はなかった気がするが、中学生の頃には映画にハマり映画会社に入りたいとおもていた。ただ、テレビ局に入ったのはその延長線上ではなかった気がする。高校か大学生の頃、自分は冷たい人間だと感じ「優しい人」になりたいと思ったことはある。果たして「優しい人」になれただろうか?

2.子供のころの夢 3.子供のころやりたかったこと

これまた夢のない子供だった気がする。怖がりで自分に自信がなかった。ただ空想したり、自分でオリジナルの遊びを考えたりするのは好きで、今自分の自由になる時間を手にしてこうして好き勝手なことをブログに書いているのも、子供の頃の「一人遊び」に通じるようにも思える。

4.心の中の「本当はなってみたかったもの」

テレビの仕事は私に向いていたので、別に何か「なってみたかったもの」はないのだが、40歳ごろから管理職の仕事が増えて自分で取材ができなくなった。本当はあのままもっと自由裁量を持って興味のある取材テーマに取り組んでみたかったとは思う。

5.やりたかったけれどできなかったこと

これは明らかに語学である。私は中学で初めて英語の勉強を始めて以来、語学が大の苦手である。外国に行くのが何より好きなくせに語学が一向に身につかない。人生で何度英語でコミュニケーションを取れるようになりたいと志を立てたかわからないが結局今もって語学は大の苦手である。

「東京50↑(フィフティ・アップ)BOOK」によれば、こうした問いに答えることはこんな意味があるそうだ。

『昔の夢や気持ちを思い出すことが、これからライフを考えるヒントになることも。やり残していること、本当はやりたかったことなどを書き出して、それにチャレンジしてみては?』

確かに、シニアライフは自分がやりたいことをやるための時間である。

私はすでにそれを実践している。

つまり、今の生き方でいいのだと、背中を押してもらった気がした。

続いては、『チャートで診断!自分にぴったりの「これからライフ」』。

「何をしていいかわからない」人がトライするチャートらしい。

私は「したいことがいっぱいある」人なのだが、試しにこのチャートをやってみることにした。

  • 初対面の人と同じテーブルになったら、話しかけるほうだ・・・YES
  • 人からよく「マイペース」だと言われる・・・・・・・・・・・YES
  • みんなでやるより一人でやるほうが好きだ・・・・・・・・・・YES
  • 誘われたらなかなか断れない・・・・・・・・・・・・・・・・NO
  • 人と違っていることがあまり気にならない・・・・・・・・・・YES

ということで、私は「Dタイプ 独立独歩型」となった。

ついでに妻にも同じチャートを試してみた。

  • 初対面の人と同じテーブルになったら、話しかけるほうだ・・・YES
  • 人からよく「マイペース」だと言われる・・・・・・・・・・・NO
  • 友達の数は多いほうだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・NO
  • 誘われたらなかなか断れない・・・・・・・・・・・・・・・・NO
  • 人と違っていることがあまり気にならない・・・・・・・・・・YES

何と妻も私と同じ「Dタイプ 独立独歩型」だった。

私と妻はまったく異なる人種だと思っていたが、実は同じ「独立独歩型」なのだという。

そう言われてみると確かに2人とも人と群れるのが嫌いで、「独立独歩」といえば「独立独歩」の人間だと気づいた。

妻との共通点があったというのは、意外な発見であった。

ちなみに「独立独歩派」の傾向と対策には、こんなことが書いてある。

人とは違っても自分の考えや信念を優先し、自分が興味を持ったことなら周囲が驚くような大胆な行動を起こすこともあるタイプ。何かをやるときは、「自分がしたいことは何か」を中心に考えるとよいでしょう。わが道を突き進むためには、社会との関わりも大切に。

引用:「東京50↑BOOK」

そして「独立独歩派」におすすめの「これからライフ」は・・・。

【趣味】楽しみの中にも意義や意味を見いだせるものを

例えば海外で披露したいから日本の伝統文化を学ぶなど、楽しみの中にも意義や意味を見出すことができるものがおすすめです。本や映画、音楽などがきっかけになって、ある時代や地域などを極めていくこともありそうです。

【学び】これからテーマを探すなら「何のために学ぶか」をセットで

すでに自分のテーマがある人は、そのテーマをとことん追求しましょう。これからテーマを探すなら、新たなチャレンジのために資格の勉強をする、海外留学のために語学を学ぶなど、目的のはっきりした学びが向いていそうです。

引用:「東京50↑BOOK」

まさに私が今やっていること、そのものではないか。

どうやら、すでに始まっている私のシニアライフの方向性は間違っていないようだ。

溜まった資料の片付けをしながら、自分のシニアライフの方も少し整理できた気がした。

昔の仲間たちはまだ仕事をしている人が大半だが、彼らと話すと決まって「会社辞めて毎日何やってるの?」と聞かれる。

人生の半分以上を仕事中心で過ごしてきたサラリーマンたちにとって、会社を離れた後の人生は意外にイメージしにくいものなのかもしれない。

そういう意味では、私は恵まれている。

家族関係は安定していて、やりたいことはいくらでもある。

誠にありがたい状況だということを改めて再認識した日曜日であった。

ライフプラン

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